今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。
「ボーントゥ」
=“I Was Born To Love You”
=“ボーン・トゥ・ラヴ・ユー”(原題:I Was Born To Love You)”
(なんか…またこの人ややこしいこと言い出しました)
歴史的韓国公演が終わり、“さあ、日本だ!サマソニじゃ~!”と勢いよくレポートに手をつけ始めたんですが、またもや私の頭の中に“?”マークが…💦
日本限定曲“I Was Born To Love You” (←私はいつも基本こう表記するが)、巷ではもうひとつの“ボーン・トゥ・ラヴ・ユー”を時々見かける。
“I Was Born To Love You” が日本で演奏されるのはいつ以来なんだろう…。
確かポールの時に…とか思いながら探してたんですが、が、この二通りの表記があちこちに散在しててやたら目につく。
“気にするな、気にするな〜”
と自分に言い聞かせていたんですが、いつもの如くそんなことで収まるわけもなく…
うぅ〰️
“ボーン・トゥ・ラヴ・ユー”は邦題、それはわかっているのですが、クイーンのそれとフレディのそれのそれぞれは…あー!!
こんなんじゃ気が散ってQAL初来日のレポートは書けん!と思い、馳せる気持ちを抑えしばし横道へ逸れることとします。
とにかくこのふたつを時系列(←常用ブログ用語)に並べさせて下さい。
それを見届けたら速やかに本来の業務へ戻ります。
な~に、すぐ終わるさ。
ふたつの違いをちょちょっと書いて終わるはずさ!きっと…たぶん。
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この曲で思い浮かべるものと云えばやはり“アレ”ですよね。(ノエビアとか言ってるあなた、年がバレますよ!)
2004年キムタク主演TVドラマ『プライド』の主題歌で大ブームとなりました。
(どんなドラマだったか、さっぱり覚えとらん。)
そのブームに乗っかって、この曲もあれよあれよとチャートをかけ上がりました⤴️
↓実際のシングルチャートがこちら。
1996/2/28 シングルリリース(日本のみ)
・45位(オリコン 1996)
・👑1位(オリコン洋楽チャート 2004)
懐かしいですね。
クイーンブーム到来でしたね、まさにこの時も。
ではここから時系列に並べて行きます。
この曲元々はクイーンの楽曲ではなく、フレディの最初で最後のソロアルバム1985年発売「Mr.バッド・ガイ」に収録されていた曲。
「Mr.バッド・ガイ」
そしてアルバム発売より一足早く4月8日(UK)“I Was Born To Love You” がシングルリリースされた。
(日本発売1985/5/22)
作詞作曲 フレディ・マーキュリー
最高チャート
・11位(全英シングルチャート)
・76位(Billboard Hot 100)
・55位(オリコン)
シングルとしては“Love Kills”(’84)の次のリリースとなり、この後“Made in Heaven”(’85)リリースと続く。
そしてキムタクよりも遥か昔のこのタイミングで、フレディの“I Was Born To Love You”を早くもCMに起用したのがノエビア化粧品だった。
“NOEVIR CM 女性パイロットⅣ Freddie Mercury – I Was Born to Love You”
このイントロからパンチのあるサビで始まるフレディバージョンが填まりすぎです!
化粧品がいっこも出てきてないのにノエビアを買いに走りたくなる衝動…もはや芸術の域✨
そして─
1991年フレディが他界した4年後の1995年、残された三人の手によって世に送り出されたクイーン名義の15枚目最後のオリジナルアルバム「Made in Heaven」
ここにフレディバージョンに大幅なアレンジ変更が施された“I Was Born To Love You”が再び収録されました。
そして1996年2月28日、クイーン名義として同曲がシングルリリースされたのです。
シングルとしては“Too Much Love Will Kill You”(’95)の次のリリース、その後“Let Me Live”(’96)のリリースへと続く。
その後1996年以降、キリン一番搾り、アサヒスーパードライなどのCM曲に起用された。
そして2004年、ドラマ『プライド』の主題歌に起用されそのブームにのって“ボーン・トゥ・ラヴ・ユー(邦題)”として再発、大ヒットとなった。
これがきっかけでクイーンは再評価され日本独自のベストアルバム「ジュエルズ」が発売されるほどのブームになったという流れだ。
ここ少し不思議なんですが、ドラマ『プライド』は2004年1月12日放送開始。
“そのブームに乗って”てなってるけど、その後わずか2週間ちょいで(ブームに乗るか?)「ジュエルズ」が発売ていうことはすでに水面下で動いてたってことですかね?
当初は2000年に発売された日本限定ベストアルバム「クイーン・イン・ヴィジョン」を再発予定だったらしいし。
この放送開始日と「ジュエルズ」の発売日はどこ探してもこれで間違いなさそうなんですが…まあここはスルーしよう。私だってスルーのひとつや二つできるんですよっ
あと気になるのはふたつの違い。
フレディとクイーン、それぞれの特徴を比べてみます。
アレンジの違いとしてはフレディのソロバージョンの方は終始8ビート、ポップ(テクノっぽい)な感じ。
シンセサイザー、ピアノ、ドラムとシンプルな構成。イントロはフレディのサビのヴォーカルから始まる。(最初の7秒で文句なし‼️)
“Freddie Mercury – I Was Born To Love You (Official Video Remastered)”
一方、クイーンの方はフレディのヴォーカルだけを残し、バッグを全てクイーンの演奏に差し替えた。
実はそこには“A Kind of Magic”やフレディのソロ曲“Living On My Own”のフレディのアドリブ・ヴォーカルが素材として使われている。
イントロは効果音からスタート。
ブライアンのレスペも鳴り響き、それぞれの楽器が重なり合い厚みのある音となり、ドラマチックに展開していく。
これはこれで良し。
やっぱレッドスペシャルは最強!
“Queen – I Was Born To Love You – 2004 Video”
こうやって改めて振り返ってみると、ここまで受け取り手のフィールドによって独自の進化を遂げた曲もめずらしいのではないでしょうか。
曲というものの無限の力を感じる。クイーンと日本の不思議な縁を感じます。
はぁー!!
全てが頭の中できれーに並び、
スッキリしました
今回も横道へ逸れた私におつき合いいただきありがとうございます。
これで心置きなくサマソニ2014の会場へ行けます
では最後に─
また後日ライヴレポートでも触れますが、“I Was Born To Love You” が最後に演奏された2005年来日ツアーのものをご紹介して終わりたいと思います。
フレディがソロとして、もちろんクイーンとしても演奏されることはなかったこの曲。
過去を遡ってみると、クイーンがポール・ロジャースと活動していた2005年初来日にたどり着く。
1985年以来の日本公演となったブライアンとロジャー。
ふたり並んでアコースティックなアレンジで演奏している姿─温かさと寂しさが入り交じった感情がよみがえりました。
もうこの日から15年も経ってしまってるんですね。
クイーンとしてアダム・ランバートを迎え、まさか15年も経って再び日本に戻って来るとは夢にも思っていなかっただろう。
↓2005年ツアー初日、10月26日さいたまスーパーアリーナ“I Was Born To Love You”
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