【セットリスト(145-1)】2023/10/4 北米2023開幕 Baltimore公演day1—外された王冠


今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださり
ありがとうございます。




私がアダムに落ちたのは2020年来日直後の話。
その頃すでに欧州2020(後に2022年に延期)は発表されていたので、行く気満々で発表を待ちわびたQALのツアーは、この北米2023が初めてでした。

紫からクリムゾンレッドに変わった背景に浮かび上がる金色のロゴとクレストは、2巡目のRhapsody Tourに相応しい威厳を放っていた。

どんなツアーになるのか、期待は膨らむばかり。


まずは初日の日付を確認。
次に最終日、そして今までなかった開催都市、新規の会場をチェック。
日程のブロック分けをしながら地図に落とし込み、自分が行きたい箇所と日程をすり合わせていきます。

そこで重要になるのが初日と最終日。
どちらに比重を置くかが悩みどころ。
過去の実績から初日のセットリストのレア度は断トツで、2024年の日本公演でもそれは実証されている。

良い悪いは別として
イレギュラーな事が起こりやすいのも初日の特徴
北米2023も例外ではなかった。

なぜに初日からこうもあれこれと
ぶち込んでくるのかこの人たちは😓
本編でしっかりと追っていきたいと思います。


さて北米2023、最初のつまずきポイントが
聞きなれない初日の都市名…。

“Baltimore”

私は最初“バルチモア”と読んでいた。
正しくは“ボルチモア”

過去12年間で初の開催地に心躍る🤩
…が、、、いったいどこ?

そう、今回の北米は東部からのスタートで大陸を西へ横断、最終日がロサンゼルス。
いつもとは逆まわり、東から西への移動となる。

地図で確認🧐
ボルチモアからスタートしていきなりカナダ・トロントまで飛び、2週間で5都市を回り再び近隣都市のフィラデルフィアに戻ってくる。








日程がうまく嚙み合わないとこうなってしまうが、突如決まったツアー、23公演を39日間でこなす1.7日に一回の、相変わらず超過密スケジュール。

繋がっただけでも奇跡、会場も過去に常用している所をほぼ押さえていた。
本当は欧州2022の途中から動いていたのでは?と疑いたくなるほど、見事に収まっている。


さてQALとしては初の開催地となる
Baltimore

メリーランド州にある同州最大の都市。
どの郡にも属さない独立都市である。
独立都市とはいかなる群にも属さず、位置的には州の下位行政区分となる。
その上級自治体と同じ行政権限を与えられた市を指す。

日本で例えれば県に属していない“市”という感じなのかな🤔

古くから天然の良港として知られ、1729年に南部産タバコの輸出港として開かれ発展した。
首都であるワシントン.D.C.の外港としての機能を有する大西洋で極めて重要な港湾都市となっている。








ボルチモアを調べていたところ、橋の大きな崩落事故があったことに出くわした。

当時SNSでもかなり大きく取り上げられており、ボルチモアという地名を目にしたとき衝撃を受けた記憶が蘇ってきた。

北米ツアーが終わった翌年、2024年3月26日、ボルチモア港に架かっていたフランシス・スコット・キー橋に制御不能のコンテナ船が衝突し、橋は崩落。
犠牲者も発生した痛ましい事故となった。




崩落前のフランシス・スコット・キー橋




周辺には大手流通業者の倉庫、物流拠点が整備されており、この橋は外洋からボルチモア港への入り口に位置していたため、橋の崩落により港への航路が断たれ流通への影響は世界的な規模でした。

複数の公共ターミナルが点在し、自動車の取り扱いでは全米でも有数の規模であった。
また石炭の輸出に占める割合も多く、日本の火力発電所に向けた石炭の供給もあり、自動車とともに日本との関係も深い港であったようです。

衝突したコンテナ船や橋のがれきの撤去など、現場の復旧作業に2か月をかけ航路は再開されましたが、2025年現在まだ橋の再建はされておらず、こちらは2028年を目指しているという。

1977年の開通以来、長い歴史と共にボルチモアの人たちの暮らしに寄り添い、生活を支えてきてくれた大切な存在だったであろうと想像できる。
一日も早い再建を願う。
参考サイト→N-vigation


さてQAL史上初の開催地
初日Baltimoreの会場はこちら!
CFG Bank Arena








開場は1962年10月23日
ボルチモアシビックセンターとしてオープンした60年以上の歴史がある多目的アリーナ。

ボルチモアを拠点とするいくつかのスポーツチームの本拠地となっており、最も有名なのは1963年から1973年までのNBAボルチモアブレッツ(現在のワシントンウィザーズ)である。

改修工事を経て1986年に再オープンし、ボルチモアアリーナに改名された。
歴史が長いだけに、その後も改名を何度か繰り返している。

2003年には、ボルチモアに拠点を置くファースト・マリナー銀行が10年間の命名権を取得したためファースト・マリナー・アリーナに改名。

この命名権契約が2013年に終了すると、アリーナは「ボルチモア・アリーナ」の名前に戻り、2014年9月にコンビニエンスストアチェーンロイヤルファームズが新たに命名権を取得した。
アリーナは2022年までロイヤルファームズ・アリーナとして存続した。

そして2022年2月から大規模な改修工事に入り、2023年2月CFGバンク・アリーナとして再オープンしたのだ。
改修ではコンコースの全面改修、新しいスイートルーム、売店、ガラスを多用した斬新な外観、座席のリニューアルなどが約2億五千万円の予算をかけ施された。

改修後初めて開催されたコンサートは、2023年4月に行われたブルース・スプリングスティーン。
そこから半年後の10月、ツアー開幕として日程を押さえたQAL北米2023。

なるほどね。
「大規模な改修工事が施された新アリーナでQAL史上初のボルチモアでのコンサートを開催」したかったってことですかね。
新しもの好きの彼らにとって、この憶測はあながち間違いではないと思います😅

コンサート時の収容人数約14000人。
ステージ幅が狭く器がコンパクト。
スポーツチームが本拠地を持つ典型的な海外アリーナの形状。

こちらの画像は他のアーティストのもの。
QALはスタンディングはなく全て指定席でした。

アリーナを囲むスタンド席レベル1、レベル2はどこの席からでも絶景、十分に楽しむことができる。








さてお待たせしました!
開幕セットリストはこちらになります。








2019北米からスタートしている「THE RHAPSODY TOUR」は、いよいよ2巡目に突入した。
「日程&セットリスト」の記事内容と重複しますが、セットリストの主な変更点を記しておきます。


注目されたオープニングは
Machines→Radio Ga Ga
そしてHammer to Fallへのメドレーへ変更。

ギターソロからのなだれ込みが定番だった
Tie Your Mother Down
ブルース調バージョンとミックスされて
Under Pressureの次曲として披露されている。

それと入れ替わり
ギターソロの後ろに鎮座したのは初登場曲
Is This The World We Created…?
相変わらず攻めることに手を緩めることなく
畳みかけてきた。

前半の流れにも変動あり。

I’m in Love With My Car
Bicycle Race

まずこちらの“車&バイク”セットが
オープニング直後へ移動。

Killer Queen
Don’t Stop Me Now
Somebody To Love

この定番セットはLove of My Lifeの直前になり
A Kind of Magicも後半からこの並びへ
はめ込まれた。

カットされたのは、なんと!
In The Lap of The Gods…Revisited
翌年のジャパンツアー2024に於いても復活はなく
個人的にはとても残念なリストアウトだ。


実は今回のボルチモアの記事、なかなかペンが進まず難航していた。
いつものように動画を探していたのだが、これまでにないくらい希少だったのだ。

何とか拾い上げたものの途中までの短いものが多く、さらに保存していた動画もいつの間にか削除されていたりと、理由は察しがついていたが過去にない少なさに困惑していた。

しかしある方の投稿された動画からその理由を…察しがついていたことだったが直接その思いに触れることができ、悲しくも腑に落ちたのだ。

これまでも、これからもファンが直面していくであろう大きな壁。
乗り越えるというより、どうやって避けて通ればいいものか…投稿者の立場である多くのファンは、それぞれの思いで向き合っていくことになるだろう。

これに関しては最後に触れたいと思いますので、どうか最後までお読みいただければ嬉しいです😌


それではお待たせいたしました。
北米2023初日ボルチモア
開演いたします!


と行きたいところですが
その前に入場いたしましょう!

開演前の場内の様子が撮影された動画を見つけました。
これは嬉しい🤗

この手の動画は私の大好物。
自分もそこにいるかのような錯覚に陥る。









この映像にはいろいろな情報が詰まっている。

日本の会場と比べて、こじんまりしているのがわかるだろうか。
ステージ幅は狭く、そこから縦に伸びるアリーナ席とすり鉢状に拡がるスタンド席。
低い天井が映っているのでレベル2(2階席)の上段からの撮影と思われる。

ここは1万4000人キャパだが、2万人クラスのロンドンO2アリーナになるとレベル3まであり、3階席からの眺めはまた絶景だ。

まだ空席もあるが、恐らく開演間近だろう。
(ボルチモア初日は即日完売になっている)

海外は開演時刻になっても、まだ着席していない様子は珍しくない。
コンコースの売店に列を作っていても、皆さん余裕だ。


そしてアリーナをよく見ると立っている人が多い中、座っている人もいるのがわかる。
開演中もこの状況は結構あり得る。
これが日本と大きく違うところだ。

海外は立っていようが座って見ようが、まったく個人の自由だ。
演奏中、ほとんどが座っているスタンド席でもちらほら立っている人を見かけるが、後ろからその人に向かって座ってくれと促すことは、まず見たことがない。

これが日本ならば…ひんしゅくものだろう。
見えないので座ってくれないかと注意されるのがオチだ。
SNSでもそういう呟きを時々見かけたりする。

演奏中、席を離れることも頻繁に見られる光景。
戻ってくると手に何か持っていることも多々ある。
自身の撮影中、移動する人の影に画面を遮られることも、今は気にならなくなった。

初めての海外遠征だったロンドンO2アリーナで、演奏中もアルコールやフライドチキンの匂いが充満していて、当初は結構カルチャーショックだった。

臭覚というのは記憶に残るものだ。
まるで居酒屋のようだったO2アリーナが、いまでも私の記憶に鮮明に残っている。
これも今では良き思い出だ。

日本の会場で、ライブ中にビール片手にチキンやホットドッグを食べている人がいたら、どうだろう。。。
どちらがいいか悪いかではなく、お国柄、国民性の違いだ。
海外遠征はそんな異文化に触れるのも楽しみのひとつなのだ。

ステージからもそんなことを感じたりしているのかな?
アダムたちも😳


ざわざわと会話が飛び交い、初のボルチモアでの開催、それもツアー初日。
ファンの期待感が伝わってくる貴重な映像に感謝。

ちなみにこの日は現地時間で
午後8時8分にスタートしています。
8分しか遅れてない…
え、もう始まったの?て感じかな😅
きっと慌てて席に着く人もいたかもですね


それでは開演いたします!




1. Machines(Or ‘Back To Humans’)/
Radio Ga Ga(Short Ver.)(partial)

ここに残すことができる
これが唯一のオープニング映像。

QALのオープニングはメドレーなので
撮影時間はおよそ10分前後の長さになる。
オープニングとアンコールだけは拘りがあり
とにかくフル動画を探す。
しかし今回お借りしたのは
過去記事の中では最短の2分18秒。

それでも
2巡目ラプソディツアーのために仕様変更された
Machinesの緞帳が初めて上がる瞬間が
きっちりと収めてくれてあった。

入場してスタンバイするメンバーの姿も
薄っすらだが幕の向こうに確認できる。
それだけで、もはや希少なのだ。

Machinesに合わせたであろうこの衣装。
アダム以外誰がここまで着こなせることができよう
動くたびに翻るマントが戦隊ヒーロー感を増す。

彼のステージ衣装は
どこから見ても存在感あるよう工夫してある。
(まあ工夫せずとも存在感は十分ですけどね😇)

足元を見ると違和感あり。
このタイミングでは
まだ踵の低い靴だったことがわかる。
厚底ブーツになるのはいつなのか
これから先のお楽しみです。









ここには映っていないが、ステージ前はおびただしいスマホの画面が乱立していたことを他の動画で確認している。

オープニング、特に初日にありがちな光景。
欧州2022の初日ベルファストでも、かなりの数のスマホ画面が映っていた。

ツアーへの期待感がどれだけのものかは、こういうところにもしっかりと現れるものだ。








3. Stone Cold Crazy

ツアー初日で見かけても最終日にはなくなっている印象が強い…というか千秋楽まで残っていたことあったっけ?と思うほど、消えてしまう確率が高いStone Cold Crazy
時間調整のためリストアウトされやすいのは致し方ない。

アダムにとってはAnother One Bites The Dustと同じくらいお気に入りのはずなのだが、早い段階で姿を消すことはストコンの悲しい運命なのだ。

北米2023は中盤までがんばっているストコン。
戦隊ヒーローのストコンはとことんカッコいいっ😍
できる限りここに残していきたい。

今回はインスタグラムにシェアしてくれているリールを見つけたので、フルではありませんが貴重な記録としてお借りしました🙏

https://www.instagram.com/reel/Cx_y6Cpu42U/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==




5. I’m in Love With My Car

貴重なフル動画。

この花道の先では初お披露目のアダムの改造バイクが顔を覗かせ、クルーの手作業によって組み立てられているはず。

画面をちょっと左にずらせてほしいなあという、願いは叶わず💧

曲の終盤、アダムが入場してくる花道脇の暗がりに目を凝らしていると、2:43辺りに画面下を横切る人影を捉えた。
一瞬だったが、背格好や歩き方からアダムではなくクルーかなと思われる。

この後、違法改造バイクにどんだけ会場が湧いただろう。
お楽しみは二日目に持ち越しということで。









7. Fat Bottomed Girls(partial)

こんな短い動画にも、アダムのイヤモニ調整指示の瞬間がちゃんと映っていた😳
(1:23)
一瞬歌詞に合わせての動きに見える。
毎度のことだが、動きが華麗すぎてわからないレベル。

いつもの細かい話になるが、イヤモニの調子が良くない兆しが30秒過ぎからのアダムの様子からわかる。

間奏の合間にある手拍子2回、通常なら会場に向かって煽るように頭上で叩いているのだが、この時はドラム前までおもむろに歩いていった。

“あら?”と思って見ていると、待機するような素振りで腰の後ろに手をやって…そう、モニターの受信機の調整をしていたのだ。

この後エンジニアの待機する上手に向かい、調整指示のパフォーマンス。
一瞬見逃しそうな動きも、直前の手拍子をしないアダムが腰の受信機に手をやっている仕草を見れば、この後何か指示があるかもしれないということは待機するクルーには察知できる。

一瞬の指示を見逃さずにキャッチするエンジニアはやはり、プロなのだ。
舞台裏には、メンバーの動きを熟知した優秀なクルーたちが、常にステージを見守ってくれている。

2時間を超えるステージのためにどれだけの人たちが、どれだけの時間と労力を費やしてくれてるかと考えると、こんな何もかもが規格外のステージを何のトラブルもなくできることが、毎回奇跡だよねといつも思うのだ。

そこを考えると、アダムは自分の役割をちゃんと理解している。
他のメンバーとは彼は少し違うところにいる。
ステージ全体を顔を上げて歩けるのは彼だけだ。
安全にスムーズに進行してくよう気を配っている…レベルではなく、何かが起こる前に察知することができるのがアダムの凄いところだ。

ブライアンやロジャー、他のメンバーが自分のプレイに集中できるよう、それは仕事だからではなく彼のやさしさと愛情の何物でもない。









10. Killer Queen

この北米2023から変わったKiller Queenの演出。

女優ミラーに向かってメイクするアダムを、スタートしてしばらくブライアンが見守っていた。
猫の額ほどの踊り場のスペースに、回転いすを置いてのパフォーマンス。
初日だからちょっと心配よね。。。

アダムの衣装は黒の光沢あるスーツ。
一瞬前回の欧州ツアーと同じに見えたが、さらにテカテカと光を増しているように見えるし、前立てやパンツのデザインも違う。
短めのジャケットから伸びるフレアーパンツが動くたびに美しい。

赤の扇子は変わっていない。
ブライアンに向かって煽っているが、きっと振りかけた香水のいい匂いがしてるんだろうな😍

はい、余談ですが1:47のとこ
流れるような仕草だけど不自然よ、どう見ても(笑)
まだ調整指示は終わってなかったようですね。









13. Love of My Life

彼らのステージに
花道はなくてはならない場所。
ここでは多くのドラマが生まれてきた。

この人の背中は多くを語り過ぎて
反則なんだよ、いつもいつもね。









15. Drum Solo

ブライアンの’39が終わり場内暗転
花道にはドラムセットが準備されていた。

クルーが慌ただしく暗がりの中を動き回るその後方で、スクリーンに映し出されたのは若かりし頃のロジャー✨








歓声が沸き上がり、ロジャーが現れると多くのカメラが向けられた。
北米初日から贅沢なドラム対決の演出だった。

誰もがワクワクする定番ドラムソロ。
終わった瞬間にあのイントロを待つ一瞬の間がたまらない。









16. Under Pressure

さてこちらでも大事件勃発
アダムがステージ衣装としてTシャツを着るのは珍しいが、それだけでは大事件にはならない。

これはなんと2012年ロンドンのステージで着用したものだ。








QALとして初めてのツアー2012年欧州
ウクライナ・キエフからスタートした全6公演のミニツアーだったが、後半のロンドン3連続公演で着用していたTシャツをなぜこのタイミングで着ようと思ったのか。
因みに着ていたのはこの初日だけだ。

答えを探りながら
ここからは行きましょうかね。

しかし11年前、、、これが同じ物だとしたら
じいちゃんに似たのか、物持ちがいい(笑)









こちらもう一本載せておきます。
おもしろいのが色々詰まってるので是非残しておきたくて、今回二本立て✨

先ほどの動画とは反対側から撮影されたもので、かなりの至近距離。
ロジャーの表情がとてもよくわかる。
2コーラス目に入る前のお馴染みの掛け声“Adam!”の時や、クロージングのお茶目な表情などなど。

アダムも無邪気に楽しんでいるのが、満面の笑顔から伝わってきます。

ひとつ気になったのが、アダムのパンツのポケットに入っている受信機のアンテナ。
こんなに伸びているのをあまり見たことないのよね。
動くたびにアンテナの先がピコピコ動くのについ目線が行ってしまう。

どうでもいい事なんですが、どうでもいい事見つけるとなんか得した気分になる。

あとどうでもいいついでに、1:52からの“Oh, Yeah!”×3回の掛け声、どうした?ww
笑顔が無防備すぎて…どこからどう見ても上機嫌なのは間違いない☺️









19. I Want To Break Free

このミラーボール、2階席で目線の高さ、3階席だと目線より下に見える時もある。
場所によって、さらに会場に形状によってその見え方は全く違うものになる。

昨年の来日公演でこの曲が外されることは微塵も予想してなかったので、未だにショックを引きずっている。
もう一度見たい。
あのイントロが聴きたいのだ。


両手を広げるクロージング、逆光が美しい。
だが、逆光が美しいのは偶然ではない。
アダムのパフォーマンスが絶賛される理由のひとつはこれだ。

ミラーボールの下で、どうすれば自分が美しくおさまるかを知っている。
自分が客席からどう映っているのか、すべての動きはそこから生み出されているものだ。
しかしそれは計算されたものではなく、感覚から来るもの。
音楽の神様が授けてくれた唯一無二の才能。

アダムは楽器を手にすることはない。
彼は歌うためだけに生まれてきた。
その手はマイクを握るためだけにあるのだから。













20. Who Wants To Live Forever(partial)

数少ない投稿動画の中でこの曲が残っていたのはありがたい。
投稿日は一年前になっているので、公演からしばらく経ってからのアップロードだ。

時間調整などの明らかな理由以外は、リストアウトされてこなかった定番中の定番。
今ではツアーを通して彼の調子が変化することはほとんどない。
でも12年を通して、アダムの心の変化をこれほど顕著に映し出している曲も他にない。

どんなシーンにも寄り添ってくれた
どんな状況下であろうと歌うことをやめなかった
大切な曲だ。









24. Bohemian Rhapsody

こちらは貴重な貴重なフル動画。

2024年の来日ではなくなっていた昇降台とこの衣装。
どちらも私のお気に入りだったので北米ではしっかり堪能したいと思います。

1分過ぎのところで少し不自然な左手の動きがあり、よくよく見るとその直前に上手に目線を向けているような気がする。

上手に目線を向けて
→左手で注意を促し(不自然な動きはココ)
→“上げて↑”の指の動き
イヤモニの指示かなあといつもの妄想全開😳

と、どうでもいいことに気がいってると
画面手前から万華鏡のように光る物体が
奈落から登場😂
アダムのスーツに負けじと
これでもかというくらいキラキラ度マックス✨

こちらの動画だと足元が映っているのでよくわかりますが、“Is This The World We Created…?”で使った枯れ葉がステージに積もっています。
これ滑るんじゃないかと、いつも心配になります。
途中で掃除するわけにもいきませんものね。
ここから先何もないことを祈ります。









アンコール
Ay-oh
25. We Will Rock You
27. We Are The Champions

“えっ、アダム忘れたの?”と思うほど
それは突然だった。

2014年からそれは彼の頭の上にあったのだ
楽しい時も辛い時もいつの時も
アンコールのアダムの頭上で
誇らしげに輝いていた…。

We Are The Championsのクロージング
アダムがブライアンと目を合わせ
笑いかけていた…それは素の笑顔だった。
“王冠のないエンディングどう?”と
言わんばかりに。

晴れやかに響きわたった“of the world”

9年間背負ってきたものを
ようやく下ろす時が来たということだろう。


Bohemian Rhapsodyのすべてのパートを
アダムが歌うようになったは2017年。
そして遂に王冠を外した2023年。

2巡目のRhapsody Tourは
どこへ向かっていくのだろうか。

そう遠くない未来が扉を開けて待っている。
始まりがあれば必ず終わりがある。









27. We Are The Champions









王冠を外したアダムの“大事件”が
終演後SNSに流れてきた。

“アダムの頭から王冠がなくなってる!”
“何で?何があったの?”という驚きの声。

2014年から被り続けてきた
フレディへのリスペクトを込めたものでもあった
アンコールの王冠。

その手掛かりはこの日のスピーチに実はあった。
それまで口にしたことのない言葉を
彼は口にしていたのだ。

“We do this with Freddie in our hearts”

長年ステージから言い続けてきた
“celaebrate”という言葉がなくなっていた。

“フレディはここにいるから”

フレディの遺した楽曲たちは
アダムの手によって再び命を吹き込まれ
世界中に待つクイーンファン
そして新たなファンの元へ届けられた。

ここはひとつの区切りであり、到達点。
フレディの代わりではないという論争は
もう必要ない、ということだろう恐らく。

それは彼らの旅が最終章へと向かっている
そう遠い未来ではないことを意味している。


カーテンコールでどれだけお辞儀をしても
決して落ちなかったアダムの王冠。

永遠に私たちの誇りです。




2014/6/19 Chicago, United Center (credit to owner)




ここに2012年欧州ツアーロンドン最終日
カーテンコールのアダムを置いておきます。

ブライアンは涙を拭い
この頃の三人はこんなにも肩を寄せ合い
カーテンコールの挨拶をしていた。

アダムがブライアンとロジャーの前に
ひざまずいたシーンは、今見ても衝撃だ。

いつしか彼はふたりから離れ
ひとりで進みゆき、挨拶をするようになった。
王冠を被るようになったのは
この後の2014年北米ツアーからだ。

王冠を被る以前の2012年に着ていたTシャツを
11年後、王冠を外すその日に再び袖を通した。

アダムの胸の内は彼にしかわからない。


QALとしての活動は
ほんの短期間で終わるのだろう…とも思っていた、
と何かの記事で見かけた覚えがある。

この映像の中にいるのは
ただの“プラス”だったアダム・ランバートだ。
まだ王冠を被っていない、
背負うものの重み、覚悟すらなかった頃の彼だ。

王冠とともに背負ってきたものを
下ろす日が来た
自分へのひとつの区切りをつけるために
これから向かう“そう遠くない未来のために”
このシャツが必要だったのかもしれない。


王冠がなくなったことは
そんなたいした事ではない、と私は思っている。
来るべき日が来たまでのことだ。
アダムはアダム、何も変わらない。

これまでもこれからも
フレディの代わりではなく
そこにいるのはアダム・ランバートなのだから。









さて最後になりますが、冒頭でお話した『ある動画の話』をしておこうと思います。

少し堅苦しい話にはなりますが、一度はきちんと書いておきたいと思っていたことなので、この機会に書かせていただこうと思います。
どうかもう少しおつき合いください。


“Kevin Grace reports
from Queen’s Rhapsody tour in Baltimore”
とシンプルなタイトルが付けられたある動画。

冒頭に一瞬現れる物々しい画面がすぐに切り替わり、会場周辺からのレポート、演奏中の動画を短く編集したものがいくつか盛り込まれ、丁寧に編集の手が加えられていた。

ここボルチモアに於いてQALとして初めてコンサートが開催されるワクワク感が、手に取るように伝わってきた。

そして動画内では次の言葉が続く。




“I’ll try to document as much as I can I’m afraid to put anything on YouTube because it could be a copyright strike and I’ve got two strikes on me I do not need strike three but I’ll do what I can now…”




“私はできる限り記録に残すつもりです。YouTubeに何かを投稿するのは著作権侵害の警告を受ける可能性があるので恐れています。私は2回の警告を受けていて3回目の警告を受けるわけにはいきません。でも今、できる事はやるつもりです…”


実は北米ツアーが始まり、動画の投稿が始まったとたん、あちこちで勃発した“copyright strike”
(YouTube側から警告は2回目までの猶予があり、3回目を受けるとチャンネルを削除される。)

さらに重なった不運は、これまで長きにわたり膨大な動画を残してくれていた複数の大物アカウントが(特にアダムファンであるグランバーツ)コンテンツやアカウントを削除されるという悪夢が起こっていた。

私もこのブログ内で多くの動画をお借りし、記事を書かせていただいていた。
これらの動画がなければ、ここまでブログを続けてくることはできなかっただろう。
私の過去の記事内で多数の動画が消えてしまっているのは、その傷跡でもある。

そして私自身も3年前に同じ目に遭っている。
“copyright strike”という単語はこの時覚えた。
自分宛のメールに何度も見てきた恐ろしい言葉だ。

アップロードした欧州2022の動画100本余りと二つのYouTubeアカウントを失い、インスタグラムとLINEのアカウントにも被害は拡がった。

さらにブログの執筆のために当時使っていたアメーバブログも、バンされる可能性がゼロではないことを知り合いから指摘され、何よりも失ってはならない記録を守るため大掛かりな引っ越し…“アダムの城”を築くため、自身のサイトを立ち上げた。

(私のようにただ文字数が多いだけの収益に繋がらないコンテンツは、サイトを重くするだけのお荷物になるらしく、何の予告もなく削除されることがあるらしい。実際アップロードに失敗し記事を失うことが何度もあり、フィードバックしても“記事が重すぎる”と返答があるだけだった。)


一度バンされたGアカウントでは新しいチャンネルを作ることは許されず、抜け道を模索し苦肉の策を経て、今のYouTubeチャンネルを立ち上げている。

そう、リスクは承知の上…今でも動画をアップロードする時の恐さは往々にしてある。
なのでこのボルチモアの動画を上げてくだっさった方の“恐怖”は理解できるし、でもできる限りの記録は残したいという気持ちも痛いほどわかるのだ。

常にその狭間での葛藤があるのだろう。
タイトルの付け方、編集の微妙なサジ加減に慎重さが伝わってきて、どんな思いでシェアしてくれたかと想像すると、そこには感謝の気持ちしかない。


この動画の冒頭にあった物々しい画面には著作権に関する免責事項、著作権法第107条に基づいた「公正使用」の説明があった。

引用させていただきました。
(この方の全ての動画の冒頭には、この画面が埋め込まれていた。)




credit to Kevin Grace




翻訳すると次のようになる。

“著作権に関する免責事項1976年著作権法第107条に基づき、批評、コメント、ニュース報道、教育、研究、調査、などの目的に限り「公正使用」が認められます。公正使用とは、著作権法によって認められた使用であり、そうでなければ著作権を侵害することになる使用です。非営利、教育、または個人使用の場合は、公正使用が認められる可能性が高くなります。”

何が書いてあるかを要約すると
“「fair use(公正使用)」とは著作権法で認められている使用であり、非営利的、教育的、個人的な利用は“fair use”として有利に働く。”

何のことだかややこしいですよね😅

わかりやすく言うと
“ライブで撮ったアダムの動画をファンの人たちにも見てほしいから、YouTubeというソーシャルメディアを使ってシェアしたいんだよね。あくまでも営利目的ではなく個人で楽しむため、なので「公正使用」としてみなされるから著作権法には違反していないよね、だからアップロードしても大丈夫だよね”という話だ。

もちろんイベント運営側から動画撮影許可は下りている前提だ。

この条例に基づけば、これまで動画削除されてきた大物アカウントの何千、何万という動画の数々は、自身も含めガイドラインには反していない正当なものであると言えるだろう。

昨今のAIとやらの融通が利かない代物に理不尽な扱いを受け、大切にしてきたものを一瞬で失うという悪夢から立ち直ることは、そう簡単なことではない。

私は今でもYouTubeを開くとき
全てを失ったあの日の
真っ白な画面がフラッシュバックする。

でもAIなんかに負けるもんかと日々戦っているし
手元にある記録はすべてシェアしていく、
アダムの記録はどんなことをしてでも
守りぬく覚悟だ。



ボルチモアで出合った8分32秒の貴重な記録。
ここにリンクを載せることは遠慮させていただこうと思う。
この方のアカウントがいつまでも存続されることを、願わずにはいられない。
(気になる方は先のタイトルで検索していただければと思います。是非ご覧いただきたいです。)


最後のカーテンコールのシーン
降り積もった紙吹雪がステージが見えないほど
真っ白にそこは、埋め尽くされていた。

画像だけお借りした。




credit to Kevin Grace




飛ばす風向きのせいだろうか…
ステージに向かって飛んできた大量の紙吹雪。

この紙吹雪たちがこの翌年のジャパンツアーでは
アリーナ後方まで飛んでいったのだと思うと
感慨深すぎて、また感動が蘇る。。。


このブログを始めてからたくさんの動画との出合いがあった。

それはライブレポートのためがほとんどだが、時々こうやって撮影された方の想いに触れ、ステージ動画だけではわからないそこに根付くファンの人たちの、それまでの人生を垣間見るほど心打たれることがある。

それは動画から聞こえてくる会話や、ふとカメラを向けた向こうに映る家族や仲間の笑顔…ライブレポートだけではなく、QALの、アダムの記録としてそれぞれの記事内に残してきたつもりだ。


“fair use”と見なされるコンテンツが
理不尽な扱いを受けるリスクを抱えながら
それでもシェアしていきたいと
できる限りの記録は残したいと思う気持ちは
同じアーティストと共に人生を歩いてきた人たち
(それをファンという😭)
皆同じなのだ。


北米2023が開幕した。
ここから全23公演39日間が待っている。

私の手元にある
ナッシュビルから千秋楽LAまでの11公演の記録も
しっかりとここに残していこうと思います。

長い道のりになりますが
どうかおつき合いくだされば嬉しいです。



アンコールの白のスーツが
どことなくパリッとして見えたのよね。

おろし立ての衣装が眩しくて
まだ動きもぎこちないアダムが
どんな変貌を遂げていくのか、、、
楽しみでしかたない😍

次のツアーが始まるまでに
行けるとこまで行くからね、アダムくん!



最後にこちらの映像を残しておきます。
公演の見所がギュッと詰まっていて、場面のチョイスと編集のセンスが素晴らしく、2分4秒の短い動画の中に見事に収まっています。









special thanks🙏
今回動画探しに難航しご協力いただいたXの
そん(˙꒳˙ ) さん https://x.com/kaori07231
心より感謝いたします。
そんくん!いつもありがとう‼🥰





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