【セットリスト(51-1)】2016/5/25 オーストリア・リンツ─ブルックナーの眠る街

今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。



ツアー3日目。
スペイン・バルセロナ公演を無事終えたクイーン御一行さま、2日の移動日を挟みオーストリア・リンツへ向かいます。移動距離1617km!



オーストリアは2015欧州ツアーでウィーンを訪れて以来2度目の訪問となります。

リンツ(Linz an der Donau)はオーバーエスターライヒ州の州都。人口約20万人のウィーン、グラーツに続くオーストリア第3の都市

2009年の欧州文化都市に選ばれている。
郊外に建てられた有名な聖フローリアン修道院をはじめ、歴史的建造物が多く残されており、現代芸術の振興に力を注いでいるとても文化的な街。公用語はドイツ語


聖フローリアン修道院(教会のパイプオルガンの下には作曲家ブルックナーが埋葬されている。)


今回はスティールシティフェスティバル(Steel City Festival)への参加。

今回の2015年がリンツスタジアムで最初に開催されたフェスティバル。
QALはもちろんヘッドライナー。QAL出演時の観客動員数は75000人とされている。

堂々たるヘッドライナー👑
フェスのポスターなのにほとんどQAL全面推しおーっ!


↓実際のチケットキラキラ
こういうの発見するとめちゃめちゃ気分上がる⤴️



では気分上がったとこでセットリストの発表ですビックリマーク

◆【セトリ51-1】2016/5/25 Steel City Festival-Linz


ツアー3日目にして異例のオープニング曲の変更がありました。
それも前回の2015ツアーで使用していた“One Vision”

先に明かしてしまいますが、このOne Visionのオープニングはこの後ツアー12日目のポーランドまで続きます。
何かトラブルがあったのか、はたまたアダム坊っちゃまのご乱心か…理由は不明。

フェスということで時間の制約が2時間と推定される25曲の編成。

今回“The Show Must Go On”が外されています。

これは残念なことなのですが、アダムを追っている私としては、この曲はリストの“インアウトを繰り返す曲”でいいと思っています。

この2016年から2018年にかけてのアダムは次のステップ、新たな進化を遂げる大切な時期。
その進化を象徴していくのがこのThe Show Must Go On
この曲がリストインした時の変化を見ていると、アダムの内面的な変化も浮き彫りにされているような気がするのです。


では開演いたしましょうビックリマーク


オープニング
◆1.One Vision
◆2.Hammer To Fall

この日のオープニングを見て、あーそうだった!と思い出したことがあります。
日没時刻、ヨーロッパには白夜があるということです。

タイムテーブルを探し出すことができず開演時刻がわからないのですが、QALはトリですから遅いはず。(QAL16時~というのがあるにはあったのですが、さすがにこれは違うだろうと却下)

こちらの動画はまだ空が明るいんですよね。

で、気になって調べてみました。
今回の開催地オーストリア・リンツの2016年5月25日の日没時刻は20時44分
オーストリアは中央ヨーロッパなので北欧に比べると日没時刻は早い方なのです。
スタートしてすぐに暗くなり始めたので、開演は20時30分くらいなのでしょうか?

明るさが少し残る日没前、自然光に浮かび上がるQ幕のロゴがくっきりと美しい。


幕が3枚に分かれている分け目の裾がひるがえらないように、スタッフさんが裏で押さえてる様子もわかりますね。

そして今回、ステージ両端のスクリーンにはオープニング直前のバックステージでのメンバーの様子が流れます。
集中力を高め息が上がる姿が映し出され、会場のボルテージも一気に膨れ上がります。

この流れでFlashから変更になったオープニングOne Visionが、いきなりスタートするのですからパニックにならないわけがない。

さらにオーディエンスを混乱させたのは、幕が上がる前にステージ上手にスポットライトが照らされ、なんとそこにはレスぺを唸らせるブライアンの生のお姿がおーっ!

実際、このシチュエーションであのレスぺのイントロを聴かされたら、私なら腰抜かすか、狂気で乱舞してますね笑い泣き



そして2日も続けてなんなん?!と思われても仕方ないと覚悟の上で、オープニング二本立てさせていただきますショボーン

今までこのブログのためにいくつもの動画を観てきましたがこんな、こんな“代物”を映像に収めてくださった方は初めてです。
たまたま映ってしまっているとは思うのですが…。

アダムがどうとか、クイーンがどうとかの話じゃなくて観客席にとんでもないものが映っています。

サムネにもありますが
そう!これは、、、

“物販”滝汗

スゴくないですか!?
客席内、それもライブ始まってんですけどぉー!

ステージよりもこの中にぶら下がってるTシャツにクギ付けになってしまいましたわあせる




◆6.Play The Game 

なぜアダムはこうもいつも私を困らせるんだ…。

映像がすごくきれいだった。
それに見入っていたらアダムの声に突如、からだ中の細胞が一斉に反応した。

“えっ?…なになに…嘘でしょ?”

私は何度も取り憑かれたようにリピートを繰り返した。

“ありえない”

急いで前回のバルセロナ公演に戻った。
今度はこのふたつを互い違いに再生を繰り返す。
画面をタップする指がどんどん震えてきた。

“格段に上手くなっている…
なんでこんなことが起こるんだ。”

この曲は音階が目まぐるしく変わり、音程もとりづらい。
最初の音を外すと修正が難しい…そんな怖さはドンストで散々味わっているはずだ。
なぜこんな難しい曲を選んだのか、初日に思った。

だが前回バルセロナで、ツアー2日目にしてその仕上がり具合は流石だと思わず褒めた。

ところがそれを軽々と超えるとは。
わずか3日目にして目の前に、まるで別人のようなアダムがいた。

ファルセットがまるで上質の絹のように滑らかだ。

後半(Short Ver.なので本来は中盤だが )

“My game of love has just begun
Love runs from my head down to my toes
My love is pumping through my veins 
Driving me insane ”

“恋のゲームは始まったばかりさ
頭の先から足の先まで愛が駆けめぐる…”

アダムの心の叫びのような歌声が私の感情を揺さぶった。 
このわずか2分の曲なのに、これだけ人の心をかき乱す。

いったいあなたは何者?




◆8.I Want To Break Free

トークが始まる前、
あら~アダムくん!
あなたの“咳”を初めて聞いたわよ、わたくしニコニコ

めずらしいこと!
何か喉に引っ掛かったのかな?
決して喉の不調ではないのでご安心を。
(本当に不調の時はこんなに堂々としませんからぼけー)

今日のトークもアダムくんご機嫌音譜
このトークもいつの間にかこんなに流暢になっていたんだなあと、しみじみしてしまいます。

そんなしみじみな心に追い打ちをかけるのは、アダムのトークの向こうで微かに流れているエドニーのキーボード。
ブレイクフリーの音色がやさしくアダムを包み込んでいる。ほんとうにやさしく…。

これが原因なんだよね、エドニーのせいなんだ。
ブレイクフリーのイントロが流れた瞬間に私がいつもうるうるしてしまうのは。

この曲ほどいつ聴いても変わらない曲って他にはないんじゃないかなあって思う。




◆9.Somebody To Love

今日は…羽ジャケット着てますね。
バルセロナのあの脱ぎっぷりはなんだったんでしょう照れ
こんだけ毎日見てるのに未だにこの子の行動が不可解なことだらけ。
それでいいんですけどね。
そこからあれこれ妄想するのが楽しいんだからラブラブ

今日のフィニッシュ、ずいぶんと溜めてますね~
つーか、この曲約半分はこの“フィニッシュ”で占められている。
こんな曲もめずらしいわよね。

今日も気合い入れてオーディエンスの“love~”
いただきました音譜




◆Selfie Stick

75000人の光の海。
この数の観客がこの小さなカメラに一斉に目線を向ける…
これってスゴいことよね!ブライアンおねがい




◆15.Don’t Stop Me Now

アダムくん、“溜め”が病みつきになってるようねウインク
オーディエンスもさすがにわかってきてますから、フライングは少なくなってきましたが、ロジャーが今回ちょっとハメられたかな爆笑

アダムが少しいじわるそうにロジャーを見てタイミングを外したのか?
ロジャがちょっと慌てて苦笑いあせる

アダムはこうやってロジャじいとも、ちゃんとコミュニケーショとってます。
いい子だね、アダムくんはキラキラ




◆16.Another One Bites The Dust

今回のツアーからの曲順移動の中で、大幅な変更があったのがこの曲。
2014北米からオープニングの3曲目をほぼキープしてきたが、後半のドンストの次へ移動している。

思いきったことをしたなあと思っていたが、今日聴いてみて何となくその意図がわかったような気がした。

アダムの“地獄へ道づれれ”に変化が見られた。

これまでは革ジャンにサングラスで動きもハード、キレッキレのパフォーマンスで最後まで突っ走っていたが、今回このヤシの木🌴スカジャンのイメージ通り、何やら“さわやか”系になっている。

始まってすぐに違和感を感じた。
淡々と、そつなくきれいにまとめている。
でも攻めるとこはきっちり攻める。
ポイントはちゃんと押さえているところがアダムだ。

この曲の良さはそのままに、少しイメージを変えレベルアップさせて、より魅力的な曲へと変貌させた。
これはもうアダムの“地獄へ道づれ”と言ってしまってもいいだろう。

そしてもうひとつ記しておかなければならない大きな変化がある。

曲がスタートする前にアダムがベースのニール・フェアクローを紹介した。
もちろん今まではなかったことだ。

“このチームを支える”─
そんなアダムの変化を象徴している出来事だった。

ニールも嬉しそうに笑っていた。
それはとても自然で微笑ましい光景だった。




◆17.I Want It  All

この曲もいつの間にかアダムが引っ張ってく感が強くなってきてます。
ブライアンもロジャーもアダムのタイミングでスタートさせる、そんな信頼感が伝わってきます。

後半の見せ場のジェット噴射のシーン、蒸気の量が増量されてますね音譜
このシーンわかってるだけにワクワク感が楽しめて大好きなシーンですキラキラ




◆18.Who Wants To Live Forever

この曲はドラマチックに変化していくイメージがある。
アダムもそこを意識していて言葉に抑揚をつけたり感情を表に出していた。

しかし今のアダムにはそれはもう必要ない。
シンプルに一見単調に歌うことで、アダムの声の力だけで十分ドラマチックに展開していくからだ。

その一見単調に見えても、心に訴えてくるものはとてつもなく躍動してくる。
それがアダムの、アダムしかもち得ない声の力。

アダムの成長の証しとなっていくこの曲。
破壊力のある光のシャワーにも負けないアダムがそこにいた。




◆20.Tie Your Mother Down

ライティング変わりましたね!キラキラ
基本的なグルグル式には変わりないんですが、グルグルのタイミングと何よりも“色”音譜

今まではノーマルな単色でしたが、すごくカラフルになってます。
フェスだからかなあお願い
お祭りっぽくていい!

この曲は何も考えずに暴れたいですもんねゲラゲラ

でもアダムくん、ちゃんと上手くなってます。
他の曲もそうだけどメリハリつけるの上手くなってる。

フィニッシュのとこ
“Give me
All your love tonight ~!”

出しきりましたビックリマーク
決まりすぎ!アダムくんグラサン




◆21.Bohemian Rhapsody

曲が始まる前ここでもまた、いきなりアダムがキーボードのスパイク・エドニーを紹介した。
よっぽど不意打ちだったのか、照れ笑いするエドニーの顔がスクリーンに映し出された。

このエドニーの笑顔を見たとたん、ちょっとうるっとしてしまった。

このサマフェスツアーが終わったタイミングで実はこのBohemian Rhapsodyの記事を書くつもりだ。
ずっと予告はしてきたが、いよいよその時期がやってきた。

材料は最初から揃っていたが、この時期に果たしてアダムが私に記事を書きたいと駆り立てるような彼になっているのだろうか、という一抹の不安があった。
そんなアダムになっていなかったら書かないつもりだった。
ボラプはいろんな意味で特別、どうしても慎重になってしまう。

だがそんな不安も今日できれいさっぱりと消えてくれた。

アダム、ちゃんとあなたのこと書けそうだわ。
よかった。
ありがとうアダム。




アンコール
◆23.We Will Rock You
◆24.We Are The Champions
◆25.God Save The Queen

いろんなアーティストが出演するフェスティバルには、出演しているそれぞれのバンドのファンが会場に混在している。
そこが単独ライブとの大きな違いだ。

もちろん、トリであってもそのステージの前はクイーンファンで埋め尽くされているわけではない。

しかし音楽に垣根はない。

このアンコールを迎える頃には会場はひとつになっていた。
ヘッドライナーとなるアーティストにはそんな力のある送り手だけがそこに立つことができる。

アダムは
そんな名誉ある送り手に選ばれた。

それは紙一重。
失敗するリスクもあるけれどそこはアダムだ。

アダムは逆境に強い。
マイナスを逆手にとって跳ね返す力がある。
彼の生まれ持った才能だ。

フェスは、屋外の風は
アダムをまた上へ上へ押し上げてくれた。




このフェスツアー、メインのQステージのライティングが素晴らしくきれいだ。
夏のフェスティバルツアーを彩るかのようにカラフルな色が折り重なる。
それはまるで万華鏡のようにキラキラしていた。

そんなスクリーンに映るアダムの姿は
きらきらに輝いていた。
その万華鏡にすっぽりおさまったアダムが

少しだけ遠く感じた。

危なっかしくてやんちゃで、
何やってるのと怒ったり、励ましたり…。
そんなアダムはもういなくなってしまったような
気がした。

それはいいことだよね。
アダムがクイーンの一員としてメンバーに愛され、
スタッフに愛され、ファンに愛され
みんなを支えることができるようになってきた
ってことだよね。

でもやんちゃな笑顔はなにも変わっていない。
その瞳の色はそのまま、きれいなブルーのまま澄んでいた。

時々は子どものアダムに戻っていいからね。
いや、アダムのことだからきっとまた何かやらかすはずだ。 
アダムが大人になりきれるはずがない。
あのアダムが!

と自分に言い聞かせよう。

眩しくもあり、少しさびしくもあり。
でもアダムはしっかりと進むべき道を自分の足で歩いている。

それは私がいちばん望んでいたことだ。 
やっとここまで来たのだから。






今日も最後までおつき合いくださりありがとうございます。

“音楽の都ウィーン”とよくいわれますが、オーストリアはどこも音楽で溢れています。
作曲家、優秀なオルガニストでもあったブルックナーの眠る街リンツ。
美しい音楽の都リンツにアダムの清々しい歌声は届いたのでしょうか。

次の舞台はドイツ・ケルン。
ここは2015欧州ツアー以来2度目の訪問。

そして、あれよね!アダムくん。
忘れたとは言わせない。
お客様のとんでもないものを拝借してやらかした日よイヒ

ちらっと【映像百選】で紹介したけれど今回はいよいよ本番だからね。
一部始終を見届けさせてもらうから覚悟しなさい。

次回はおちゃめアダムくん登場キラキラ
またよろしければお付き合いくだされば嬉しいです。









(画像・映像すべてお借りしました)




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