アダムの誕生日に想うこと2025―出版発売日を前に


今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださり
ありがとうございます。





今年もアダムの誕生日を迎えました。
忙しい毎日がようやくひと段落して、スケッチブックを前にしたのが5日前。
題材は決まっていました。

アダムのアートは題材を選ぶとき、避けて通りたいアイテムがあります。
王冠、アクセサリー、ステージ衣装、タトゥー…
えっ?何を描けばいいか?って😅

えっと、それは首から上、頭に何も乗かっていない状態、服は長袖、最近の髭なしアダムは個人的にはムズい🤣(お髭は意外とごまかしが効く!)

そうなんです…ここまでふるいに落とすと
限られてきちゃいます。

そのふるいに掛けられた
栄えある今年のアダムくんはこちら‼

Happy Birthday Adam💖








他のSNSでは加工したものを載せましたが
こちらは無加工のオリジナルになります。

題材選別の条件にはバッチリでしたが、
実は口を閉じたものが難易度的には低かったのです
が、、、私はアダムの歯が見えてる口が
なぜか好き😍(歯が好き😍)
難易度アップしましたが、これに決めました。

昨年は2017年若かりし頃のアダムを描きましたが
今回は半年ほど前…最近のものです。
描きながらびっくりしたのは
アダムも年を重ねたんだなあということ。
手を止めてまじまじとその顔を見つめ
当たり前のことを改めて感じてしまいました。





“アダムは今年42歳になった。
ライブエイドのフレディを追い越し
彼がその生涯を閉じた年齢に近づいている”



こう書いたのは一年前の2024年来日ツアー初日
名古屋公演のブログ、最後のページだ。


すでにSNSにて告知しておりご存じの方もお見えになると思いますが、この度、昨年の来日公演に関しての本を出版することとなりました。
早々にご予約していただいた方もお見えになり、この場を借りてお礼申し上げます。


ナゴヤドーム初日
日本列島に走った衝撃の出来事
震撼の幕開けをしたジャパンツアー。
その後7か月を費やし、全ての公演を記事に起こした。
最後の東京最終日を書き終えたのが
昨年の9月15日。

この間さまざまな想いを巡らし、
このジャパンツアーを一冊の本にしたいと
思うようになった…と流れ的には誰もが思うが
実は東京最終日を書き終えた昨年9月の時点では
本にするなど微塵も頭の片隅にはなかったのだ。

それは最終、東京公演の記事の文末を見ていただければわかるが、その後の執筆の流れとして“北米2023のライブレポートから着手し欧州2022、北米2017へ戻る予定だ”と記されている。
この時点では本というワードは一切なく、いつも通りブログを進めていく心積もりでいたのだ。

もちろん、このジャパンツアーが特別なものであったことは、さんざん各公演のライブレポートの中で書き綴ってきた。

本を書きたい夢はもともとあったのも事実だが、それはこのブログを完結させた、全公演を書き終えたタイミングでと思っていた。
その本は実はタイトルも内容までも決まっていた、にも関わらず私は全く違うタイトル、内容の本をかなりの前倒し(たぶん20年は前に倒れたタイミング)で、出す羽目になった。

なぜこういう事態になってしまったかというと

“私にもわからない…”(ほんとにわからない😳)


それは突然やってきました。
東京最終日を書き終え記事を公開した直後です。
頭がもやっとして、突然声が降りてきたのです。

“ジャパンツアーを本にするのだ”
と指令が来たのです。

(おかしなことを言っていることは重々わかっていますが本当のことなので…しかたないです😳)

これは、実は珍しいことではありません。

何か重要なことを決める時、私は頭で考えません。
意思とは関係なく、勘だけを頼りに決めます。
Goだと思えば進みますし、少しでも嫌だなという空気を感じたらやめます。
そして何か新しいことを始める時は指令が来ます…たぶん未来の自分からだと思います。

移住を決めた時、2022年の欧州ツアーと最終日フィンランド行きを決めた時、その翌年の北米ツアーへの11公演の参戦、これらを決めた時もすべてこの“指令”から成るものでした。

冷静に考えていたらまずできない、選ばないであろう選択肢を選んだ時はだいたいこの状況下で決めた場合がほとんどです。

こうなると自分の意思ではもう動くことはできません。
体が動くままに任せるしかない。
金銭の計算なども殆どできなくなります。

そう、何かに突き動かされるように私は出版社の門を叩き、契約を済ませたのが“指令”から一か月後の昨年10月末でした。

契約を済ませるつもりで直接出版社を訪れましたが、この時点でまず、まえがきと初日名古屋公演の原稿を持参しました。

まだこの時は半信半疑でした。
自分の書いた原稿が果たして本当に本にできる代物なのか、確かめたかったのです。

出版社の事務所へ通されテーブルの上のパソコンの画面を見て、かたまった私。
そこには“Adam Lambert”のページが映されていました。
私のブログにも事前に目を通していただいており、出版に対してかなりの熱量を持っていることは伝わっていました。

“どの曲が好きなんですか?”と最初に質問され、私にそんな話題を振ったらどういう展開になるかは…だいだい皆さまのご想像通りです。
いつもの弾丸トークは止まることなく、畳みかけるよう話し続けました。

そして持参したまえがきと名古屋公演の原稿に目を通していただきました。

担当のTさんは一気に読み終え一言、
“いいまえがきです”
涙が出るほど嬉しかったことを憶えています。

私は契約書にサインをして出版社を後にしました。
それから2、3日経ってから担当のTさんから手書きの葉書が届き、“ファンの方にも喜んでいただけるような本にしましょう”と綴られていました。
この出版社にしてよかったと私も気持ちを新たにしました。


しかし、発売日を来日一周年記念の翌年2月に設定したため、日程はかなり拮抗していました。
当初は200ページの予定でしたが、案の定ページは膨れ上がり最終的には296ページ。
本編だけで9万2000文字ほどの原稿を3週間で書き上げたのは、師走を目前にした頃でした。

ここからは…
なぜこうも自分の人生は珍道中なんだ、、、
と呪いたくなるような日々が待っていたのです。


校正レイアウトを待つ間にまず著作権申請が難航し、やむなく当初設定していた初日名古屋公演に当たる2月4日の発売日を、2月14日に延期。
2月14日は東京最終日の周年記念の日であり、これ以上の後ろ倒しは選択肢になく、ギリギリの状況でした。
しかしこのあと年末から年始にかけ、思いもよらぬアクシデントに見舞われたのです。

年末に上がってきた校正レイアウトが、恐らくシステムの互換性の問題からか不具合を起こし、原稿が正しく反映されていない状態に陥っていたのです。

悪いことは重なるもので、送ってもらった校正レイアウトのファイルをダウンロード後、自分のパソコンで読み込みができず、出版社と連絡がとれないまま年末年始休暇に突入。
校正期日となっていた年始明けにようやく連絡が取れ、急遽紙の校正レイアウトを発送してもらうことに。
送られてきた校正レイアウトを見て、初めて自分の原稿とは程遠いものだということに気づきました。

校正の指示を入れた原稿は真っ赤になり、もはや印刷所への入稿には到底間に合わない修正の量でした。

返送した校正原稿が出版社へ到着したのが
印刷所へ入稿予定の四日前。
絶体絶命の窮地…悪夢でした。

原稿を確認した担当者から、修正の優先順位を決めてほしい旨連絡を受け、出来る限りの善処はするがすべての修正は間に合わないであろうことを告げられ、取り次ぎにも予約をいれてあるこのタイミングで、これ以上の延期もできないという状況でした。

生きた心地がしないまま無我夢中で修正の優先順位を決め、一つ一つ指示を入れる作業が丸3日続き、私は一睡もせず作業を続けた。


完全な形にはならないことは承知の上、
しかし最終的に
自分の納得いくものになっていなければ…
私は出版を停止する覚悟だった。


何百万のペナルティを払おうが、それが自分の本でないならば、世に出すわけにはいかない。
もしかするとクイーン+アダム・ランバートの本として、国内で初めて出版されるかもしれないこの本が、彼らの名誉を傷つけることだけは絶対あってはならない。

そして楽しみに待ってくれているファンが一人でもいる限り、その期待に応えることができる作品でなければ、出す価値はゼロなのだ。


修正を施され上がってきた最終原稿に目を通し、真っ赤な校正レイアウトが出版社に到着してから4日目、原稿は無事印刷所へ入稿された。
まさに、今から原稿を発送するために宅配営業所へ行かなくてはいけない、というその直前まで電話での修正依頼のやりとりは続きました。

出版社でのこのタイミング、スピードで、ここまでの修正対応はありえないことであり、私の熱意に応え異例の特別対応をしていただけたことを、その後メールで知らされた。

恐らく私の持ち込んだ原稿は、自費出版のレベルではない無謀な代物…

細かくブロックに分けられたテキストが延々に続き、索引のごとく振り分けられた緻密な目次、動画やSNSのQRコードが羅列し多くの画像が入り乱れ、巻末にはエクセルで作成した細かなファイルなどの自作資料も加えられていた。

そこには一歩も譲れない自身の拘りと、
何よりも彼らへの並々ならぬ愛情が詰まっていた

枠組みにそう簡単に収まるわけがなく、落とし込むだけでも想像以上の手間が掛かっていることは校正レイアウトを見た時に感じ、そこから発生した大掛かりなものから細かなものに至るまでの大量の修正依頼。


自分の人生は誰にどれだけ感謝すれば
気が済むのだろうか。

途中でだめかもしれないと
何度も心折れそうになったが
最後までやり切るんだと自分を信じ
多くの人の手を借りてアダムの本は完成した。

命に代えてもこの世に送り出すんだという
強い想いが、

人生をまた動かしたと感じています。


誤字脱字などの細かい箇所の間違いは残っていますが、そんなことも含めこれは私の本の最終形だと思っています。

“ここ間違ってる!”とそんなことも見つけながらお読みくだされば、それもまた楽しみのひとつにしていただければと思います。
(ごろごろ間違いが発覚したらどうしようと一抹の不安もありますが…😅)


皆様のお手元に届く日を
楽しみにしております。




こちらの表紙は2022年のバースデーに描いた絵を使用しています




『彼らが日本に来た理由
QUEEN+Adam Lambertジャパンツアー2024
駆け抜けた11日間の軌跡』
ライティング出版社

2025年2月14日発売
1320円(税込)

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何卒よろしくお願い申し上げます。












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