今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。
上海公演を無事終えたQAL御一行さま。
アジアツアー2016はいよいよセミファイナル香港へと
駒を進めます。
クイーンとしてもコンサートを行ったことはなく
ブライアン、ロジャー、そしてアダムにとっても
初の香港訪問となります。
今回の会場は『AsiaWorld-Expo Arena』
2005年に開業した国際展示場「AsiaWorld Expo」の中にある
香港最大の屋内エンターテイメントアリーナ。
最大収容人数14000人。
香港公演が公式発表されたのは
武道館公演のアナウンスがあった翌日
6月16日でした。
国内に於て初のクイーンのコンサート開催とあって
やはり反響は大きかったようです。
これまでも東ヨーロッパのルーマニア、ブルガリア
今回のアジアツアーに関しては
日本以外は全て初の訪問となった国々。
そこには社会的な壁など様々な背景があり
私たち日本人には想像もつかない
何十年もの長い道のりがあった。
この“FIRST QUEEN CONCERT”の文字は
いろんな意味でメンバーにもファンにも
重くのしかかる。
公式発表から3ヶ月─
香港の街がどれだけ彼らの到着を
待ちわびていただろう。
地下鉄 駅コンコース
こちらは公式発表から2週間後
6月29日付の新聞
チケット価格
2380/1880/1480/980/780/580(HKD=香港ドル)
2016年6月24日 チケット発売開始
当時(6/23)の香港ドル=13.06円で換算
最高価格 HKD2380=31082円
最低価格 HKD580=7575円
チケット画像拝借いたしました。
香港の公用語は中国語と英語。
QUEEN+Adam Lambert
⬇️
皇后樂隊+亜當・蘭伯特
ブライアンのインスタグラムから拝借
公演日当日の投稿
香港公演セットリストはこちらです!
【セットリスト(65-1)】AsiaWorld-Expo Arena, Hong Kong
前回の上海公演で外されていた
Another One Bites The Dust
無事復活しました。
それ以外は上海と同じとなります。
それでは開演いたします
オープニング
◆1.Seven Seas of Rhye
◆2.Hammer To Fall
香港での
初のステージが幕を開けた。
ブライアンの少しぎこちない動きから
緊張が伝わってくる。
アダムは淡々と歌い進める。
すばらしいオープニング動画
最前列かと思うくらいかなりの至近距離から
アダムを捉えてくれていた。
カメラにずんずん向かってくるアダムに
心臓がバクバクする。
Seven Seas of Rhye
エンディングに差し掛かったところで
ブライアンが足早に
ステージ端の階段をかけ上がる。
これぞレスぺのひと振りで始まるHammer To Fall
早く鳴らしてくれーーー!!
と待ち構えてしまう。
展望階段のてっぺんでスポットライトを浴び
いつものポーズで大股に立ちはだかり
相棒のレスぺを自慢げにかき鳴らすブライアンは
最高にかっこいい
今日もきっと素晴らしい夜が待っている。
そんなことを思わせるオープニングだった。
◆2.Stone Cold Crazy
何気に再生…
ふんふん相変わらずのキレッキレ!
とあっという間に終わろうとしていた…
その時
えーーーーーっ!?
モデルか!!
フィニッシュに向けて
花道を上っていくアダムが
まるでパリコレのランウェイを歩く
スーパーモデルのように颯爽と風を切る!
取りあえず(2:14~)
気の済むまでリピートした後
当然の如く疑問が…
“今までこんな歩き方してたっけ?”
少し遡ってみた。
これまでは
確かにこのタイミングで花道を歩いているんですが
もちろんポケットに手は突っ込んでおらず
だいたいこのノースリのワンピース
前をきっちり閉めている。
今回、前をはだけて
パンツのポケットに手を突っ込むという
初めての試み(たぶん…)
そしてファインプレーは
撮影者様
奥から歩いてきたパリコレモデルは
目の前でフィニッシュ
完璧です!
感謝いたします!!
◆4.Fat Bottomed Girls
クイーンの曲は何でこんなにワクワクするんだろう。
そのからくりのひとつは
曲のオープニングにあるような気がする。
最初の1フレーズで
何の曲かわかってしまうワクワク感。
ブライアンがレスぺをかき鳴らす。
ゾクゾクと鳥肌が立ち
曲が始まるまでの僅かな時間に
会場のボルテージをグイグイ上げてくる。
演出だとかテクニックだとか
そんな言葉が薄っぺらに感じるほど
そこにあるのは本物のエンターテイメントだ。
ブライアンのギターはいつもより重く
地響きのように鳴り響く。
そのフロントマンは
存在感を消しつつも、自身の影をくっきりと落とし
主役のマイクスタンドを静かに下ろした。
この日がどんなに大切な日であるのか
ひとつひとつの瞬間に
それぞれの想いが込められている。
◆5.Don’t Stop Me Now
こういうアダムを見ていると
毎回の様に言わせていただきますが
本当にこの曲が苦手だったのかと疑いたくなる。
この頃はもう自由自在に操っている。
クルクルと変わる表情
動きがいちいち可愛い
画面が揺れ動き
アダムの歌声がかき消されそうなくらいの
オーディエンスの大音量の歌声。
再生回数184回。
時々思う…再生回数ってなんだろうって。
何万回とカウントしているものより
時には価値のあることがある。
アダムの愛らしい表情と
それを見守るふたりのレジェンド
そしてサポートメンバー。
曲が終わる頃
次の曲の大切な小道具を運び入れてくれる
クルーの姿…。
すべてがかけがえのない瞬間。
こんな動画に出合うと
私は本当に胸がいっぱいになる。
世界中のグランバーツに感謝。
◆6.Killer Queen
◆Speech(3:58~)
◆7.Somebody To Love(6:50~)
香港のアダムは何でこんなに可愛いんだ
いや、いつも可愛いんだけど
表情が目まぐるしくクルクル変わって
瞬きするヒマがない
そしてこの名曲─
この曲は数々の名シーンあるけれど
香港のSomebody To Love
また格別だ。
アダムから目が離せない。
彼をここまで上昇気流に乗せた香港の風は
どこから吹いたのか。
アダムをどれだけ愛しいと想っても
底を尽きることはない。
皆に愛される理由がわかるもの。
◆Selfie Stick
香港でもやはりブライアンの人気ぶりは凄いですね。
自慢のSelfie Stickを
今か今かと待ちきれないファンの人たち。
今日もいつものようにきっちり2周回りました。
ブライアンにはいつも感心する。
会場全体をカメラに上手に収めながら
自慢の“棒”を操り、後ろを向いてクルクルと
転びもせずによく回れるものだ。
ギター弾いてる時はたまによろける時あるけど
セルフィーの安定感は抜群
◆8.Love of My Life
◆9.A Kind of Magic
少し離れたこのアングルがいい。
会場のスマホの灯りが浮かび上がり
オーディエンスの歌声に包まれる。
ブライアンが少し涙を拭ったのも
フレディが現れる瞬間も
どの一瞬も見逃さずにまるでそこにいるかのように。
ゆっくり時間が流れていくのが心地いい。
そしてもうひとりのレジェンドの登場。
残念ながらこの動画には映っていないが
ロジャーがレスぺ🎸を持って現れる。
ロジャーがスティックの代りにマイクを手にする曲
A Kind of Magic
見どころは後半。。。
(歌じゃないです…)
ブライアンとロジャーの
噛み合ってるような噛み合ってないような
微妙な絡み🤣(たぶん噛み合ってないww)
やっぱりこのふたりの間には
この子がいないとね
バックヤードでお着替え中のアダムくん!
お願いしますよ
◆Love of My Life
◆A Kind of Magic
◆10.Drum Battle
11.Under Pressure(3:25〜)
◆12.Crazy Little Thing Called Love
QAL結成時2012年から
バンドを支えてくれていたルーファス
このアジアツアーを最後にチームを去ることになる。
親子対決が見られるのも今回の香港、
そして千秋楽バンコクを残すのみだ。
正式な発表は翌年のルーファスの誕生日になるが
もうこの時には既に決まっていたのだろう。
ロジャーもいつもよりさらに力が入る。
それに負けまいと愛息子が必死で後を追う。
ふたりの意地のぶつかり合いと
終わりを迎える親子対決への寂しさが伝わってきた。
ルーファスを称えるロジャーの声にも力が籠る。
そしてもうひとりの愛息子登場
Under Pressure
ロジャーのドラムが
お馴染みのイントロを弾き出すと
会場が沸き上がり
流れるようにカメラが客席へ移動した。
お色直しを終えたアダムが現れる瞬間を
待ちわびる人々の顔、顔、顔。
そしてお待ちかね、アダムくんの登場。
もうね、登場のし方がとにかくヤバい
普通に登場できないんでしょうか…
いちいち可愛い
今日もにやけてるので
また何か企んでいますよ、この子
アダムはわかってるんです。
ロジャーが自分のことを
まだかまだかと待っていることを。
ステージ奥からアダムが現れる。
いたずらっぽく肩をすくめ
一瞬テヘッと笑う。
(仕掛ける前に舌舐めずりするのはアダムのクセ)
ここでわざとロジャーに背を向け
ほんの少し客席の方を向くんです。
ロジャーはほらね、
アダムから目を離そうとしない
(こっち向いてくれよぉ~アダム💦)
少しじらしておいてクルっと向き直るアダム。
その時のロジャーの嬉しそうな顔
その直後の左足を上げるアダムのポーズは
してやったりのガッツポーズ
身動きが取れないロジャーが
なんかもう意地らしくて
アダム、あんまりいじめないで~
て言いたくなる
オーディエンスの歌声が思いっきり入ってますが
構いません。
香港で初めて披露されたこの曲なんです。
思いっきり歌ってください!
このアングルだとブライアンの登場もバッチリ
特等席ですね!
動画は次のクレイジーに入る前の
ニールの紹介とアダムの披露まで入ってます。
同じ方の動画をお借りして
クレイジーまできれいに繋げてくれてますので
続けて載せておきます。
Crazy Little Thing Called Love
イントロのギターが鳴り響くと
ほんとワクワクします!
アダムがいちばんリラックスできる時間。
後半に向けての充電時間…
実はみんなバラバラに楽しんでる
思い思いに楽しんで
最後はみんなでフィニッシュ!
アットホームなこの空間が大好き。
◆10.Drum Battle
11.Under Pressure(3:25〜)
◆12.Crazy Little Thing Called Love
◆13.Another One Bites The Dust
上海でリストアウトされましたが無事復活!
相変わらずのキレッキレ
この曲で花道を進んで行くのは珍しい。
オーディエンス歌わせようと煽るのは
これまた珍しい光景。
アダムはここから終盤に向けて徐々に加速していく。
◆15.I Want It All(Partial)
冒頭部分は切れていました。
フル動画より1分以上短かったので
どうしようかと取りあえず再生してみたが
曲が始まったとたん釘付けになった。
アダムがQスクリーンのど真ん中
真正面に立っていた。
即決定。
頼むからラストまで繋がってくれと
祈りながら…。
願いは届いた。
曲の途中、アダムが次の衣装替えのために
ロジャーの後ろから退場していく様子も
しっかりと残されていた。
そして正面からならこれも期待できるはずだと
ワクワク待つ
ありがとうございます
撮影者さま。
完璧です!
◆15.Who Wants To Live Forever
少し遅れぎみにマイクの前へ。
眩い光に包まれたアダムに皆の視線が集まり
場内は一気に静まり返った。
破壊力のあるこの声に圧倒され
人々は言葉を失う。
さっきまでのお茶目なアダムと
同じ人物なのかと思ってしまうほどに
聴く人を混乱させる。
余談になるが、
曲が終わってから興味深いシーンがあった。
曲が終わった直後
アダムがブライアンの方へ近づき
何かを耳打ちした。
アダムは離れかけたがもう一度近づき
顔を斜めにして…どんな顔をしたのか…
ブライアンが笑ってるように見えた。
そしてアダムが戻り
The Show Must Go Onのイントロが始まった。
緊張が張り詰めたままなのはずなのに
こんなシーンはまずあり得ない。
アダムがブライアンに話しかけるなんて…
それも何かおもしろいことを言っている?
あー気になります…
◆16.The Show Must Go On
アダムの破壊力はさらに威力を増す。
凄まじい集中力。
再び真正面からの撮影、この映像をお借りした。
下から見上げる
正面に立ちすくむThe Show Must Go On
ふと
花道にいるこの曲のアダムも
あまり記憶にないなと記憶を辿りつつ
ライトを背に立つ
美しいアダムに我を忘れる
◆18.Tie Your Mother Down
そうね、忘れてはいけない。
ルーファスが父親のドラムを叩かせてもらうのも
もう見納め。
しっかり見ておかないと。
アダムは充電満タンで弾けてます
今日はCall&Responseはないけど
終盤に向けてたたみ掛けに入るには
これで十分、勢いはついてきた。
◆19.I Want To Break Free
クイーンを象徴する紫色に染まるステージ。
曲のイメージにこの色は
すっかり定着している。
スパイクを紹介するアダムの声が
誇らしげに響き渡る。
歌いたくてしかたないオーディエンスが
待ち構えていた。
この曲はその地その地で姿を変える。
力強かったり優しかったり時には哀しげだったり…。
歌詞は恋人から自由になりたい願望を歌っているが
歌う人はそれぞれのシチュエーションを思い描いて
自由を叫ぶ。
アダムは展望階段のいちばん上に立ち
大合唱を浴びていた。
力強い歌声はいつの日も変わらない。
何十年たっても。
香港に初めて響く“自由への旅立ち”
◆20.Bohemian Rhapsody
いつものように
アダムは自身のパートを歌い終え
丁寧にマイクスタンドを置きその場を後にした。
もう残すは最終日バンコクのみ。
名残惜しく…フレディにその場を託す。
オーディエンスのオペラパートのクオリティが高い。
笑えてくるくらい上手い。
クイーンらしい
フレディらしい
エンターテイメントに乗っ取った
超一流のロック。
フレディが遺してくれた遺産。
この曲のすばらしさを改めて想う。
◆21.Radio Ga Ga
このブログを始めていろんな動画を目にするようになったが
こういう場面に出くわすと本当にやめられない。
お馴染みになっている
アダムが後半、会場に降りるシーン。
撮影者さまの位置は
アダムが降りた反対側だった。
みな両手を伸ばし
今か今かとアダムを待っていた。
しかし!!
何と空しく…
いくつも伸ばされたその手は…
握られることはなく…
あと少しというタイミングで
アダムはその手前の階段を上っていってしまった…
(2:55~)
すると深いため息が…
それはそれは深いため息が
名残惜しそうに手を掲げる輩たち。
それでも彼らは気を取り直し
差し出していたその手をまた高らかに
クラップ!!
そしてカメラに向かって歌い出す
オーディエンスの姿が
いやいやこっちじゃなくて
アダムを見なさいって
初めてのRadio Ga Ga
その嬉しさが画面いっぱいに伝わってきて
笑い泣き
さらによく見ると男の輩だらけ!
さっきからこの辺で歌っていたのはこの人たちなのか!!
何でもいいけどアダムは?
後半ほとんど映っておらず
◆22.We Will Rock You
◆23.We Are The Champions(3:57~)
◆24.God Save The Queen
最後も先ほどと同じ撮影者さまのアングルから
見納めをしようと思う。
アンコールだけは
ここまで書き切るまで私は一切動画を見ない。
いくつかの候補の動画は保存してある。
そしてレポートがここに辿り着く頃には
どの動画を使えばいいか(ただの勘だが)
何となくわかってくる。
その勘はだいたい当たる。
今回の香港も…外さなかったようだ。
We Will Rock You
ロジャーのドラムが鳴り響いたとたん
“この動画で正解だ”と納得、
アダムの入場シーンで
“間違いない”と確信した。
この時点でも申し分ない映像だったが
さらに私を驚かせる出来事が待っていた。
We Are The Champions
アダムがいつものように花道を進み
先までたどり着いたその時
なんと再び
アダムが客席に降り立ったのだ。
目の前の階段を
ついさっきRadio Ga Gaで上ってきた階段を
なんの躊躇もなく降りていった
信じがたいアダムの姿。
私は一瞬
呼吸を失うほど絶句した。
“あり得ない”光景だった。
もちろんアンコールで会場に降りたのは
初めてのことだ。
未知の領域へ
彼を突き動かしたものは何?
また不可解なアダムが
私を混乱させた。
息を呑んだアダムの予想外の行動。
目の前で起こった状況を理解するまで
少し時間が必要だった。
もう一度順番に頭の中を整理する。
香港はクイーンとして初めて訪れる地であり
特別なステージになることは最初からわかっていた。
その思惑通り
アダムの集中力は凄まじかった…。
1曲も外すことが出来ず
アンコールまでびっしりと並んだ動画。
私はふと、
ある光景を思い出していた。
Radio Ga Ga─
いつものように客席に降り立ったアダムを
必死で手を伸ばし待っていた
花道沿いのファンの姿…。
あともう少しというところで
目の前の階段を上って行ってしまったアダムに
大きなため息をついた。
何か引っ掛かっていたものが
ここにきて突然、、、
府に落ちた。
“あのステージ正面に階段はなかったはずだ”
そう、正面ではなく階段は花道の両側にあったはず。
あのため息をついたファンの人たちの所にも
本来ならアダムは来るはずだった。
過去の公演を遡ってみた。
やはり記憶通りだった。
前回の上海も日本武道館も
階段は花道の両脇に1ヶ所ずつ設置され
正面にはなかった。
今回、香港のステージで
突然階段の位置が変わっている。
意図的なのか
会場の設営の影響なのか
理由はわからない。
ただ
アダムに大きな変化が起きていることは
確かだった。
次のバンコクで答えは出るのだろうか。
アジアツアーファイナルへ向けて
扉はもう開かれていた。
今日も最後までおつき合いくださりありがとうございます。
今回のレポート
気がつけばギターソロを除く23曲を網羅した。
渾身のステージをこなすアダムを
1曲も外すわけにはいかなかった。
毎回特別な夜になると書き綴りながら
進めてきたアジアツアーも
いよいよ千秋楽を迎える。
最後を締めくくるのはタイ・バンコク。
どんなアダムが待っているのか。
最後までしっかりと見届けてあげたい。
あとしばらくお付き合いいただければ嬉しいです。
(画像・映像すべてお借りしました)
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