【セットリスト(134-1)】2022/5/30 変わらぬもの 変わりゆくもの―Manchester Day1


今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださり
ありがとうございます。





ツアーは三日目。
北アイルランドからイングランドへ移動します。


ベルファスト初日で
イギリスってどこからどこまで?
の長年の疑問を解決しましたが、、、
イギリスが四つの地方で構成されていて…
というお話です。

マンチェスターはイングランドで合ってるよね?”

よくよく考えたら四つの地方はいいけど
じゃあ例えばグラスゴーはどっち?とか聞かれたら
スコットランド?イングランド?
微妙な境い目にあるのよね🙄

もやもやしているので
また少し寄り道をしてすっきりさせてから
本編へ行きたいと思います。
しばしおつき合いください😅





まず境い目をはっきりさせましょう。

イギリス北アイルランドスコットランドウェールズイングランドの四つの地方で構成されていますが、それらを分かりやすく区切ったものがこちらになります。

※もう一度おさらいします。
アイルランドは独立国になります。
北アイルランドイギリス国に属しています。

マンチェスターイングランド地方
ベルファスト北アイルランド地方になります。









ベルファストからマンチェスターまでの移動距離
約466km(=290マイル)

初日ベルファストへの移動はブリストルから北上して
ケイルンライアンの港からフェリーで渡るルートでした。

マンチェスターへの移動はそれと同じルートの逆を想定しています。








マンチェスターは
QALとして訪れるのは今回が3回目。

2015年欧州ツアー Phones 4u Areana
2017年UK&Irelandツアー Manchester Arena


今回の会場『Manchester Arena』

1995年にNYNEXアリーナとして開場し、コンサートやスポーツイベントに多く使用されてきた。
その後命名権を得た企業により、2015年「Phones 4u Areana」と呼ばれていたので現在も会場としては同じです。
収容人数 約21000人













2017年5月
この会場では痛ましいテロ事件が起こっている。
11月にQALが訪れた5ヶ月前の出来事だ。

2017年5月22日アリアナ・グランデの公演終了直後、エントランスロビー付近で爆発が発生。22名が命を落とし、100名以上が負傷。テロによる自爆事件と断定された。

アリアナ・グランデは三日後に予定されていたロンドン公演を中止し、米国に帰国。犠牲者の家族への支援やマンチェスターに於いて慈善コンサートを開催している。

その後彼女はこの事件に関して公の場で言及することはしていない。

あってはならない悲しく許しがたい出来事だ。
この事件に関してこのタイミングで記すことも迷ったが、一つの事実としてここに残すことにした。


2020年からコロナ感染症によるパンデミックに陥ったこともそうだが、昨今においてコンサートが開催されることはもはや当たり前ではないのだ。

安全に円滑にコンサートが成功を収めるために、多くの人たちの見えない力が関わっていることに感謝する気持ちはいつも忘れずにいたい。

参加者として秩序を守り、自分たちの出来る限りのことを協力し、コンサートが日々安全に開催されるよう心に留めていきたいと改めて思います。





では本編を進めて参りましょう!

こちらがマンチェスター公演初日
セットリストになります。








マンチェスターから
クロージングはGod Save The Queen
“通常仕様”となります。

その他はベルファスト二日目から変更点はありません。





それでは開演いたします‼




オープニング
1. Innuendo
2. Now I’m Here(1:55)
3. Tear It Up(6:40)

4. Seven Seas of Rhye(8:33)
5. Hammer To Fall(9:58)


遂に来ました‼
待望のTear It Upまで繋げてくれた映像
更にHammer To Fallまで一気に収めてくれました。

何が凄いってこの角度ヤバすぎるでしょ‼️😳

私の大好きな瞬間
クレストが浮かび上がる寸前カメラが引いた。
(1:16~)
ありがとう😭
それが正解です!

細かくカメラワークを変えるその手元は
とても落ち着いているように見える。

画面はブライアンの影を捉えたまま固定され
“Now I’m here” “Now I’m there”
アダムの虚像が右に左に映ろうが微動だにせず
階段を上ってくるアダムの実像を捉えてくれた。

ここで一つ欲を言えば、ブライアンの奈落の底から登場シーンはほしかったかな。

アダムが階段を上り切ったところで、少しカメラを引いて花道入り口のとこまで入れてほしかったなあ。。。
(あのね、言うのは簡単だから😅)

視界が開けているのでスタンド最前からの撮影だと思うのですが、オーディエンスの声も程よく入っていて臨場感は申し分ない。


ベルファストでは見つからなかった
Tear It Up初の映像
(6:40~)
感動でドキドキします!

アダムの柔軟体操かな⁉
可愛い😍

この曲が返り咲きでリストインしたことは
QALセトリ史上の大事件と私は言いたい。
(定番曲以外で返り咲いた曲は記憶にない)

アダムがここまでフィットする曲も
希少だということですよね。

しかしブライアン
全くコーラスに参加する気なし!
(通常運転😇)


メドレーは水が流れ落ちるように
Seven Seas of Rhye

そしてオープニングの締め
Hammer To Fallへ突入🔥
ここまで繋げてもらえるのはほんと有難い。


さて曲が変わる寸前に
アダムがシルクハットを脱ぎ丁寧に一礼。
(9:50~)
そのシルクハットをドラム台の上に置いたのですが
ハマーが始まってしまったので
そのままポイっと投げ置きました。

(ここ後で伏線回収しますので覚えておいてください…)


と、ここでクルーの動きが慌ただしくなり…。
ブライアンどや顔…の横で音声エンジニアのクルーがスタンドマイクを持ってきました。

アダムのマイクに異常でもあったのかと思いましたがチェンジする気配はなく、ニールのマイクスタンドもちゃんとあるので、これはブライアンの下手シモテ用のマイクスタンドか?と勝手に妄想🙄

(彼はウロウロするので両側にマイクスタンドが要るという、さらに二本あっても使わない=コーラスに参加しないことも多々ありww)

⬇️図で表してみました
(マイクスタンドだらけの図😅)








そしてここで伏線回収
(12:13~)
先程ドラム台の上に投げられた
シルクハットを思い出してください!

アダムくん
先ほど投げ置いたシルクハットをな、なんと‼
真っすぐに立て直しました😳
えらいなあアダムくん‼
気になってたのかなww


彼は物の扱いが本当に丁寧だと
私は何度も申し上げてきましたが
またもやここで几帳面な一面が😇

その後、リズムに合わせて丁寧に汗を拭く仕草が
ほんと優雅💗なのよね。

そしてきちんとさんなのに
タオルはまた投げるというオチ😅
どこまでも我が道を行くアダム坊ちゃま🤣


さてハマーの締めのギターソロ

ブライアンが花道へ歩き出し
エンディングを迎えるぞと思ったその瞬間
何やら客席に“異物”の動き?
違和感を感じ動画を一時停止💦
(13:45~)

へっ⁉
どう見ても…巨大ハンマー🔨🤣🤣🤣
これ初めて見たんですが
もしかして名物だったりします?😅

最後にとんだオチ
突っ込みどころ満載の15分23秒
たっぷりとお楽しみください‼









7. Killer Queen

ピアノに腰かけてのアダムの色変え遊び。

画面右端にわずかに映っているのですが、赤から紫に変わってるのが確認できますがグリーンには変わっていません。
(アダムはグリーンになってほしいと言ってるのかな?)
今後の経過を見守りたいと思います😊

ひたすら足の動きにくぎ付け
足をブランブランさせてるだけで
何でこんなに可愛いんだろう😍

ギターソロの時ブライアン
なかなか近づいてきませんね。
こちらも経過観察したいと思います。









8. Don’t Stop Me Now

ここで衣装のフレアーパンツの裾幅が
思ってるより広いことに気がつく😳

膝から下のフレアーのボリューム感が
アダムの動きに合わせて滑らかに変化する。
素材がやっぱり上質なんだと想像できる。

さらに効果的なのはサイドの白いライン。
ただでさえ目立つ長身の存在感を
より際立たせているということ。


ステージ衣装はステージ映えしなければその意味がない。
アダムはその声のみならず表現力という武器を持っている。
その武器を最大限に活かすための術も
ちゃんと知っているのだ。

自分の動きによって描くビジュアルが
どれだけ美しく映えるか
計算され尽くした衣装は、アダムが身につけることで
初めてステージ衣装として意味を持つ。


クイーンの芸術性の高い舞台には何が必要か


歌が上手いだけのアダムランバートであったなら
今の三人の姿はここにはなかっただろう。

アダムの得意の分野である“芸術”
たまたまそれがフィットしたのかもしれないが
才能をどう活かすことができるか
それも才能のうちだ。

同じ道具を持たせても
アダムは時にとんでもない使い方をする。
とんでもないのに…それはちゃんと
正しく機能している。

ブライアンとロジャーがアダムを絶賛するのには
ちゃんと理由があるのだ。


今やふたりのレジェンドは
ただのアダムファンと化している。

好きすぎて…
ただいっしょに居たいという思いだけで
ここまで来た。
そしてその思いは止まるところを知らない。

相思相愛
世界最強の三角関係とでも言おうか。









10. I’m in Love With My Car(Partial)
11. Bicycle Race(1:50~)
12. Fat Bottomed girls(3:56~)(Partial)


ロジャーのここまでのアップも有難い
と思い見入っていたら
曲の終盤、画面左端からせり出してくる物体が😱
(1:40~)

そしてバイクの主が
コートの裾を腰からまくり上げて登場😍
よっこらしょって感じ⁉🤣


考えてみたら車からバイクに繋げてくれる動画は
希少かもしれません😳
(なのでPartialでも即採用ww)

そして隙あらばブライアンを抜こうとする
撮影者様の心境が炸裂。。。

この曲はほぼアダムのバイクがメインなのに
ブライアンを何とか画面の片隅に入れようと
その涙ぐましい努力に頭が下がります🥲

⬇️バイクが切れてでも
ブライアンを入れ込もうとしている…たぶん😅








続くアダムのフィニッシュをきっちり捉えていただき
素早くブライアンのギターチェンジへ画面を移し
Fat Bottomed girlsへ

アダム↔ブライアンの繰り返しが慌ただしい😅

アダムが切れてもブライアン
やはりここでもブライアン抜きの精神はぶれず🥲

後半途中で切れてしまったのは残念でしたが
迷わずこちらをお借りしました。

撮影者さま
あなたの心の葛藤は手に取るようにわかります
わかりますとも😇

終始ブライアンの嬉しそうな表情が
心に残ります。









14. I Want It All(Partial)

先程と同じ方の動画をお借りしました。

冒頭アダムのリフ部分が
きっちり2分間入っていました。
ここが入っていて初めて
“I Want It All!!”のスタートが活きます。

相変わらず忙しいカメラワーク
頭上のスクリーンも要所々々で入れ込み
ありがたい限り。

そしてブライアンの表情をつぶさに抜いてくれている。
いつものギターソロに入る直前、ロジャーの方に向き直り“行くぞ!”とばかりその勢いがドラムにもしっかり伝わっています。

今日のレスぺソロ💯満点ですね!
ブライアンも嬉しそう‼

最後のスモークシーン
サムネイルに使ってくれている
このアングルも新鮮✨
(あくまでもギタリストメイン😂)

残念ながら途中で終わっていますが
ここまで入れていただければ十分でございます😊









17. These Are The Days of Our Lives(Roger&Adam)
18. Crazy Little Thing Called Love(Partial)(4:40~)


正面からだと
ふたりの顔越しにスクリーンが映る。
時の流れを…さらに感じます。

もちろんアダムはまだ生まれていない。
初来日の時で
彼が生まれる10年以上前のことになる。

そんなことを考えながら観ていたら
ロジャが後ろを気にしだした。
(3:00~)

アダムが現れるタイミングは
ロジャを見ていればわかる。
“来た来た!”と嬉しそうに出迎える。

それとは対照的にブライアンは
一切ふたりの方を振り向かず
そうっと距離を置いていた。


ここぞとばかりに独り占めするロジャが
あらら…😅
アダムくんのジャケットの装飾のトゲトゲを
つんと触っています。

マンチェスターで
すでに手を出していたんですね…。


消えていきそうなアダムの声。
それでも美しい高音にロジャーも嬉しそう。

最後スカートの裾を持ち上げお辞儀するアダムが
たまりません😍









クレイジー“ここで切れるか…😣”
というとこで終わってしまっていたので
フルを載せておきます。









20. A Kind of Magic

まだツアーが始まって三日目だが
初日のぎこちなさは感じられない。

後半花火の筒を持ってやっていたお馴染みの
“ウォーミングアップ”少しやってるのよね。
(4:50~)
右手を軽く3回上げて筒を見て…
何かやりたがってる兆しが🤭









22. Who Wants To Live Forever(Partial)

“クイーンのカバーで難しい曲は?“
と聞かれた時にアダムが答えとして挙げるのが
「Bohemian Rhapsody」
「The Show Must Go On」
そしてこの曲だ。

「Bohemian Rhapsody」はクイーンの象徴であり、フレディとパートを分けながら歌い繋いできた。
「The Show Must Go On」と共にアダムにとっては難しいというより、プレッシャーをいかに克服するかという意味で難曲だった。

このWho Wants To Live Foreverは同じプレッシャーでもそれらとは少し意味合いが変わってくる。


なぜこの曲が難しかったのか…
それは歌うことの難易度ももちろんあったが
曲自体の解釈の難しさだったと私は思う。

QALとしてツアーがスタートした2012年から特に意識して追っているが、アダムは随分とこの曲に苦しめられてきた。
歌うたびに曲調が変わり、迷いが表れていたのがよくわかる。


そんなアダムの最初の転機は
2015年欧州のブリュッセル中止公演だ。

自ら患った感染症のため中止に追い込まれることになったツアー半ばまで、喉をかばいながら歌い続けてきた。

そんなアダムを一番近くで見てきたのは
ブライアンだった。


あくまでもこれは私の想像だが、アダムは喉を患っていることをギリギリまで隠していたのではないかと思っている。
公演に穴を空けることはあってはならないことであり、背負っているものが余りにも重すぎたのだ。
ブライアンは気づいていたと思うが、アダムを見守ることしかできなかった。


曲の後半決まってアダムがブライアンに向かい、歌いかけるタイミングがある。
この時のブライアンの顔…その顔は2015年から変わっていない。

この曲はブライアンにとって
その日のアダムの状態を確かめる…
そんな曲でもある。








2012年から現在に至るまでの全公演に於いて、フェスなどの時間調整を除いてこの曲が故意にリストアウトされたのは、ブリュッセル中止の前夜フランクフルト公演のみである。

リブフォーエバーをさかのぼれば
アダムの辿ってきた道筋がある。


ブリュッセル中止公演の二日後
復帰を果たしたミラノのステージのアダムには
もう迷いがなかった。

この曲とどう向き合っていけばいいのか
彼なりに答えの糸口が見つかったような気がした。


その日からアダムは曲を解釈することをやめた。
あえて感情を抑えることで
曲の輪郭を際立たせようとしたのだ。

彼独自の世界観はここから形作られ
今の壮絶なパフォーマンスに繋がっている。


曲の最後天を仰ぐシーンがある。
その先に何があるのか…私はいつも探っていた。

この曲を聴くとその頃のアダムが何を思い
どんな日々を送っていたのか
探ることができるのだ。


この日も
いつもと同じように天を仰いでいた。

最終日タンペレで
彼はどんな顔をしているのだろうか。













23. Guitar Solo(Partial)
24. Tie Your Mother Down(3:18~Partial)

ブライアンとレスぺは一心同体。
ギターソロってまず動画撮ったりしないけど、ブライアンの場合はちょっと勝手が違う。
もうここまで来ると“レスぺが歌ってる”状態。

音も演出も芸術の域で見応えたっぷり。

そしてここから
Tie Your Mother Downにシフトする瞬間
(3:28)
今か今かと待つオーディエンスとブライアンの駆け引きがたまらない。
じらすのを楽しんでるよね😝

Tie Your Mother Downのフルも
続けて載せておきます。














24. Bohemian Rhapsody

この曲はなぜか無言になるのよね。
(私のレポが止まる…)

本編を締めくくる
クイーンの象徴であるこの曲を
アダムは2017年ポーランド公演から
全パートを歌っています。

フレディの映像はなくなってしまったけれど
彼の存在をより強く感じるようになったのは
私だけでしょうか。


言葉よりも
ただただ聴いてほしいと思うんです









アンコール
Ay-Oh
28. We Will Rock You
29. We Are The Champions
30. God Save The Queen


ここに来てこのタイミングで
とんでもないことに気づきました😱😱😱
いえ、これまで気づかなかった自分が信じられない

We Are The Champions
エンディングに差しかかるところ
アダムが…アダムが…回り出したのです‼😱💦

床が回っているんです💦💦

いったいいつからアダムは回っていたのか💦

取りあえず自分の撮ったロンドンの動画を確認してみる。
回っています…
(4日間も私は何をしていたんだ😳💦)

レポートを書き終えているベルファスト両日も確認
ここも回っていた。

“まさか3年前の来日の時も⁉”
慌てて遡ってみたが
ここは回っていなかった💧

どうやら今回の欧州ツアーから始まった
からくりのようです。


回るタイミングは決まっていた。
そりゃ決まってないと危ないだろう…。
いや、ブライアンが💦

なるほどね…。
ブライアンは乗らずに待機しています😅
ブライアンのことだから
うっかり乗ってしまい
一緒に回るなんてことが起こっても
不思議ではない…
(たぶんそれだけはやめろと皆に止められている😑)

今後彼の動きは要チェックですね😝









⬇️2:37~アダムが回り出します😂









別のアングルからの動画をもうひとつ載せておきます。

花道に積もる花吹雪がまるで雪のようです。

真正面からの映像は珍しくはありませんが
これは美しいだけの映像ではありません。


エンディングには…
アダムの歴史が詰まっています。

29. We Are The Champions(Partial)
30. God Save The Queen









アダムがクイーンとして
ステージに立ち続けた10年
彼が頑なに拒んできたことがある。

それはふたりのレジェンドと
同じ位置に立つことだった。


カーテンコールでブライアンとロジャーは
いつもアダムに手を差しのべていた。
三人で皆の前に立ち、挨拶をしたかったのだ。

しかしアダムはするりとその手をすり抜け
急ぐようにひとり挨拶を終えた。
素早く身を引いたあと不自然な程の距離を置き
ブライアンとロジャーを送り出していた。


これがアダムの流儀だ。

主役はあくまでも
クイーンのオリジナルメンバーであるふたり。

いつからかふたりは
アダムを誘うことをしなくなった。
彼の頑なな姿勢を知り
尊重するようになったからだ。

(それでもたまに三人が並んで歩きたい…
と思う瞬間があるようです。
それはほとんどの場合アダムのタイミングで訪れます)


正面からのこの映像には
10年経っても決して変わることのない
アダムの姿が収められている。


最後、ロジャーがアダムを気にしていた。
そのあとふたりは一瞬肩を組む。

長いステージの中でアダムはたまに
素になる瞬間がある。
ブライアンとロジャーに見せる
“隙”みたいなものだ。

ロジャーと肩を組み
でもそれは一瞬の出来事で…
何ごともなかったかのように
アダムはひとりステージを後にした。


家族と変わらぬほどの絆がありながら
決して超えてはならない一線がある。
誰から教えられることなく
自分で悟り心に決めてきた。

クイーンを正しく継承するなんてことは
そもそも誰もが不可能だとしてきた。
フレディの代わりなど
存在するわけがなかったからだ。

すべてと言ってもいいに等しい音楽ファンが
絶望の淵に立たされたあの日から30年

今の姿を誰が想像できただろう。

そこを目指していたのなら
QALはとっくに終わっていたはずだ。


なりたくてなったのではない。
クイーンを存続させるために探したわけでもない。
運命が三人を引き合わせ
在るべき姿になっただけだ。


パンデミックを乗り越え
二度のリスケを施し実現した欧州2022。
三日目マンチェスター
アダムはいつものように務めを終えた。


決して変わらぬもの。
刻々と変わりゆくもの。

ときおり見え隠れするその瞬間を
見逃さぬよう
私は追っていきたい。









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