今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。
リオデジャネイロでの歴史的一夜を過ごしたアダムとクイーン御一行さま、二日間のオフを過ごし、次を目指します。
ツアー3日目はブラジル最終地ポルト・アレグレ。移動距離は1570km。
ブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州の州都ポルト・アレグレ。
大西洋と接するブラジルを代表する港町。ヨーロッパからの移民も多く欧風の建物が多い。
「陽気な港」という意味の通り人々は明るく陽気だ
ポルト・アレグレのランドマークとなっている「Usina do Gazometro」(電力工場:1928年設立)の煙突(高さ107m)。
現在は工場跡の建物を利用し、劇場・絵画展示等の文化拠点となっている。
1973年に開場した国内で6番目に大きな屋内アリーナ。
オーナーはサッカークラブSCインテルナシオナル。
ベイラリオ複合施設というスポーツクラブにある「ギガンテスタジアム」の隣にあります。
収容人数14586人。
今回アリーナはスタンディングのためこれより多いのではと思います。
それではセットリストを発表いたします
◆2015/9/21 Porto Alegre-Gigantinho
さて、ご覧の通りの曲変動の激しさ
(見れば見るほど混乱するだけ…)
まず、
Stone Cold Crazy
Save Me
The Show Must Go On
こちらの3曲がリストアウト。
そしてロックインリオで外されていた
Tie Your Mother Downが復活。(よかった~)
さらに欧州ツアー最終日以来の
Vocal Soloがここでツアーデビュー
そして曲順の入れ替えも多数発生しております。
・初日から変動していたブレイクフリーがまたしても後退。
なんとロックインリオを最後に姿を消した“Save Me”の位置にスタンバイ。
・かわりに後半での不動の定番だった“Crazy Little Thing Called Love”が、なんと3曲メドレーの次、前半へ移動。
・さらに前半だった“ドンスト”は大きく後退、Vocal Soloの後へ。
・そしていちばんの注目ポイントはアンコールが“ボラプ”から“ガガ”へ変更。
これは本家クイーン85~86年ツアーの再現!?
レジェンドと坊っちゃまは何を血迷ったのか…ツアー途中のこんな激しいセットリスト変動はまず皆無な出来事
スタッフさんたちもオフ返上、プログラミングの変更やらなんやら大変ですよ!
本人たちもいくらカンペがあるからって混乱するんじゃないかしら
ひとつくらい、“これ間違えちゃった!”みたいなのあったりして💧
とにかく、ひとつひとつ順に追っていくことにしましょう
それでは開演いたします
オープニング
◆1.One Vision
3日前の興奮がまだ冷めやらぬオーディエンスが、そっくりそのまま流れてきているかのような…会場はもういきなりお祭り騒ぎ
ロックインリオでの成功を改めてここで実感しました。
程よい力加減でスタート、後半ぐいぐいとギアを上げていきオーディエンスを巻き込んでいくのもお手のものになってきたわね、アダムくん
レジェンドたちの肌の色も戻ってますね。
こんな変動セットリスト組んで遊ぶヒマもなかったんでしょうね、きっと
ここで今回どうしても救済したい動画があり、特別にもうひとつ載せさせてください。
幕が上がるまでの場内、歓声や唸り声が渦巻き、ライブ会場というよりは“野獣の森”のような不気味さが漂ってます
(“陽気な人たち”どころの騒ぎじゃねぇってんだ!)
そして何がレアってこのアングル✨
今回も前回のロックインリオと同じステージセット、その中央から延びてくる花道のなんと真正面
アダムがカメラのド正面に立ちすくむ、どうしようもなく絶景でございます。
ただ、幕が上がるまでは大丈夫なのですが、それ以降は音が割れていてそれだけが残念
それでも貴重な映像なのでオープニング部分だけでも、それ以降も音を絞ってでも観る価値は十分あると思いご紹介させていただきました
◆6.Killer Queen
◆7.Crazy Little Thing Called Love(3’48″~)
最初のチェックポイント、後半での定番だった“Crazy Little Thing Called Love”がこの位置に移動、MCも含めこの流れをパーフェクトに収めてくれた映像が見つかりました
なんと感謝していいやら
しかし、赤パンじゃない…衣装が違うのがかなりの違和感、でも新鮮
今日はショートバージョンだったのでエドニーのキーボードに参戦は残念ながらおあづけでした💧
◆8.Somebody To Love
今日は何もかもイレギュラーな感じですね~
展望階段の使い方もいつもと違います。
そして後半、久しぶりの“So-so”が出ました!
これはアダムくん、今日は行くのかな?
出ましたね、“love~!”
(完全移行する2017ツアーまではこの“love”、たまにダメ出し有りパターンがあったりします。)
そしてこの曲、今日の注目ポイントは後半(3’40″~)のブライアン
とにかく!おかしいんです
アダムが“Somebody to~”と伸ばすとこなんかも“どこ行くんだ~?”て感じで顔があっちゃ向いてます!
かわいすぎるブリ博士
アダムも見つつ、おちゃめブライアンからも目を離さずに後半、お楽しみください
◆Selfie Stick
少し音声がこもってますがブリ博士、カンペ見ながら一生懸命ポルトガル語で呼びかけてます。
年季を感じさせる天井とこのこじんまり感がなんとも言えず、アットホームな記念撮影となりました
ブラジル最後の夜、陽気なポルトアレグレの皆さま~、最高の笑顔を見せてくださいませ~
◆9.Love of My Life
ひときわ聞こえる女性の方の歌声が、涙声で歌詞を口ずさむのがやっと…こちらまでもらい泣きしてしまいました
そしてもうおひと方、私の目をクギ付けにした人物が…。
画面右下、花道の前にいらっしゃる、たぶん警備員の方かと思われます。
が、ですがこの方“クイーンファン”ですよ、きっと!
だってスクリーンを何度もチラ見するだけでなく、歌ってません!?
後半、かなり歌詞口ずさんじゃってますって!
さらに、泣いてるような…目頭押さえたり鼻すすってますもん。
ほんとにクイーンファンだったとしたら、こんなとこで黙って前向いてろなんて拷問のようなもんですよね
ガマンできなくなってしまったんですかねー
もうこの際、警備員も誰も彼もみんな歌っちまえ~
◆14.I Want To Break Free
前半メドレーに続いての定位置が→中盤“Under Pressure”の次、それもこの日から姿を消すことになったSave Meの後釜としてイン。
曲順が変わるだけでこんなに曲の雰囲気も変わるんですね。
ちょっとラフな感じの賑々しいブレイクフリーになってます。
アダムのこの白パン&Gジャンベストの衣装のせいもあるのかな。
◆15.Ghost Town
ツアー初日はどことなくまだ遠慮がちだったアダム。
でもロックインリオの舞台で飛躍し、とたんにクイーンに馴染み始めたこの曲。
3日目にしてこの進化は驚きだ。
アダムのこの順応性の早さ、勘の良さに音楽のセンスを感じる
とにかく既にクイーンの一部になってるし、何よりもレッドスペシャルのお墨付き🎸
ブライアンの相棒くん🎸に気に入ってもらえたら合格!
ここからは曲変動が続きますので一気にアンコールまで繋げていきたいと思います!
◆18.Tie Your Mother Down
◆19.Vocal Solo
ロックインリオではリストから外れましたが、一夜にして返り咲き
やっぱりギターソロから一気になだれ込むにはこの曲が適任だわ。
それと欠かせないのはアダムの赤パン&長靴よね!
さらに今日は欧州ツアー以来、鳴りをひそめていた“Vocal Solo”が復活
何だかほっとする、このいつもの流れが
◆Tie Your Mother Down
◆Vocal Solo
◆20.Don’t Stop Me Now
アダムくん!
そこまで溜めますか
恐ろしい駆け引きしたわね~
一歩間違えば命取りだわよ
ブライアンも冷や汗拭いて、でも本気で笑ってた
“どこまでもかわゆいヤツじゃのぉ~”
ここから本編のシメに入りますが、このイレギュラーな流れ…こう並べてみると不思議な感じです。
この“Radio Ga Ga”が本編のトリとなるのは、本家クイーンの’85~’86年の頃の再現となります。
“I Want It All”はこの後の曲(’89年 The Miracle収録)なので、当時はもちろん入ってませんが、“Bohemian Rhapsody”と“Radio Ga Ga”の間に収まってるのがなんとも妙な感じです。
◆21.Bohemian Rhapsody
アダムが1コーラス歌い終わって、ステージ端でフレディを迎え入れるタイミングでブライアンが入場。
ここでふたりは交替になるのですが、その時ブライアンはアダムに向かって丁寧に頭を下げています。
ブライアン、もちろんロジャーもそうなんですが、アダムのことをきちんとリスペクトしてくれているのが、すごいなあていつも思います。
このユニットがこの2020になっても変わらず存在している理由は、こんなところにもあるのかなとふと感じました。
◆22.I Want It All(Partial)
ブライアンがこの衣装ってことはやっぱ間違いないんですね…。
この衣装でこの曲…なんとも違和感が
アダムもなーんとなく調子狂ってる?笑
オーディエンスは大喜びですけどね!
さっきのボラプで“えっ?もう終わりなの!?”とか思った人いっぱいいるはずだものね💦
さてこちらの動画、最初が切れてるんですがまー、臨場感半端ないんで思わず拾い上げてしまいました
◆23.Radio Ga Ga
ステージから降り、オーディエンスの中へ飛び込むアダムの顔が私は大好き
ステージから降りて客席へという行為だけでなく、アダムは心の垣根も取っ払って自らファンの人たちの心に近づこうとしている。
無邪気な笑顔は簡単にその隔たりを越えてしまう。
アンコール
◆24.We Will Rock You
◆25.We Are The Champions
◆26.God Save The Queen
ブラジル国旗 「アウリヴェルジ」
初日サンパウロから3公演、全てのアンコールでこれをまとって入場したアダム。
簡単にやっているかのように見えるが、これはかなりの勇気が必要だったのではと思う。
アメリカ人のアダムがイギリスのバンドクイーンのフロントマンとして、初の南米公演でブラジル国旗を背負う…これはとんでもない賭けではないか。
ブラジルのファンの人たちも度肝を抜かれたはずだ。
“こいつは只もんじゃない”と。
この「アウリヴェルジ」を身にまとう資格が果たしてあるのか…
ジャッジは下された。
基準はひとつ。
“似合っているかどうか─”
私はそれしかないと思った。
それが全てに対する答えになる。
スタッフへ丁寧に手渡された国旗はきちんとアンプの上から掛けられ、最後のブラジルでのエンディングを見守っていた。
◆24.We Will Rock You
◆25.We Are The Champions
◆26.God Save The Queen
ロックインリオの成功はアダムを変えたのだろうか。
今日も淡々とステージをこなすアダムを見ていて、意外にも“何も変わってないな”と感じた。
リオは確かに特別な夜だった。
でもそれはたまたまいろんな偶然が重なっただけで、アダムにとっては“いつもののステージ”、
ただ目の前にあるやるべきことを、そのとき出せる精一杯の力でいつも通りこなしただけだ。
それが結果、“新しい歴史を刻み込んだ”ことになっただけなのだ。
決してその“特別な出来事”に舞い上がらず、
自分を見失わず、淡々と。
クイーンのステージに立つことに
その背景はさほど問題ではない。
背景よりも
目の前に広がる景色の方が大事なのだから。
それは8万人だろうが100人だろうが、
アダムのスタンスは寸分の違いもない。
今日もここまでおつき合いくださりありがとうございます。
ブラジル3公演が無事終わり、アダムたちはツアー後半へ突入します。
次なる舞台はアルゼンチン。
アンデスの山々、果てしなく広がる草原…広大な国土を持つ国というイメージがありますが、またブラジルとは違う南米ファンの人たちが待ち受けているのでしょうか?
どんなステージとなるのやら…楽しみです
次までには3日間のオフがあります。
しっかり羽を伸ばして心も体もリフレッシュして、ブエノスアイレス公演でまた思いっきり暴れてちょうだいな
(画像・映像すべてお借りしました)
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