今日も輝けるひとつの海をのぞいて下さりありがとうございます。
昨夜のリバプール公演を無事終えたクイーン御一行さま、いよいよツアー千秋楽シェフィールド公演を迎えました。移動距離は126km。
シェフィールドはイングランド中部に位置するイギリスではグラスゴーに次いで人口第5位の工業都市。
時計台が印象的な「シェフィールド市庁舎」や美しい教会として人気の「シェフィールド大聖堂」など歴史的建造物も多く残る町。
ヨーロッパツアー最終地となった会場は『Motorpoint Arena』
シェフィールド中心地にある1991年に開場された多目的アリーナ。
コンサートやスポーツイベントに使用されています。
またシェフィールドスティーラーズ・アイスホッケークラブの本拠地でもあります。収容人数13600人。
それでは最終日セットリストの発表です
◆2015/2/27 Sheffield-Motorpoint Arena
変更点は〈ご当地ソング〉がカットされたのみ。
他は昨日のリバプール公演と全く同じです。
リバプールからファイナルであるシェフィールドに繋がっていることを裏付けるセットリストでもあります。
土俵は整いました。
あとはアダムが想いのままにすべてを出しきるだけ。
“アダム
いってらっしゃい!”
それでは開演いたします
オープニング
◆1.One Vision
このファイナルにふさわしい美しい映像でオープニングをお伝えできることに感謝したいと思います。
そこは会場の一角、幕が上がる直前の独特の緊張感、ざわめきや人々の何気なく交わされる会話…
自身の心拍の高鳴りを感じつつ、目の前に立ちはだかるクイーンロゴの巨大な幕の揺らめきを見つめます。
そして場内暗転。
幾度と観てきたこのオープニング、そして今日の記念すべきファイナルの幕もいつもと変わらず、でもどれもが特別な、アダムのその日その夜の姿を映し出してきてくれたものです。
一点から動かぬこの映像、表情もはっきりとは確認できません。
それでも上々のスタートを切ったアダムであることは間違いないと確信できました。
撮影者さまの心がそこにあるからこそ何かを伝えようとすることができるんですね。
そこに見えたもの…
アダムのツアーへの想いが、前夜のリバプールからしっかりと繋がっていました。
◆3.Another One Bites The Dust
録音時間も2分24秒と短くスルーしそうになった私の目に止まった、そのユニークなタイトル“playing along licking his lips”
再生を始めるといきなり腰を突き上げるアダムを、これまた下から突き上げるように捉えた垂涎ものの映像
そして開始直後の20秒に“playing along licking his lips”が現れました
アダムもその空気をもちろん感じとって、その“奇声”のポイントでエロティックなパフォーマンスをこれでもかと大盤振る舞い
(悪いヤツじゃのお~)
これは超ファインプレー悩殺お宝映像
白飯何杯でもおかわりできる極上の一品ですっ
今回のこのファイナル公演、例の如くご紹介する曲数を絞りこむのに、ほんとに!苦しみましたどひゃ~
とはいえ全曲網羅するわけにもいかず、泣く泣く削る作業を決行しました。
(まあ、結果ほとんど…まぁ、いつも通りの長さっちゃあ長さだ💦)
この“Fat Bottomed Girls”も最初は選考もれとなってましたが…観れば観るほど後ろ髪を思いっきり引っ張られ…救済措置と相成りました、ハイ
◆4.Fat Bottomed Girls
この画面の下から乱立する手という手…自分の手もこの中にあるんじゃないか(?)と勘違いするほどのリアル感満載。
“Fat Bottomed Girls”のお手本のような映像、そこに感動✨
しかーし、今日のアダムの腰の入り方、どの曲も超絶エロい
クイックイとまあ、ゼンマイでも入っとるんかと思えるほどキレが鋭すぎてたまらんばい
アダムがご機嫌よく退場した後のブライアンもごっつ気合い入ってます
レッドスペシャルも今日が特別な日だとわかっているんですね~。
それにふさわしくウィンウィンと唸りまくってます🎸
そしてギターの先に付けられた小型装着カメラでロジャーが抜かれ、ルーファス、フェアクロー、スパイキー…の顔の頃にはもう私の視界は滲んで見えなくなっていました(どこで泣くんか予想不可能じゃのう…💧)
いくつものシーンを映し出してくれたこのレッドスペシャルの相棒も、アダムを見守ってくれた大切なメンバーの一員と変わらないから
◆5.In The Lap of The Gods…Revisited
◆6.Seven Seas of Rhye(3’19″~)
◆7.Killer Queen(4’35″~)
このメドレーは楽曲のすばらしさはもちろんだが、歌い手とプレイヤーのその滑らかなリレーを生みだす巧みな技、
そして作り手の舞台演出へのこだわりと完成度の高さなどいろんな要素が集結した、まさにクイーンというチームでしか作り上げることのできない芸術品だ。
なんなら無形文化遺産に登録してもらってもいいくらいのレベルですから!(言い切りますか、そこ!?言い切りますとも、ハイ!!)
再び先ほどの“Fat Bottomed Girls”と同じ撮影者さま、ブラボーでございます。
ありがたくお借りいたします_(..)_
“Killer Queen”でのアダムのアップのタイミングが完璧。
まつげの一本一本から光る汗まで、もう画面にかじりつく勢いでございますわ
MCでは今日がツアー最後の夜であることを伝えました…グスッ
エドニーのキーボードがすでにそのイントロを奏ではじめている…グスグスッ
ツアー初日には19曲目にリストアップされていたこのブレイクフリー。
翌2日目からはこの3曲メドレーの直後、アダムのMCのあとに滑り込むような形で入れ替えが行われた。
同じ曲でもどこに組み込まれるかでその性格は別物になる。
物語が進行していくために、それぞれの曲がそれぞれのカラーを発揮できる最適な位置に組み込まれている。
このブレイクフリーの紫がいちばん美しく輝く場所はここなのだ。
メドレーからブレイクフリーへ。
繋げてご覧いただければと思います。
◆3曲メドレー
◆8.I Want To Break Free
◆9.Don’t Stop Me Now
ツアー序盤、ロンドンを離れたと同時に身を潜めてしまったこの曲でしたが、再びロンドンに舞い戻ってきた日から新たに仕切り直して再リストイン。
この千秋楽の舞台まで3日間、メドレーのようにアダムは大切に繋げてきました。
その最高峰にのぼり詰めた今夜、アダムのドンストは自由気ままに炸裂し、オーディエンスと一体となって疾走します!
もう今日は何でもアリ!
アダムの“白鳥の湖”(?)で最後完結
アダムの頭上に白い羽が見えたよ!私は。
◆10.Somebody To Love
この曲も昨日のリバプールからしっかりとバトンを受け取りました。
“Somebody To Love”の「love」は誰のもの?
ついに今夜最終章を迎えます。
私はもうグズグズと嗚咽が止まらず、なかなか最後まで行けず…💧
あの記事の中では大丈夫でしたが、本番がこんなに感情を乱すことになろうとはこの瞬間まで予想できませんでした。
アダムのしぐさ、表情ひとつが愛しくて愛しくてたまりません。
この曲をアダムとともにずっと追いかけてきた私にとって、今日という日はひとつのゴールであり、またスタートでもあります。
公演を重ねるごとにそのオーディエンスとともに作り上げてきた“Somebody To Love”
どうか見届けてあげてください、
アダムが口にする最後の「love」を。
◆Selfie Stick
今回に限ってなぜかブライアンの公式動画が見つからず?
でも代わりにこちら、客席側からのブライアンがクルクル回る様子を収めてくれた貴重な映像を見つけました。
いつも、たやすく撮っているように思っていましたが、よくよく考えたらこのカメラの角度って実は絶妙な角度なんですよね
会場によってアリーナの広さやスタンド席の傾斜や高さは違う。
そこにいる1万人以上の観客を収めるのってたいへんですもん
きっとリハーサルで何度も角度を微調整しながら確認して、ベストに収まるように撮影してくれているんでしょうね。
ありがとう、ブリ
ブライアンがみんなに愛されるわけ、こんなとこにもあり
◆18.Save Me
ツアー開始の“Save Me”からこの着地点が予想できただろうか。
アダムが歌う顔の向こうに様々な“Save Me”の顔が浮かんできた。
こんなアダムはあんまり好きじゃない、とか勝手なこと言ったりしたけど、今振り返ればどれも愛しいアダムの姿。
中止公演ブリュッセルがあったからここに辿り着けた
アダムのSave Me─
◆19.Who Wants To Live Forever
不思議だ。
これまで何かが乗り移ったようなアダムじゃないような、時には怖いくらいのパフォーマンスを繰り広げてきたこの曲だったが、今日はどう見てもどこから見ても淡々と落ち着き払っている。
これはもしかすると次の段階へ入ったかな、とふと思った。
今、2020年の姿を知ってるから言えることだが、この曲は“引き算”で移り変わっていく特殊な曲だ。
アダムはミュージカル出身なので表現力も豊かでユニークだ。それがクイーンの多くの楽曲にはとても効果的に作用している。
しかし、ごく稀にそれが逆の作用、副作用を起こしてしまう曲がある。
そんな時に力を発揮するのがアダムの“声”だ。
昨日のリバプール公演の“Save Me”のレポートの中でもちらっと記したが、アダムが“声”だけで勝負できるヴォーカリストだと言い切ったのは、この曲が証明しているからでもある。
クイーンの楽曲の中でも、余計な解釈や感情移入がいらない数少ない特殊な曲だ。
他にあるとすれば“The Show Must Go On”であろう。
これは私の勝手な解釈だがこの2曲はそういう位置づけだと思っている。
アダムは声そのものが最大の武器、声の美しさのみで独特の世界を作り上げることができる稀なヴォーカリストなのだ。
力を込めて全身全霊で歌い上げてきたこれまでのこの曲、それはそれでアダムには必要だった時間、そして今この千秋楽というタイミングで、次のステップに足をかけたようだ。
◆22.Vocal Solo
アダムの成長がいちばん分かりやすいのは、もしかしたらこれかもしれない。
最初はオーディエンスとの掛け合いも息が合わず、一人歩きしている時もあった。
それでもアダムは手を緩めず体当たりしていった。
そこがアダムのいいところ、ほめてあげたいところ
いつの間にかアダムの暴走にも食らいつくオーディエンスの姿があった。
今日は難易度最高レベルの“Call&Response”じゃない?
見事にオーディエンスとステージの全員で完走した。
◆23.I Want It All
曲始まり前の、ここいつもわかんないんですが何て呼ぶんですかね。
とにかくこの部分が最長2分を記録、アダムは気持ちよさそ~うにやってました
コーラスに入る前、いつものようにマイクスタンドを正面向いて置くんですが、今日はめちゃめちゃ丁寧に床の上にスッと置きました。
そして今日はロジャーの掛け声なしでドラムの合図だけでコーラスが一斉スタート
爽快名リフ
◆25.Crazy Little Thing Called Love
千秋楽版クイーン小劇場始まりましたよ~
アダムキャラ炸裂してます!
ブライアンに甘えるアダム、かわいいったらありゃしない
そしていつものアダムの紹介、
“この新入りどう思う?”がストレートに“アダム・ランバートどうだい、コイツ!”みたいな感じになっちゃってます。
もうすっかり板についてきましたから、新入りから格上げされました
今日もお祭り騒ぎのクレイジー、いつもの楽しいひとときとなりました
◆26.Bohemian Rhapsody
千秋楽なので、この曲は記しておきましょう。
今日のステージがいかに充実していたか、これを聴けばわかりますね。
何だかんだ言いながらも、そろそろこの曲も…追って行かなくてはならない時期が近づいてきたようです。
タイミングを見計らいながら慎重に進めてまいりましょう。
もうしばらくはこのままで…。
今日もいつもと同じように
幕引きの時が近づいてまいりました。
アンコール
◆27.We Will Rock You
◆28.We Are The Champions
◆29.God Save The Queen
何本ものすばらしい動画が残されており、本当に感謝したいです。
その中から一本を選ぶのは辛い選択でしたが、アダムの千秋楽の幕引きにいちばん相応しいものを選ばせていただきました。
アダムは実に堂々と頼もしく、ステージの上で輝いていました。
それは与えてもらったステージではなく、自分の力でたぐり寄せたもの。
昨夜の序章リバプールから繋がった、
今夜の終章シェフィールド。
あの、公演をキャンセルしたどん底の日々、こんなすばらしい千秋楽を迎えることができるなんて想像できたでしょうか。
アダムがどれだけがんばったのか…
神様はちゃんと見ていてくれていたのですね。
どうか、晴れの姿を見届けてあげてください。
2015ヨーロッパツアー、完結いたしました。
千秋楽シェフィールド公演─
いつものアンコール“We Are The Champions”
私がどれだけ泣いたかはご想像におまかせします。
アダムとともに駆け抜けた46日間
数にして26公演。
脳裏に浮かぶのはやはり、辛いステージを立派に務め上げたあのブリュッセル中止公演前のアダムの姿です。
病とはいえ、自分が招いてしまったアクシデント。
それでも逃げず
自分の置かれた立場を冷静に見極め
やるべきことを全力でやり抜いた、
自分の意志で。
中止前夜のフランクフルトでの
エンディングの笑顔、
そして今日の千秋楽でのエンディングの笑顔。
どちらもまったく変わりはない。
紛れもなく、アダムの輝く笑顔だ。
その日そのときは二度と巡ってこない、
かけがえのない時間。
いつも目の前にあるものに全力を注ぐ。
アダムのそんな生きざまが
ファンの人たちにはちゃんと届いている。
今夜のエンディング
無数の手が揺らぐオーディエンスの海。
花道が埋もれそうなくらい、
波が押し寄せていた。
美しく尊いもの─
この世にあるとすれば
それはこういう光景だろう。
何万人もの人たちがひとつになれる瞬間。
それを生みだす力を持つ
音楽の無限大の可能性。
そこには送り手が必要だ。
誰もがそこに立てるわけではない。
立とうと思って立てるわけでもない。
選ばれた人間であること
自分に恥じない生き方ができること
そして、神の声を持っていること
アダムが秘めたる不思議な力
感じているのは私だけだろうか
今日も最後までお読みくださり、そして2015ヨーロッパツアー最終日まで長い間、お付き合いくださり本当にありがとうございました。
無事終えることができ、アダムにまずはお疲れさまと言ってあげたい。
よくがんばった、ほんとに。
目の前にいたら、よしよしと頭を撫でてあげたい…わたくし
さて、
このあとアダムは6月に自身のソロ3rdアルバム
「The Original High」をリリース。
そして9月からいよいよ初の南米ツアーが開始。
実はこの最終日シェフィールド公演当日、ブラジル・リオデジャネイロで開催される『Rock in Rio 30 years』への出演の公式発表を行っている。
この2015南米ツアーに組み込まれる形となった。
ロック・イン・リオの30周年記念の節目のタイミングで出演を実現させたことは、アダムとクイーンへの大きな評価ともいえる。
アダムは飛躍する。
これからもっともっと見たことのない景色が
あなたを待っている。
楽しみよね!
アダム。
私も絶対離れずについていくから(=密着!)
置いてかないでよね
では、次は2015南米ツアーでお会いすることとなります。
またよろしければおつき合いくだされば嬉しいです。
◆記録用
(画像・映像すべてお借りしました)
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