【セットリスト(57-1)】2016/6/21 ルーマニア ─45年の沈黙の果て

今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。




サマーフェスティバルツアーも残すところあと3公演となりました。


ポーランドを後にしたクイーン御一行さま。


東ヨーロッパを南下1286kmの移動を経て、次の目的地ルーマニア・ブカレストに到着しました。





ブカレストはルーマニア南部に位置するルーマニアの首都。


「国民の館」と呼ばれる巨大な国会議事堂は1100の部屋数を誇るこの街の象徴。


優雅で洗練された建築物が多いため“小パリ”とも呼ばれています。



今回の会場は

ブカレストの中心部にある国内最大の広さを誇る


「憲法広場」(Piata Constitutiei)



この広場を見下ろすように国民の館が建っており、通りによって広場は二分されています。

コンサートやパレードに使われるための最適な場所とされています。


今回のQALのステージは国民の館から広場を臨んだ先の正面、大通りを封鎖してステージが設営されたようです。



下矢印国民の館 バルコニーからの眺望
ピンク枠の部分にステージを設営(←たぶん)



下矢印当日の写真

左端の建物が同じなので恐らく↑この位置だと(勝手にあせる)推測しました。


一応ですね…

“通りを封鎖してステージを設営…云々”

みたいな地元の記事はありました~ほっこり





下矢印はい!

いつものカックいいポスターキラキラ


こちらよ~くご覧ください。


クレストが

先ほどの「国民の館」のバルコニーに立っている

中央の旗の色と同じ配色ですね。

(風でひるがえってますが左から)


これがルーマニアの国旗になります。


は空

は鉱物・穀物

は国民の勇気・独立闘争

を表すそうです。





今回はフェスティバルという名の

“Emagic Classics” というイベントの一環としての招致だったようです。



16時 ゲートオープン

17時50分~ 

・GRIMUS  ・JEREMY  ・ELECTRIC PYRAMID(前座)

21時 QALスタート


※観衆は約4万人と推定されています。




◆チケット価格 1レウ=26.55円(2021年3月22日現在)


・グランド スタンド 535.50レウ(約14218円)

・ゴールデン サークル  310.50レウ(約8244円)

・芝生A  220.00レウ(約5841円)

・芝生B  126.00 レウ(約3345円)



◆本日のコンディション

・日の出 5時29分

日の入 21時14分

・一日の平均最低気温 16℃ 最高気温 28℃



ここルーマニアも日の入が遅い。

スタート時はまだ明るいですね。


東ヨーロッパを南下して気温も上がってきましたね。

アダムくん、暑がりだから〜もしや…フフっラブ



下矢印ステージ設営の様子





さて前回のスイスのセットリスト発表時に告知いたしましたが

このタイミング
ツアー最終日目前にして
今回オープニングが変更されました。

曲の入れ替わりや曲順変動も最小限な傾向にあるクイーンが、同ツアーの中でオープニングを二転三転(←正しくは二転)させるという事象はもはや

異常事態発生。


下矢印オープニングの詳細はこちら(全15公演)

初日(リスボン)・2日目(バルセロナ)
 Flash→The Hero

3日目(オーストリア)~12日目(ポーランド)
 One Vision

13日目(ブカレスト)~最終日(イタリア)
 Flash→The Hero→One Vision


曲変更はもちろん異変なのですが
気になるのは何故このタイミングなのか?

3日目(オーストリア)よりOne Visionに変更された日は
実は両脇のサブスクリーンにバックヤードでの映像が流れた最初の日でした。
(この映像は初日リスボンで撮影されたもの←推測&ほぼ断定)

これが関係あるのかどうかわかりませんが、そんな変化がありました。

その後10日間続き、
そして今回再びFlashに逆戻り

それもOne Vision付きの豪華三本立て。


クイーンがデビューしたとされている1971年
まだ社会主義国家だったルーマニア。

その後ルーマニア革命により
民主化されたのが1989年。(「The Miracle」発売年)

ルーマニアは正真正銘
初めての訪問となる


そして先にもご紹介しましたが

クイーンのクレストを国旗の色で彩る(ポスター)
フェスティバルとはいえ、ほぼ単独公演
国の首相が新年会を行うような国民的広場に於いて、大通りをいくつも封鎖しての大規模なステージの設営。

(実は博士、特殊効果のためにルーマニアの世界最大のヘビースモークマシーンを持ち込んでいます。)

そして観衆の数 推定約4万人。



初のルーマニア訪問に
国をあげての歓迎ぶりは明らかです。

このタイミングでオープニングを変更したのは
それなりの理由、思い入れがあったと考えれば
さほど不思議ではありません。

迎える側も迎えられる側も
この一夜限りの記念すべきステージに
全力で臨んでいることが伺えます。


また本編でも詳しく触れますが
アダムの衣装も大々的にチェンジしていますラブ
これも重要チェックポイント。(露出度が…ラブラブ)


下矢印こちらテレビ番組の動画

ライブ前日
空港への到着時とステージ設営の様子が流れています。

ブカレストには2ヶ所の国際空港があります。

中心地から近くにあり、いちばん歴史の古い
アウレル・ヴライク空港
この空港に到着したようです。(建物の外観からほぼ断定)

2012年からビジネス私用専用となり
旅客機は全て郊外のアンリ・コアンダ空港へ移転。

アダムくんの私服かわゆいラブラブ



ステージ設営は裏側からの撮影ですね。
通り沿い、前日なのでまだ車が走っているのがわかります。

しかしルーマニア語って早口言葉みたい笑い泣き

↓こちら再生用動画




下矢印これも地元テレビ番組の動画のようです。

ホテル入りした時の映像の模様。

幸運にもブライアンにサインをもらえた女性が映し出されています。
(これは家宝ものですね~)



(一番上の大きい枠の動画です)




そんなこんなで
文字通りのお祭り騒ぎの
現地ブカレスト

これまでずっとツアーを見ていると北欧、東欧でのクイーンの人気、アダムの認知度も想像以上に凄まじいことがわかってきました。


それでは進めて参りましょう。
(長いの直らん?)←直りません!


セットリストの発表ですビックリマーク


【セットリスト(57-1)】2016/6/21 Piata Constitutiei-Bucharest, Romania


変更は先ほどご説明した
オープニングの変更点のみです。


たいへんお待たせいたしました。


ルーマニアの歴史、クイーン史上に於ても
新たな歴史の1ページが
開かれようとしています

アダムにとっても
すばらしい
記念すべき夜となりますように



それでは開演いたします!!


オープニング
◆1.Flash
◆2.The Hero(1’55″~)
◆3.One Vision(3’08″~)
◆4.Hammer To Fall(7’33″~)
◆5.Seven Seas of Rhye(10’34″~)
◆6.Stone Cold Crazy(11’52″~)


圧巻!!

14分21秒の

怒濤のメドレーおーっ!


これぞクイーン👑

とその存在感を見せつけるが如く


私、気づきました。

何でこのタイミングでオープニングが変更?
それも豪華3本立て!?

ここは初のルーマニアなんです。

クイーンがデビューした1971年から
ここにいるファンの人たちは

45年待ったんですよねえーん


大地を揺るがすような狂喜の叫び
乱舞する人々

“45年も待たせてしまった”

そんな切ない気持ちから
このオープニングが生まれた。

何の不思議もありません。
(私は何をごちゃごちゃ考えていたんだろう…)

スタートから一気にご覧ください。

出来れば
きるだけ大きい画面、大音量で

きっとあなたは
初のルーマニア公演の幕開け
その狂喜の渦の中に
いるはずです

“感動で胸が震える…”

こんな言葉がぴったりかもしれません





さて今回はどうしても
もう1本のオープニング動画を
救済したくご紹介させてください。

理由はひとつ
“アングル”です。

私の大好物
“花道より真正面から臨むアダムくんラブラブ

この角度だとWho Wants To Live Foreverの
ミラーボールキラキラも見えますおーっ!



確か15年の南米でも
このアングルでオープニングを1本
載せた気がします。

花道に高さがある分
また迫力があって…。


そしてアダムのひとつの行動パターンを
ご覧いただきたい。

ブライアンが前方に出てくると
アダムはすかさず後方へ下がります。

いつも、いつの場面も
アダムはこの鉄則を守ります。


ここで先ほどの最初のオープニング動画の2:10
の箇所をもう一度ご覧いただきたい。

アダムが進もうとして一瞬止まったのがわかりますでしょうか?
ブライアンが止まったので踏みとどまったのです。


何も考えていないです。
本能で動いてます。
こういうときいつもアダムは。


◆1.Flash
◆2.The Hero(1’43″~)
◆3.One Vision(2’55″~)




あっ!
大事なアダム坊ちゃまの
衣装チェックを忘れるところでしたあせる

下矢印オープニング~8曲目Fat Bottomed Girls
序盤のお召し物はこちら!



ツアー開始からずっと
スタッズ付き黒の長袖レザージャケットでしたが

ノースリーブの黒のレザーベストに変わってますラブ
心機一転。

アダムくんは衣装チェンジが大好きおねがい

何でも着こなしちゃう!
でも前のツアーの衣装とかもさりげなく使ってみたり
コーディネートもお上手拍手

二重がけサングラスは健在グラサン
ボトムスの黒のスパッツと編み上げブーツ(靴底のみ白)は変わってないですね。



◆8.Fat Bottomed Girls(partial)

こちらはレポートではなく記録として載せておきたいと思います。

ほんの1分の短い動画ですが冒頭でご紹介した「国民の館」のバルコニーからステージを臨んで撮影された、とても貴重なもの。

密集した4万人の観衆と通りを封鎖するように設営された巨大ステージ、そしてブカレスト市内に響き渡るアダムの歌声。

規模が壮大だ。

小パリとも呼ばれているブカレストだが、まるでパリの凱旋門のような雰囲気がする。

実際、この左手に数キロほど下ると凱旋門がある。

(gelly414様より拝借)



◆9.Play The Game 
◆10.Killer Queen&speech
◆11.Don’t Stop Me Now

今日は自慢の羽ジャケットではなく
上半身黒のビジューをあしらったタンクトップのみ。
(これは2015ツアーでも着用←お気に入り✨)

アダムファンにとっては天国じゃ~ドキドキドキドキドキドキ
目のやり場に困るなあ、もう!ラブ

花道からちょうど
Killer Queenの椅子を横から眺めるアングル。

期待通りの眺望となりました!

最後ブライアンが絡みにきて立ち去る時に
アダムに何か手渡しました。

まさかのピック投げならぬ“コイン投げ”!?
(私目撃したのは初めてです!)


そして
いつものspeechに入りました。

アダムの気持ちが高揚しているのが
手に取るように伝わってきます。

アダムが選んだ最初の言葉は
ルーマニア語でした。

“bună seara Bucharest!!”


この日最初のアダムのspeechに
待ちわびた人々はその一語一句に耳を傾け
声援を送ります。


そして…

アダムの口から耳を疑うような言葉が。

“I’m not Freddie.”

突然の予想外の言葉に私は慌てた。
信じられず何度もリピートした。

ルーマニアのオーディエンスが
アダムからこの言葉を
引き出してくれたのでしょうか。

心の中ではいつも叫んでいた─
ずっと心に秘めていた言葉なのかもしれない。


堂々と最初の大事なミッションを
務め上げたアダムと

ドンストで大はしゃぎする
ルーマニアのクイーンファン。

一本目のDon’t Stop Me Nowは途中までです。
もう一本フルの動画を載せましたので
続けてご覧下さい。

◆9.Play The Game (partial)
◆10.Killer Queen(1’44″~)
◆speech(4’10″~)
◆11.Don’t Stop Me Now(partial)


◆11.Don’t Stop Me Now(Full)




◆12.Somebody To Love

アダムはさっきから頻繁に汗を拭いている。
やはり今日はいつもより暑いのだ。

今日は客席にタオルを投げないのね。
リアルに、、、タオルが必要だからね。

口数も多い。
こういう日はアダムはよく喋る。

途中カメラが客席側に移動
オーディエンスを映し出してくれた。

人々の目がキラキラと輝いている。

ルーマニア初入国。
その事実をしっかりと映し出してくれていた。

どんな瞬間も逃すまいと
アダムを追いかけた。

今日は雨が降っていない。

久しぶりだ。
雨のないステージ。

よかったね、アダム!

最後、花道からステージに戻るとき
雨が降っていると
滑らないようにとアダムは慎重になる。
足を小刻みに動かしちょこちょこと。

それが小動物みたいで可愛かった。



今日は至って普通に…かけ足アダムくん。

ちょっとつまんない。

雨のステージが
なぜか懐かしくも感じた。




Selfie Stick
◆13.Love of My Life


“You know this was a long time coming.
How many years we wanted to do this?
This is unbelievable things.”

ブライアンが
オーディエンスに向かって話しかけた
この言葉に
45年の重みがずっしりと響く。

一度はその夢が絶たれたに違いない。

その主がいなくなれば
それはもう絶望にほぼ等しいことだ。

まさかその絶望の淵に立たされてから
25年も経ったこの日

この夢が叶うとは
誰ひとり思ってはいなかった。

フレディでさえも。


ルーマニアの夜空に初めて響き渡った
Love of My Lifeの大合唱。

この信じがたい光景に
胸が切り裂かれた。 

長かった45年の沈黙に
ようやく終止符が打たれた。




◆16.Under Pressure

アダムくん
3回目のお色直し~キラキラ



このタンクトップはファンからのプレゼントのようです。

こうやって並ぶと…何となく似てませんか!?

そう、ロジャーのドラムヘッドとキラキラ

白のダメージパンツは15年南米ツアー以来かな?
ブーツ?スニーカー?も白キラキラ


そしてそしてこの映像ビックリマーク

絶景笑い泣き笑い泣き笑い泣き

でございます!!


前方に見えますのは

アダムくんのおちりドキドキドキドキドキドキ

でございま~すキラキラ

二の腕→脇→背中→お尻→太もも→ふくらはぎ

世界でいちばん美しい曲線キラキラ



この斜め下からは絶景ポイントって
以前から申し上げておりますが

不動のNo.1👑絶景ポイントに認定いたします笑い泣き

リピート
リピート
リピート

永遠に見ててもいいですかぁ~ラブ
(これがレポートが書き終わらない一番の原因てわかってるはてなマーク)




◆17.Crazy Little Thing Called Love

先ほどが斜め下からの絶景。

そして今度は正面からの絶景。
こちらはオープニングの2本目でお借りした撮影者と同じ方のものです。

この曲の動画は毎回必ず載せたい。

何故なら
ブライアンの愛情たっぷりな
アダムくんのお披露目があるから。

このシーンをだけを見ているだけでも
アダムがどんな道のりを辿ってきたかがわかる。

2012年ツアーが始まった当初は

“What do you think of this new man?”

そして今ツアー初日から

“Do you love Mr. Adam Lambert?”

に変わり

そして…
初めてのルーマニアでのアダムのお披露目に
ブライアンは初期に使っていた言葉

“new boy ” “new man”

を再び口にしました。

歓声とともに何処からともなく沸いたアダムコールに
テレッテレのアダムくんキラキラ

正面からの絶景アダムラブラブ
ご堪能くださいませ!




◆18.I Want To Break Free

私はいつも動画を見るとき
とにかくアダムを追う。
あらゆる感覚を集中させ
つぶさに追う。

しかし、このブレイクフリー…
ある瞬間
ブライアンから目が離せなくなってしまった。

それまではあちこちに目線を移し
演奏していたブライアン。

なのにその瞬間
アダムと目があった瞬間から…

笑顔ではなく
顔を歪めてなんとも言えない表情を浮かべた。

ブライアンを追った。
ずっとアダムから目を離そうとしない
ブライアンを追った。


これまでもいくつもの節目で
ブライアンの様子を書いてきた。

ブライアンもアダムと同様
表に感情が表れやすい。

アダムを見つめる顔は
決して笑顔ばかりでなかった。

アダムのその険しかった道のりと同じように

ブライアンの顔は
刻々と変化していた。

こちらの動画38秒あたりから
是非ブライアンを追ってほしい。

この曲の前
クレイジーでオーディエンスに向かって
アダムのお披露目をしたブライアン。

“もうこれで大丈夫…。”

アダムをルーマニアのファンの元に託し
安堵したのか。

ソロパートに入り
ようやくいつもの笑顔を見せた。




◆19.I Want It  All

ブライアンのレスぺが
絶妙にアダムに絡みつく。

アダムの気持ちが
ぐっと一段持ち上がってきた。
会場が沸き、さらに気持ちは集中していく。

そして最高のタイミングで
曲がスタート。

アダムがロジャーと息を合わせる
このシーン(1分25秒~)



アダムのタイミングにロジャーが合わせる─

最初は難しかったこのシーン
ロジャーが音頭を取っていた。

しかし
その立場は逆転。

いつからかアダムは
こんなに堂々と
曲を操ることができるようになっていた。

アダムの恐るべき才能は
曲を操りながらも
自身の存在を微妙に消すことが出来ることだ。

存在感を放ちながらも曲への敬意は忘れず
あくまでも主役は“クイーン”
クイーンの存在感を全面に出している。

しかしそれは不思議なことに

カバーの域を超えていた。

アダムの個性は
一筋の光となって
聞く人の心に深くその影を残す。

アダムが自ら探り当てた

“クイーンをカバーするということ”

とはこういうことだ。

アダムが踏み込んだ
これまで誰もなし得なかった未知の世界

“フレディの代わりを演じる”

という課せられた任務を

アダムは自分なりのクイーン哲学で
突破しようとしている。

まだまだ手探りだが
その手は確実な何かを掴んでいた。

それを離さずにも

これからのアダムは
さらに進化を遂げていく。




◆20.Who Wants To Live Forever

あえて何も説明はいらないだろう。

アダムが刻々と積み上げてきたこの曲の軌跡が
美しく開花する。

これもまた険しい道のりだった。

険しかったからこその
この安定感。

このタイミングで
ルーマニアのステージを迎えられたことは

偶然なのか
はたまた

必然的な運命なのか…




◆23.Bohemian Rhapsody

この曲はあえてアダムにではなく
オーディエンスに焦点を当ててみた。

Bohemian Rhapsodyをライブで観た時の
衝撃、感動を覚えていますか。

ここルーマニアのファンの人々にとっては
初めて生で観る
Bohemian Rhapsody。

かなり後方からの撮影になります。

この歴史的瞬間をカメラに収めようと
無数のスマホの明かりが広がっています。

たまにはステージの全貌を
遠くから眺めるのもいいもんです。

ボラプのライティングはこんなだったんだなあ
と新鮮な驚きもあり。




◆24.Radio Ga Ga

この曲も
さぞかし皆さま楽しみにしてたでしょうね。

“Radio Ga Ga~”と両手を上げてクラップ拍手

これは夢じゃない
ほんとに今、やってるんだ!

って私も初めてクラップした時は思いましたもの。





◆25.We Will Rock You
◆26.We Are The Champions
◆27.God Save The Queen


無事アンコールを迎えた。

アダムの最後の仕事は
無事にフィナーレまで歌い終え
ブライアンとロジャーに
花を持たせること。

主役はあくまでも
ふたりのレジェンドと
目の前にいる4万人もの人々。

We Are The Champions
オーディエンスのものだ。

4万人の大合唱を引き起こし
ブライアンの背中に手を置いた。


今日のこのステージは
長い年月の狭間に置き去りにされた
クイーンファンと
この場所に立てないまま
フロントマンを失った
クイーンのためのものだ。

アダムの功績は大きい。
でも主役ではなく脇役に徹する。

新たな歴史の1ページに刻まれる
アダムの名は小さい。

それでいいのだ。

鮮明な記憶として
ルーマニアの人々の心に
残るのだから。


◆25.We Will Rock You
◆26.We Are The Champions(2’33″〜)


◆27.God Save The Queen




ルーマニア。

フレディは、クイーンは
この地を訪れていない。

クイーンがデビューしてから
45年もたったこの日
初めてこの地に降り立った。

ブライアンとロジャー
ふたりのレジェンドを連れてきたのは

Adam Lambertだ。


フレディの名と
アダムの名を
連呼してくれたルーマニアのクイーンファン。


QALとしてスタートして4年。

“I’m not Freddie.”

と口にできるまでの道のりが
どんなに険しかったか

私はずっと見てきた。

QALとしての4年間
ステージの上のアダムを
つぶさに追いかけてきた。

ことばにならない嬉しさと
アダムを心底、誇りに思う。


誰がなんと言おうと

アダムはクイーンの最前線を守る

クイーンのメンバーなのだ。


認めない人もいるだろう。

アダムを非難する人もいる。

それは当然のことだ。

フレディが立っていた場所に
アダムがいるのだから。

でも時は流れている。

最期の
その瞬間まで歌うことをやめなかった
フレディ。

“歌うために生まれてきた”
ふたり。

アダムが自ら望んだわけではない。

同じ星の下に生まれてきたアダムが
選ばれたのだ。


その困難な道に立たされたアダムは
自らその道を進むことを選んだ。

最期の瞬間まで歌うことをやめなかった
フレディの遺志を継ぐことを。


何故なら

アダムはいちばんのクイーンファンであり

フレディが大好きなのだから。


誰も彼を非難する権利はない。

ブライアンとロジャーが認めているから?

それは大きな理由ではない。


このルーマニアのファンのように

例えひとりでも
クイーンの曲を歌いたいと願う人がいる限り

アダムはそれに応える義務がある。

それに応えられるだけの力もある。


クイーンはもはや

クイーンだけのものではない。

フレディが
音楽界に遺してくれた遺産

世界の宝なのだから。







今日も最後までおつき合いくださりありがとうございます。

今回のレポートを書くまで、私はクイーンがルーマニアを一度も訪れていないことを知りませんでした。

とんでもない日だとわかり、私も背筋が伸びる思いでした。
アダムにとって重責ならば、私にとっても重責あるレポートとなる。

アダムにとっては大きな任務だった。

どのステージも失敗は許されないプレッシャーの連続だが“特別な”と付く日がいくつかある。
そんな特別な日の中でも際立って重要な一日だった。

ふたりのレジェンドに花を持たせるため
徹底して自身の存在を抑える。

しかしそれは=パフォーマンスを抑えることではない。
自身の個性は出し惜しみはしない。

そんな無理難題なミッションをいとも器用にやってのける。
それがアダム・ランバートなのだ。

9年もたった今もふたりのレジェンドを支え
クイーンを引っ張る原動力となっている由縁だ。


さてフェスティバルツアーもいよいよ終わりが近づいて参りました。
次の開催地ブルガリアの首都ソフィアはセミファイナルとなります。

泣いても笑っても残すところあと2公演。

アダムは今、どんな心境でいるんでしょうか。

今のアダムは
とても充実した自分でいると思います。

そしてもっともっとツアーを続けたい
あと二日間なんて寂しいなと感じてるはず。

ブルガリア、そして最終日イタリアと
最後までよろしければおつき合い下さい。

そしてアダムの勇姿を
どうか見守っていただければ嬉しいです。








(画像・映像すべてお借りしました)





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