今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。
今年もこの日がやってきました。
11月24日
Freddieが遠い空へ旅立った日
今年は30年目を迎えました。
何を書こうか
何を残そうか…
昨年もギリギリまで悩み
書けないかもと思っていた矢先に
ある動画が偶然目に入り
一気に書き上げた記事。
私はグランバーツだ。(自称)
クイーンファンでもあり
フレディファンでもあるが
2020年を境に
完全にアダムファン目線の人生を手に入れ
今に至る。
なので昨年の命日も
フレディの誕生日のブログも
申し訳ないくらいアダムのことで
埋め尽くされている。
今年もどうしようかと
悩みまくり。。。
そんな時に
ひょんなことから思い出すことになった
あるシーン。
またまたアダムの話になります。
ご容赦ください
先月末、
1年半延期になっていた
アダムのラスベガス公演が無事終わった。
ロックダウンから2年近く
人々はこれまでになかった
様々な困難、試練に立ち向かい
闘ってきた。
アダムはQALの欧州ツアーと
自身のソロツアーを一度に失い
そこから長いトンネルに迷い込み
苦しんだ。
正直、立ち直れるのか
QALとして2022年のヨーロッパの舞台に
立つことが出来るのか
私はアダムを信じていると
自分に言い聞かせながらも
不安でいっぱいな毎日だった。
しかしラスベガス公演で
彼は完全復活。
大きな壁を乗り越え
そこに来年のロンドンへと続く道を
はっきりと見据えることができた。
今年はクイーン結成50周年という節目を迎え
映画Bohemian Rhapsodyも
相も変わらずの人気と注目度
勢いは止まらない。
クイーン熱が冷めやらぬ中
当の主役クイーンではない
クイーン+アダム・ランバートの存在とは
何だったのだろうとふと考える。
クイーンの継承─
それは古くからのクイーンを支えてきた
往年のファンのため。
そしてBohemian Rhapsodyからクイーンに魅了され
フレディと同じ時代を過ごしたことのない
新しいファンのため。
QALの存在がなかったとしたら
私は今頃何を思って
毎日を過ごしていたのだろう。
アダム・ランバートは才能に溢れ
実力も文句なし。
勘も鋭く頭もいい。
ユーモアに富み
人懐っこく愛されキャラで
純粋でひたむきな姿は
何をやっても憎めない。
何事に対しても
誰に対しても真摯に向かい
いつも前向きだ。
周りに流されず
きちんと自分の言葉で発言し
行動することが出来る。
そんな彼だから
ここまでやってこれたのだろうか。
いや、それだけではない何かがある。
“フレディの遺志を継ぎ
クイーンを継承する”
そんな重い足かせを8年も引きずりながら
(もちろん当の本人は全く思っていない)
それを見事にやってのけ、(とあえて言い切る)
今のQALの姿がある。
このタイミングで
私の前に現れたあるシーン。
私が大好きなシーンだ。
2015年欧州ツアー
これまで何度も言わせてもらっているが
アダムの大きなターニングポイントとなった
ツアーだ。
自らの体調不良のため中止となった
ベルギー・ブリュッセル公演から一週間後
デンマーク・ヘアニング公演
アダムの喉はまだ万全ではなかった。
それでもヘアニングという小さな町のステージで
自分のやるべきことを淡々とこなしていた。
そんなアダムを
ふたりのレジェンドは静かに見守っていた。
そんなステージ後半
Crazy Little Thing Called Love
曲が始まる前のアダムとブライアンの
何気ないやり取り。
アダムがオーディエンスに向かって
デンマーク語を教えてもらおうとするが
うまく聞き取れない。
後ろから見守るブライアンのところまで走りより
(ここがほんとに可愛いアダム)
(ブライアンはご当地ソングを網羅しているお陰で
その土地の公用語は結構知っているのだ。)
“何て言ってるのかわからないよ!”
と首をかしげるアダムに
“Tak”て言っとけばいいんだよ
と教えるブライアン。
(Takとはデンマーク語でありがとうの意味)
“Tak!”
と誇らしげに叫んだアダムに
オーディエンスは大喜び。
そしてマイクを受け取ったブライアンが
いつものお決まりシーン
アダムを披露する。
“このうちの新入りどうだい?”
まるで本当の息子のように
自慢げにアダムの名を力いっぱい叫んだ。
◆24.Crazy Little Thing Called Love
【セットリスト(37)】2015/2/15 “TAK !”─北欧デンマーク ヘアニング公演
今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。先週の“大事件勃発”から“海を越えてきた御一行様✨“ご到着とバタバタしてましたが2015ツアー再開いたします!(時空を往き来するのは老体には堪えるのよὊ...
この日のアダムは
ブリュッセル中止公演から
わずかまだ一週間しかたっていない。
喉の調子も完全ではなく
でもアダムが大きな壁を
乗り越えようとしている時でもあった。
ブライアンのアダムを見つめる眼差しが
本当にやさしい。
映ってはないけれど
ロジャーもどんなにアダムを心配していたか。
だからふたりは
全力でアダムをバックアップしようと
してくれていた。
何気ないやり取り。
クスッと笑えるブライアンとアダムの小劇場。
でもこれはただのやり取りではない。
アダムを支えるブライアンの想いが溢れる
そんな大切なひとコマだ。
中止公演までのステージを
アダムがどんな想いでこなしてきたか
いちばん近くで見ていたのは
ブライアンだったから。
どんな一瞬にも
そこには様々な背景がある。
三人が歩いてきた道のりは
決して平坦ではなかった。
どの公演も
ひとつとして無駄なものはない。
228公演全てがかけがえのない時間だった。
そんな背景を私はこのブログで
少しでも伝えて行きたいと思っている。
2015年は今に繋がる重要な時期だった。
この頃から三人の関係性は
大きく変わってきたのだと思っている。
フレディにはわかっていた。
アダムがエンターテイナーとして
自分の遺志を継ぎ
クイーンを継承してくれる人物であること。
そして自分の代りに
ブライアンとロジャーを
支えてくれるだろうということ。
どんな才能があろうとも
エンターテイナーとして優秀であっても
それはさほど重要な理由にはならない。
こんな何気ないやり取りが出来るのは
アダムだからだ。
ブライアンをロジャーをこんな笑顔にできるのは
アダムだけだ。
これが全ての信頼関係を作る
礎になっている。
そんなことを
また改めて感じた2021年。
クイーン+アダムランバート
が担ってきた役割。
フレディが照らしてきた灯火を絶やすことなく
ファンの人たちに届けること。
ブライアンとロジャーが
いつまでも輝いていられる場所であるということ。
自分の時間と音楽人生の多くを
クイーンに捧げてくれたアダム・ランバートに
どんな感謝の言葉を重ねても
足らないくらいだ。
コロナ禍から
どうかアダムをお守りくださいと
私は何度も
神様、フレディさまとお願いしてきた。
神様ありがとう。
そして
誕生日にも命日にも
アダム、アダムとうるさい私の
勝手な願いを聞いてくれて
ありがとうフレディと
今日は言いたい。
今年
フレディに見てほしいのは
2015年のヘアニング公演のアダム。
アダムはこんなに頑張っていた。
そして自分の軸は決してぶれることなく
ここから真っ直ぐに突き進んできた。
フレディの大切にしてきた同じ景色が
アダムの目にも映っていますか?
そうであったら私は嬉しい。
来年ロンドンでまた
フレディに会うのを楽しみにしている。
今年はこの曲を。
There Must Be More To Life Than This(生命の証)
クイーンの10作目「Hot Space」(1982年)に収録するためのフレディの楽曲だったが、レコーディングに取り掛かるも完成せず。
そこでフレディはロサンゼルスにあるマイケル・ジャクソンのスタジオを訪れ、コラボしてレコーディングを試みた。
しかしこれも二人の不仲のため完成には至らなかった。
次のアルバム「Works」でも完成せず、結局フレディのソロアルバム「Mr. Bad Guy」(1985年)に収録された。
そしてフレディ没後、ベストアルバム「Queen Forever」(2014年)への収録のため新たにリミックスされた。
クイーンのバッキングコーラスにフレディとマイケルのヴォーカルをミックスさせ、新バージョンとして発表されたのだ。
ここでようやく実現した
フレディとマイケルの美しいコラボレーションに
ブライアンのギターが悲しいくらいに華を添えていた。
そしてこの曲は歌詞も素晴らしい。
“人生にはもっと意味があるはずだ”と始まり
個の嘆きから世界の平和を願う壮大なテーマへと続き
聴く人の心に語りかける。
このリミックスバージョンが完成された頃には
主役のふたりはもうこの世には存在しなかった。
ロック界とポップス界を代表する
名シンガーが織りなす作品は
彼らの没後完成され
その存在感は色褪せることなく
人々の元に届けられた。
フレディのソロアルバムに収められたバージョンも
私は好きだ。
フレディのピアノとヴォーカルが
どこまでもシンプルに美しい。
ふたつのバージョンを載せておきます。
どちらも逸品。
そしてこの曲をアダムが歌ったらどんなに美しい曲になるだろうと、ふとそんなことを思わせる曲だ。
◆ソロアルバム「Mr. Bad Guy」収録
Freddie Mercury – There Must Be More To Life Than This (1985)
◆ベストアルバム「Queen Forever」収録
There Must Be More To Life Than This (William Orbit Mix)”
AIDS撲滅を願って。
◆フレディマーキュリー基金
1992年に行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートの収益金を元に設立された世界規模でAIDS撲滅のために活動するチャリティー財団。
(画像・映像すべてお借りしました)
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