【セットリスト(51-2)】2016/5/27 ケルン公演─舞い降りた赤い傘の妖精

今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。



音楽の都オーストリア・リンツを後にしたクイーン御一行さま、中一日でドイツ・ケルンへ向かいます。移動距離733km


ケルンは2015欧州ツアー以来2度目の訪問

前回は1月29日、アダムくんの33回目の誕生日でした。
ブリ博士が体調崩してねー。
アダムくんが頑張った日だったよねキラキラ

今回はフェスなのですが何のフェスかは不明…あせる

↓こちらカックいいポスターキラキラ


↓実際のチケット



会場は『Rhein Energie Stadium』(ラインエネルギーシュタジオン)

地元サッカークラブ「ケルン・センチュリオンズ」のホームグラウンドとして1923年に開場

2009年まではライン・エネルギーが命名権を取得。2020年からはミュンゲルスドルファー・スタジアムと名称が変更されている。

収容人数46120人(スタンド席)。当日のクイーンのステージでは観客数25000人と記録されている。



またまた見ーつけたビックリマーク
搬入中のトラック野郎たちグラサン
長旅お疲れさまです。

いつも大事なセットや楽器たちを安全に運んでくれてありがとーおねがい



↓The フェス🌴



まだこの頃は雨は降っておらず…このあと急変、悪天候へと…☔

クイーンはもちろんヘッドライナー。
タイムテーブルを調べてみると
出演時刻は19:30~21:00
(因みにこの日の日没は21:19)

悪天候となってしまったので日没も何も関係ありませんが、晴れていればエンディングまで明るかったんですかねあせる

↓タイムテーブル?らしきもの
(ストリーミングの?かな)




ではセットリストの発表ですビックリマーク

◆【セットリスト(51-2)】2016/5/27 ケルン公演


今ツアーから全公演レポート書きます!宣言したので同じセトリはどうしよっかなあと…で、枝番を付けることにしました。

リンツ公演「51」と同じなので
今回のケルンは「51-2」
これで良きOK

さて今回のケルン公演にはひとつの重要な任務があります。

もう5ヶ月ほど前になりますが【映像百選】の記事で2020ブリスベン公演でアダムが傘をさして歌っていたことを取り上げたのですが、その直後それが初めてではなかったということが偶然発覚したのです。
そのアダムくんの“前科”の全貌を明らかにすることと“余罪”がないかも追ってみることを宣言したのよね。アダムくん!

それが今回のケルン公演の“Somebody To Love”
しっかり今日のアダムくんの“前科”を追っていきたいと思いますウインク

あとタイムテーブルを調べた時にクイーンは19:30〜21:00、持ち時間が90分と判明しました。

実は前回のリンツで25曲編成を“120分”と推測してしまいました。
リンツも同じセトリなので90分であったはず、ここに訂正させていただきたいと思います(_ _)



それでは開演いたしますビックリマーク

オープニング
◆1.One Vision
◆2.Hammer To Fall

前回のリンツでオープニング、幕が上がる前にブライアンが上手、幕の前面に出てきてプレイしていたのを覚えていらっしゃいますか?

今回も“ブライアン、先に出てくるんだよねー。ほーら出てきた!”なんて余裕ぶっこいてたんですが、いざ幕が上がってステージ見たら…

あ、ありゃ!?

アダムがいないアセアセ???

と…左の方から声が聴こえてきたびっくり

あの子、左の展望階段の上に立ってんのよ!
いつの間に…(目が点ニコ)

すぐに見直すと…
幕の端からちょろっと出て来てますやん!
あーた!!

赤丸囲い→1:27~ ブライアン登場
緑丸囲い→待機中のアダムの影(わかりずら💧でもここにいるの!)


1:33~アダムが幕の影から登場


今回のオープニング動画、珠玉揃いで5本に絞って久しぶりに頭を抱えて悩みまくりました笑い泣き

・ブライアンとアダムのそれぞれの登場
・幕が上がった瞬間の全体像
・幕が上がった直後の観客の反応

をきちんと捉えてくれてあったこと。

そして決め手はHammer To Fallへシフトする辺りからカメラを引いて(5:30~)ブライアンが花道の先であのイントロをぶちかましハマーが始まる…その“音”です。

決していい音ではないんです。
でもスタジアムでこのスタンドの位置から聴いたら観たら、こんな風に聴こえるんだろうなあ、こんな感じで響くんだろうなあと思うんです。

ハマーはアダムが展望階段の上から歌ってますが、この高さからだと声がこだましてスタジアム感満載。
サマソニの会場を思い出してしまいました。

これが私がいつも大事にしている
“臨場感”=タイムリーク
そこにいたかのような錯覚を起こす、映像の不思議な力です。

この撮影者の方はカメラワークが本当に丁寧、考えながら迷いながらアングルを探っているのがわかります。
有り難くお借りします。



そして、本日の目玉ですおねがい

これは本気度100%のたった38秒の超レア映像キラキラ
アダム登場の舞台裏です。

なぜいきなりツアー二日目から、ブライアンとアダムが幕が上がる前に出て来るパターンに変わったのか。

この舞台裏の映像から想像できることは、もしかしたらステージの縦幅が狭いのかも、ですね。
幕が上がる時はかなりひるがえるので、狭いとふたりに危険を及ぼす可能性があった…という推測ができます。

天候のせいかとも思ったけど(水滴を浴びてしまう)雨天ではない日もあったのでそれは違うかと。

こちらはステージ上のVIP席からの撮影だと思われます。
ピースアダムかわいいラブラブ
これも含め貴重な記録となりました。



オープニングひと記事書ける率高っショック
さあ、巻いていきましょうかね!(←本気で思ってる?)


◆5.Fat Bottomed Girls

こちらの動画も音と客席全体を捉えたカメラワークが絶品キラキラ

やはり音はスタジアムモード。

アダムが退場後、レスぺの搭載カメラの出番を遠目から眺める…この傍観者的な空気もフェスでしか味わえない。
ステージ近くで観たいのはもちろんだが、スタジアムのスタンド席から見渡すのもフェスならではの楽しみ方。

オープニングではアリーナはまだスペースがあったがこの曲の頃には埋まってきている。

雨はまだ本降りにはなっていない。
レスぺの搭載カメラと共にブライアンが花道へ進む場面、いつものようにかけ足でしたよ。

ちょっとヒヤッとしましたが、まだそれほど濡れていないのかな。
危なっかしい、ブライアン!
アダムもだけど滑らないように気をつけてねショック




◆6.Play The Game 
◆7.Killer Queen

前回のリンツで急変し、私を混乱させたこの曲…その真価は本物だったようだ。
ツアー4日目にしてアダムは“Play The Game ”を完璧ではないが形にした。

その自信は次の“Killer Queen”にも波及しているかのようだ。




◆7.Killer Queen(Partial)+Talk
◆8.I Want To Break Free(2:30~)
◆9.Somebody To Love(6:20~)

いよいよアダムの“検証”のときがやってきました。

Killer Queenのラストからトーク、“Somebody To Love”まできれいに繋げてくれた“検証”には十分すぎる動画が見つかりました。(投稿者さまに感謝✨)

この頃になると雨はかなり激しく降ってきたようです。
でもアダムはさほど気にせずご機嫌な様子。
いつもより口数も多くひとつひとつの言葉を噛みしめるようにドイツ語も交えながら…やはり英語圏ではないのでいつもよりゆっくりと言葉を投げかけていました。

いつものようにエドニーのキーボードがアダムの背中の向こうに微かに流れていた。
私はいつもの如く、もういつでも泣ける態勢だ汗

ブレイクフリーがしめやかに始まった。
今日の、いやこの時間のアダムはいつもよりもさらに、生き生きしていた。

そしてブレイクフリーが終わったと思ったら、すぐさまあのピアノの音色、イントロが流れた。

“Who is in love?”のいつものトークがなくなっていた。
“やはり”だ。

今回のツアー、“Somebody To Love”のトーク場面の動画が見つからなかった。
冒頭がたまたま切れているだけだと思っていたが、もしかして…という疑問もあった。
そこへ今回ブレイクフリーから繋げてくれたものが見つかったのでそれを確認したかった。

アダム~
このいきなりトークなしであのイントロは反則だぞ。
また涙腺を刺激されてしまったじゃない。

今日のアダムなんだろう?
無心に何かに酔いしれるように歌っていた。

フィニッシュに向けて曲の後半に入る頃
花道へ楚々と足を踏み入れた。
それはいつものように。

だか今日は雨が注ぐ花道…。

滑らないようにと慎重に足を運ぶ姿がかわいい。
このアングルだと後ろ姿…
逆光のライトが、激しく降りしきる雨を照らしていた。

アダムは雨に濡れていた。

と、目の前にある
オーディエンスの“赤い傘”が目についたのだろう。

“Hey me umbrella! Hey! オイ!(←私にはやはりこう聞こえる…)
“Give me! ”

アダムは─
雨をしのぐ“赤い傘”を手に入れた。

クルクルと回しターンして見せた。
雨粒が光のように舞い散り、歓声が沸き上がる。



黒羽のジャケットに赤い傘
空から落ちてくる雨筋…
ライトに照らされくっきりと浮かび上がった。

それはまるで妖精のように。

いつものようにオーディエンスに“love~!”をもらい
その手から傘を離し、持ち主の元へ返した。

もと来た道をまた滑らないように慎重に小刻みに足を運び、ブライアンの元へ帰っていく。

それを迎えたブライアンの
まるで濡れた仔犬を待っていたかのような
嬉しそうな顔。

ステージから見えたアダムは─
やはり“妖精”だったのだろうか…。

アダムは雨をも味方にし、
見事に演じきった。

これが真のエンターテイナー、
そしてクイーンをこれから支えていくであろうアダムの“はじめの一歩”なのだ。




◆Talk(Brian)
◆Selfie Stick

一生懸命ドイツ語でトークをするブライアン。
今日はカンペなしなのかな?
スタッフの方が傘をかざしてくれていた。

スタートした頃はまだスペースもあったが、会場は超満員25000人の大観衆で膨れ上がっているのがわかる。

空は藍色…雨の白夜とはこんな幻想的な色なのか…。

その降りしきる雨のせいだろうか…
会場に照らし出されるスマホの光の海が、クリスタルのようにキラキラと輝いていた。

雨に濡れながらもそんなことは全くおかまいなしに撮影を続けるブライアン。
まるで子どもが雨の中、濡れることも忘れ夢中になってオモチャで遊んでいるかのように。

この人たちはきっと同じDNAなのだろう…。

↓Talk(Brian)


↓Selfie Stick




◆10.Love of My Life

ブライアンが腰を掛けてすぐに再び傘を持ったスタッフの方が上ってきて、2本の傘をブライアンの頭の上に掲げてくれた。

どんなに雨が降ろうが濡れようが、この曲はこの場所で歌う。
ブライアンらしい…と言うよりこれがクイーンの根底にあるスタイルなのだ。

いつもの姿勢は崩さない。
その日その時は一期一会のステージだ。
最高のライブを提供し
最高の思い出として持ちかえってもらう。

それがクイーンが
フレディが長年守ってきたものだから。



もう一本Love of My Lifeの動画をご紹介させてください。

正面からの撮影でこの日の雨の様子が映し出されています。

ブライアンがライトをつけるように要求した。
演出は完璧に…ブライアンとはやはりこういう人なのだ。

ライトに浮かび上がる激しく降りしきる雨…
そしてオーディエンスの歌声がすばらしい。

この美しさに…思わず涙がこぼれた。

この日の貴重な記録としてここに残しておきたい。




◆13.Under Pressure

そう、ここでアダムが“Somebody To Love”で客席に返したはずのあの“赤い傘”をさして再び現れた。

いつの間にやら再び拝借びっくり

衣装が🌴スカジャンにかわってマイクも赤に変え、赤い傘がよく映える。
どこまでもアダムはカッコいいキラキラ

最初はロジャーにも傘をかざし、ブライアンが登場するとそっちに傘を持ってったり…かわいいアダムお願い

ブライアンの帽子は雨避けにはなってないが…ていうかこの人たち、この雨の中楽器を雨ざらしに持って演奏してるけど大丈夫なのか!?
それが心配なのだが滝汗




◆14.Crazy Little Thing Called Love


セッティングの間アダムがおしゃべりをしてオーディエンスのお相手をしていた。

これは2020雨のブリスベンと同じシチュエーションだ。

ここが原点だったのか…。


あの雨のブリスベン、ほんとに初めてだと思い込んでいたので、そのルーツを辿ることができてよかった、ほんとにキラキラ





◆15.Don’t Stop Me Now

アダムがフライングを繰り返し観客を煽っていたこの曲、オーディエンスの方もそのフライングにも慣れてきたようだ。

この日はアダムが耳に手を当ててオーディエンスの反応を確かめるしぐさをしていた。
その横でブライアンも同じように耳に手を当てるしぐさをしている。
よくするこのしぐさ、可愛くて私は大好きだ。

オーディエンスがジャンピングして弾ける姿も捉えられていた。

赤い傘がまだステージに置き去りにされているがちゃんと貸し主の手元に返されたのかな。




◆18.Who Wants To Live Forever


音が抜群にいい。

この曲は特にそこは重視。

そして会場の様子をぐるりと撮影してくれている。(1:10〜)


この曲でこれだけの数のライトが浮かび上がったのはあまり記憶になかった。


キラキラと光りを増すのはやはり雨のいたずらなのか。





◆22.Radio Ga Ga

この曲はスタンドからのこの遠目のアングルが私は好み。
一斉に両手を上げる壮大な眺め。

約4分半のこの曲に対して6分という収録時間が気になっていたが、曲が終わってアンコールまでの会場の様子を映し出してくれていた。

こういう何でもない映像が実は貴重なのだ。
次のアンコールを待つ時間は独特の間を持っている。

アンコールが待ち遠しい。
でもこれで終わりなんだ…という複雑な気持ちだから。




◆23.We Will Rock You
◆24.We Are The Champions
◆25.God Save The Queen

昨日より今日、今日より明日。
こんなにまざまざと成長していくアダムを見ていることが、信じられなかった。

何かまたひとつ手にいれた…顔をしていた。
それは間違いなく自分の力で手にいれたもの。
王冠の輝きにも負けないくらい
アダムの表情は輝いていた。

私が目を疑ったシーンがいくつかある。

We Are The Championsの後半、アダムに近寄ってきたブライアンの肩を引き寄せるように、力強く手を掛けた。


こんなにブライアンがおどけてみせた顔は久しく記憶にない。
エンディングではまず見せない顔だ。

そしてGod Save The Queenのカーテンコール。

いつものようにまず最初にブライアンとロジャーが前へ出る。
そして次にふたりに促されアダムがひとりで前に進む…

これがいつもの流れだったが今日のアダム、なんと何の躊躇もなくいきなり自分から前へ進んだ。

自らそのタイミングを選んだのだ。
さらにそのあと、ロジャーとふたり肩を組んでオーディエンスの前へ。

ブライアンもびっくりしたのだろう。
アダムを促そうと上げた手が一瞬宙に浮いていた。

“今までもそうしてた?”
と思えるほどそれはごく自然に、当たり前のように私の目の前で起こっていた。

“クイーンを支える”─
そんなつもりはアダムには毛頭ない。

しかし
ブライアンとロジャーが
サポートメンバーが
世界中のクイーンファンが

アダムを上へ上へと押し上げた。

まだツアーは始まったばかり。

スタジアムの風は追い風となり
どこまでアダムを押し上げるのだろう。

雨のエンディング─

オープニングから一度も雨は上がることはなかった。
それでも人々の心には見たこともない青空が広がっていただろう。

それはきっとアダムの瞳のように澄んだ青色だったかもしれない。





ケルンのこの日の最低気温は9℃。

エンディングの頃にはこの雨ならば

かなり冷え込んでいたはずだ。


今日のアダム─
気がつくとアダムは…空を見上げていた。





屋外ライブ…
雨のない屋外ライブがこの世に存在しますか?

雨をネガティブに考えるならばそれはナンセンス。
与えられたシチュエーションでめいっぱい楽しむ。
それがアダムのステージにかける思いだ。

赤い傘を持って踊る黒羽の妖精は
人々に魔法をかけた。
この日この場所でしか見ることができない
夢のようなショウ。

かけがえのない思い出が人々の心に刻まれた。
ケルンの雨はやさしくスタジアムに降り注ぐ。

赤い傘の妖精アダム。

大きく成長したその姿で
ふたつめの足跡をケルンに残した。


(アダムのIGより拝借)



今日も最後までおつき合いくださりありがとうございます。

以前の記事【映像百選】でご紹介したケルンの赤い傘のアダムと今日のアダム。
私にとって今回衝撃だったのは、ふたりのアダムがまったく別人に見えたことだ。

もちろん同じ日の同じ曲の、赤い傘を奪い取ったアダムの姿には変わりない。

しかし私は最初の赤い傘の記事を書いてから2014、2015のツアーのアダムを追ってきた。
その先に見た今日のアダムが、この日にたどり着くまでどんな道を辿ってきたのか、をこの目で見てきた。

この雨と赤い傘がアダムにとってどんな意味を持っていたのか、今日初めて知ることとなった。

アダムを追ってきてよかった。
ここまで私はちゃんとアダムのこと見てこれたんだよね、と自分に言い聞かすことができた。


最後になってしまいましたが、ひとこと記しておきたいことがあります。

今日のこの悪天候、かなりの雨に降られたことはおわかり頂けたと思います。

楽器や機材、膨大なステージセット、そしてもちろん最前線に立つアダム、ブライアン、ロジャーとサポートメンバーを、このケルンのステージが成功するよう事故のないよう支えてくれたクイーンのスタッフとその関係者の方々に心から感謝したい。

それは悪天候に関わらず全てのツアー日程でのことだが、特に今日は映像の端々に見られたスタッフの方のサポートと、この裏でどれだけの見えない力が動いているのか、支えられているのかを改めて感じました。

アダムくんも高いヒールを履いて、滑らないようにちょこちょこと歩く姿が危なっかしくて…きっとみんなヒヤヒヤして見てたと思う。

でもこんなお茶目なアダムを見られたのも雨のお陰よね!
ほんと転ばなくてよかったけどね。

さてこのあとはデンマークへ移動します。
次もフェスです。
楽しみにお待ちください。
また可愛いいアダムをお届けできますようにキラキラ




◆フルプレイリスト(動画の差し替えあり)



(画像・映像すべてお借りしました)



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