その夢の実現のために─@神さまはここにいた

今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。




この今の世の中
コロナ渦の時代─

それはもはや“夢”となってしまっている…
当たり前のように開催されていた
“ライブステージ”

あれからもう1年がたとうとしている─


2020年1月末
コロナウイルス感染拡大の魔の手をピン差で免れ実現した、クイーン+アダム・ランバートの三度目の来日公演は“奇跡”と語り継がれるようになってしまった。

そしてその魔の手から逃げるように日本を後にし、翌2月のオーストラリアでのファイヤー・ファイトのチャリティーコンサートを含む11ヵ所を巡るオセアニアツアーをも完遂した。

最終日オーストラリア・ゴールドコースト公演を終えたのは2月29日。
翌3月初めにヨーロッパに非常事態宣言。
3月中旬に全米の非常事態宣言が発令。

1月9日に世界で初めてのコロナウイルス感染者が中国で発見されてから、瞬く間に世界は未曾有の見えない敵との戦いにさらされることとなった。


その影響を受け、5月から予定していたQAL欧州ツアー2020も翌年への日程延期が発表(4/1付)された。

そしてツアー終了後の3月に発売されたアダムの5thソロアルバム「Velvet」に伴う「The Velvet Tour」として予定されていた4月のラスベガス6公演。
それらも同年10月への延期が発表(3/26付)されたが、その後全て中止となってしまった。

それから8ヶ月─
感染拡大は収束するどころか勢いを増し続け、密なコンサートが行われるということがもはや“夢”となってしまったまま、2021年を迎えようとしている。

QALの延期となったツアーの初日は2021年5月23日イタリア・ボローニャ
その日まであと半年をきり、あの二万人規模のコンサートが開催されることが現実になるとは、私には正直思えなかった。

スポーツ試合やコンサートは観客数を間引きしての少数開催が、試行錯誤の段階で徐々に行われてはいる。

しかしQALのツアー延期は全25公演のうちの殆どの公演をきっちり一年後、全く同日同会場へのスライド、購入済みのチケットをそのままスライドさせるという見事なまでの日程調整だった。
観客数約一万二千~二万人超えの規模のコンサート。
そのため観客数を減らす“間引き”開催はほぼ不可能だ。

ワクチンの承認も大幅に遅れようやく摂取が始まるという状況の中、収束のゴールは未だ見えず、来年の5月のツアースタートを迎えることに不安を募らせながら月日がたつのをただ見ているだけだった。


アダムはQALのツアー、さらの自身の4年ぶりのソロツアー、この二つの大切なツアーを同時に失った。

ライブ中止を余儀なくされたアーティストは数多くいるが、二つのツアーを同時に失ったアーティストが他にいるだろうか。

そんな経験をなぜアダムがしなければいけないのか。

アダムは歌うために生まれてきた
生まれながらのエンターテイナーだ。
ステージの上が彼の最高に輝ける場所だった。

そんなアダムが苦しんでいる。
自分の居場所を探して彷徨っていた。

そんな彼に何もできることがなく、ただ見守ることしか出来ない自分が歯がゆかった。

そんな悔しさの中、思わず呟いた自身のツイート。

 


 


来年の5月のツアーが仮にも延期または中止となってしまったら、と想像するだけでも恐ろしかった。

でもブライアンが、あのブライアンがこの感染拡大が収束するのを黙って見ているだけとは私には思えなかった。

きっと何か手段を、1年の延期を余儀なくされそのチケットを握りしめているファンのために、そして何よりもクイーンとしてその8年を共に過ごし、ブライアンとロジャーを支えてくれたアダムのためにきっと何かを考えているはずだ、と。


そして、ブライアンは私の信じたブライアンだった。
彼は水面下ですでに動いていたのだ。


それは安全に多勢の観客を迎え入れてのステージを実現するための、破格の方法だった。


そう来たか、ブライアン。
科学者である
いかにもあなたらしい。







ここがどこであるか、往年のクイーンファンの方ならピンとくるのではと思います。

そう、クイーンがクリスマスライブを開催していたあのロンドンのハマースミスオデオン。
QALとしても2012年の活動を開始した最初の欧州ツアーで訪れている、たくさんの思い出が詰まったこの場所。


以下、ブライアンのIG投稿の記事からの抜粋と私なりに翻訳、要約したものです。



パンデミックの状況下、劇場やアリーナを十分に安全にするために空気の流れのシステム(エアーフローシステム)という方法を設計しようとしています。
ケンブリッジの教授とロンドンO2の二人のトップのエアーフロー専門家が集まり、私たち小さなチームはアポロで換気システムを研究し、いくつかの理論をテストしている段階だ。

解決すべき大きな問題もありますが、一部でも成功すれば失ったコンサート開催への救済のための動きとなります。
それはもちろん来年6月に予定しているクイーンとアダムのロンドンO2アリーナでのライブでのことでもある。

Well, we can dream … Bri



感染が広がり始めた当初からブライアンは口にしていた。

“我々ミュージシャンは新しいライブの在り方を模索していかなければならない、そんな時代がやってくるのかもしれない。”と。


科学者として先見の明を持ち自分のやるべきことを淡々と、確実なステップを踏んで実現への努力を惜しまない。

ブライアンとはそういう人だ。

人並み外れたことを当たり前かのように黙々とこなす。
そこにはいつも、深い愛情が込められていた。


ロジャーはこういうとき、そこに居ることは殆どない。
黙って見守っている。
自分の出る幕ではないとわかっているのだ。

ブライアンもそんなロジャーの気持ちはわかっている。
“あとは俺に任せろ。”

ふたりはこうやってバランスをとって関係性を上手く保ってきた。
そこにアダムは不可欠な存在となっていた。


私の友人がこんなことを言っていた。

QALの活動と平行してソロ活動も果敢に行ってきたアダム。
そのために少なからず彼のソロ活動にも影響があったかもしれない。
Velvetの発売を少しでも前倒し出来ていれば、いくつかのソロライブの開催も実現できていたかもしれない。


私もふとそんなことを思ってしまう。

もちろんアダムはそんなことを思うような人ではない。
クイーンを愛し、QALとしての自分に誇りを持ってここまでやってきた。

でもブライアンには、もしかしたらそんな申し訳ない気持ちが心のどこかにあったかもしれない。


ブライアンの白い髪、その小さな後ろ姿…。


アダムのためにも
来年のQALツアーは必ず実現させる。
何が何でもアダムのステージを作り出すんだ。

ブライアンのそんな強い決意が伝わってきた。






@神さま

私はあなたの存在を信じています。

アダムから歌うことを奪わないで
とお願いした私の思いは

届いていると信じています。

そしてコロナとの共存を実現させた
この夢のステージが

全世界のライブ活動を奪われた
アーティストたちの

希望の光となりますように。









(画像・映像すべてお借りしました)




コメント

タイトルとURLをコピーしました