今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。
二度目の来日公演、武道館3daysを無事終えたクイーン御一行さま。
次はいよいよ中国・上海を目指します。
クイーン史上に於いては初。
ブライアンとロジャーは中国訪問は初めてとなります。
しかし、アダムは実は自身のソロツアーで上海を訪れていました。
同年2016年、年が明けてすぐの1月5日。
さらに驚いたことに
会場が今回のQALと同じだったのです。
QALの規模から比べるとアダムのソロツアーの会場は小規模になる。
同じ会場というのは私が知っている限り記憶にはない。
会場はMercedes Benz Arena
上海市の「上海世博物園」の跡地にあるアリーナ。
2010年4月30日、上海万博開会式にてこけら落としされた。
収容人数18000人。
ロンドンO2アリーナ(2万人)とほぼ同等の規模になり、客席の構造も似ている。
ロンドンO2アリーナ
似てますね〜
アダムが2016年ソロツアーで来日した初日の仙台サンプラザホールの収容人数は2710人だ。
ホール或いはライブハウスがほとんどだったソロツアー、そんなアダムが18000人規模のアリーナでやっていた…驚きの事実だった。
この時の動画を観ると、どれも素晴らしい。
会場を埋め尽くすサイリウムの光が揺れ動き、アダムは本当に美しかった。
この日から約9ヶ月後に、クイーンとして再び同じステージに立つ。
再びアダムの目に映るものは
何だったのだろう。
そんなことを想いながら
今回の上海公演を
追ってみたいと思います。
到着した日の9月24日
有名な観光地外難の夜景。
(ブライアンのInstagramから拝借)
翌日9月25日
上海タワーからの眺め✨
(アダムのInstagramから拝借)
チケット画像拝借✨
最前列エリア(赤丸箇所)
P1 RMB(=中国人民元)1680
公演日当日のレートで換算してみました。
2016年9月26日→1元=15.04円
1680元=約20169円
最前列エリアがこの金額…日本の半額以下ですね。
(日本は世界一高い?そんな気がします)
それではセットリストの発表です。
復活しました!
The Show Must Go On
武道館でプレイされたのは初日のみ
2日目3日目と姿を消しましたが、ここにきて再び登場。
日本で外されたのは残念でしたが、復活してくれてひと安心。
Another One Bites The Dustが外されていますが、ツアー9公演中上海だけのリストアウトとなります。
それでは開演いたしましょう
オープニング
◆1.Seven Seas of Rhye
中国に初上陸したクイーン
幕が上がるその瞬間。
探し出せたのは
たったひとつ、この動画のみ。
曲のラスト─
“And with a smile
I’ll take you to the seven seas of rhye”
“ライの七つの海へ
あなたを連れていこう”
Rhyeとは
“フレディが子供の頃に想像した
ファンタジーの世界の名前”
と言われています。
最後のこの一節は
アダムにとって難しいんだろうな…
と私は勝手に思っている。
歌い急いでしまったり
集中しすぎて
力み過ぎたりすることもあった。
今日のアダム─
何かがストンと落ちたように
淡々と歌い終え
そのまま流れるように
次のHammer To Fallへシフトした。
“大人になったな。”
思わずそんな言葉が頭に浮かんだ。
曲に呑み込まれまいと必死だったアダムは
もういない。
◆5.Don’t Stop Me Now
アダムはすっかり楽しんでいる。
焦らし惑わし
曲がいつまでたってもスタートしない。
マイクスタンドを引きずりながら
ステージを進む。
“いつになったら始まるんだー!!”
待ちきれないのはオーディエンスだけではない。
ステージの上にいるメンバーも同じ。
アダムの向こうに見えるブライアンが
今か今かと覗き込む。
しかし突然歌い出すタイミングが
余裕でわかってしまうブライアン、ロジャーは
やはり流石だ。
“Don’t Stop Me Now~”
火蓋を切って落としたアダムの向こうに
ブライアンの満足そうな顔が見え隠れした。
◆6.Killer Queen(speech)
◆7.Somebody To Love(6:20~)
広いアリーナの観客席
色とりどりのサイリウムが
あちこちで揺れ動いていた。
アダムは肌で感じていたはずだ。
ここは9ヶ月前に訪れた上海と同じ会場…
あの時ここにいた人たちが間違いなくここにいる。
フィニッシュの“love”
アダムのOKが出るまで
何度も何度も声を振り絞るオーディエンス。
結局アダムが最後歌ってしまうというオチ🤣
そして最後の最後まで
誰もが目が離せなかった
しきりに汗を拭いていたアダムのタオル…
ステージに戻る途中
無造作に宙を舞った。
一生分の幸運を使い果たした
ラッキーガール(ボーイ?)はどなたでしょう
私もそんなタオルに顔を埋めて
気を失ってみたい
◆Selfie Stick
なぜだろう…
いつも見慣れてるはずのSelfie Stickの撮影動画。
自慢げに話すブライアンと
中国のオーディエンスの歓声に
涙が溢れてしかたなかった。
実現した中国でのステージ。
長かった空白をなぜだかこんなシーンに感じてしまう。
◆8.Love of My Life
◆9.A Kind of Magic
◆10.Drum Battle(6:02〜)
あえて説明はいらない。
大合唱のLove of My Life─
感動の渦が広がった。
ブライアンが歌い終わった後方から
ロジャーがレスぺを持って
てくてくと現れる。
このシーンをよくぞ撮影してくれました。
ロジャーがマイクを持って歌う姿は
たまらない。
途中でタンバリンを手に取り
巧みにリズムを取りながら
ブライアンと息を合わせる。
普段は噛み合わないふたりだが
ここは流石だ
波に乗ったロジャーが
その流れのままドラムバトルに入った。
2本の動画、続けて貼らせていただきます。
◆11.Under Pressure
アダムくん絶好調
最近の通常パターン
“(わざと)滑り込み込みセーフ”
そして絶景じゃ~
この眺め最高だわ!
そしてさらにお得感がこちら!!
2:31~
ブライアンのアップ🎸⤴️⤴️
ロジャーとアダムはふたりの世界
おいらはおいらで楽しむのさ~
ブライアン
いい顔してますね~
◆12.Crazy Little Thing Called Love
このアングルたまりません
アダムほんとにいい顔してます。
この曲は何も考えず楽しめる曲だと
アダムは言っていますが
アットホームな家族ライブのような雰囲気が
私は大好きです。
ライブに於いてこの曲の一番の楽しみは
やはりあの掛け声
“Ready Freddie!!”
ここの音頭を取るのは常にブライアンの仕事。
オーディエンスに向かって
“用意はいいかい?”
てな具合で両手を広げ煽ってみせる。
私はいつも─
この時のアダムの様子を観察している。
アダムは全く感知せず
いつも黙々とリズムを取っている。
ここはブライアンとオーディエンスの空間だと
アダムはわかっているのだ。
自分の立ち位置─
これを見間違わぬよう
どんなにリラックスしていても
羽目を外しているように見えても
アダムは緊張感を忘れてはいない。
◆13.I Want It All
いつもの掛け合いが始まったが
ここで“この日のアダム”
を知ることができる。
Who Wants To Live Forever
The Show Must Go On
へと続いていく一歩手前にいるアダム。
集中力を高め、気持ちを整える。
突き抜けるような声に
メンバーの緊張も高まる。
マイクスタンドを正面にセットすると
曲がスタートする合図だ。
しかしこの日、珍しくアダムは
マイクを手に持ち、歌い始めた。
すぐにマイクスタンドに戻したが
もしかして無意識にやったのかな?
少なくともこのシーンで
マイクを外して歌うアダムを見たのは
初めてだった。
“マイクをどう使おうが、それがそんなに重要なのか?”
(普通はこう思うの…かな。)
マイクはアダムにとって分身だ。
レスぺが
ブライアンの体の一部であるのと同じように。
どんな小さな変化もスルーできない。
それはアダムの心の表れだと思うから。
◆14.Who Wants To Live Forever
抜群の安定感。
会場の容量にも負けない豊かな声量
伸びに加え、艶やかさは逸品だ。
気がつけばアダムを苦しめたこの曲も
いつの間にか彼の手中に滑り込んでいた。
2012年の初舞台から8年間
ほぼ欠かすことなくセットリストに名を連ねた名曲。
アダムの成長にぴったり寄り添い
彼を見守ってくれた曲。
◆15.The Show Must Go On
武道館2日目、3日目と姿を消していたが
この上海で復活。
心配だった歌詞飛びの箇所も
難なくクリア。
何事もなかったかのように。
流石だな、と思った。
アダムは自身に負荷をかけることを
躊躇しない。
必要であればどんどん攻める。
そんな精神力が彼を支えてきた。
“クイーンを背負う”
結果的にはこういう言い方になってしまうが
誰も踏み込むことのなかった未踏の地。
こうやって
ひとつひとつの壁を乗り越えてきた。
◆17.Tie Your Mother Down
◆Call&Response
同じ撮影者の方の動画を続けてお借りしているが、ステージと花道の様子が間近で見られ、アダムやブライアンの表情もよくわかる。
武道館2日目から突如始まったCall&Response
この上海でも披露した。
がっつり長めの3分27秒。
アダムの表情を見ていれば一目瞭然。
この上海のステージが居心地よく
そしてどんなアンコールが待っているのか
そんな期待感も湧いてくる。
2曲きれいに繋げてくれてあります。
続けて貼らせていただきます。
◆17.Tie Your Mother Down
◆Call&Response
◆18.I Want To Break Free
長いCall&Responseの後
いつものキーボードが流れ
アダムがスパイクを紹介する。
いつの間にか始まったこのシーンも
見慣れた風景に。
ふと目に止まったシーン。
2:30〜
アダムはドラムキットの階段を上り
ロジャーの元へ。
ここでロジャーに向かってパフォーマンス。
これもよく見られる光景。
アダムは客席に向かってだけでなく
対ブライアン、対ロジャーへの絡みも
忙しいのだ
この時のロジャーの顔─
少しだけ確認できますが
そりゃもう嬉しそうにしています。
アダムからは目が離せない。
どんな仕草も愛しいと思う。
自分の目の前まできて
あんな顔、こんな顔してくれるアダムが
そりゃ可愛くないわけないよね
◆19.Bohemian Rhapsody
アジアツアーも終盤に差し掛かり
この日を含め残り3日となった。
見納めになるであろうその姿を
静かに退場するアダムを見送るブライアン。
フレディにバトンタッチする姿を
こうやって見られるのもあと少しだ。
今回そのブライアンの姿を、わずかだが捉えてくれた動画を載せておきます。
2本に分かれていますがきれいに繋げてくれてあります。
◆20.Radio Ga Ga
おやおや~?
曲の途中、いつも会場に降りていたのに
今回は降りませんでしたね
そんなことあるのね…
いつもの降りるタイミングになっても
マイクはスタンドにはまったまま…
花道からの階段は設置されてますから
何かひょんな事情でもあったのかな。
ここでアンコール前の貴重な動画を見つけました
アンコールが待ち切れないオーディエンスの熱気が伝わってきて、思わず鳥肌もの!
アンコール
◆21.We Will Rock You
◆22.We Are The Champions
◆God Save The Queen
アンコールで
私はアダムの笑顔を見ると
ほっとする。
アダムは無防備に笑っていた。
今日のステージ
充実した時間を過ごしてきたことは
間違いなかった。
圧巻はWe Are The Championsのエンディング。
6:15~
名残惜しむように声を振り絞るアダムに
タイミングを見計らう二人。
そしてロジャーはいつものように
躊躇なくその最後の一打を
振り落とした。
花道へ進むアダムとブライアンに
容赦なく降り注ぐ紙吹雪。
最後ふたりの右手が掲げられ
その先にはもちろんロジャーの姿があった。
クイーンの歴史に
また新たな1ページが刻まれた。
今日のカーテンコールはスムーズに進んだ。
God Save The Queenが鳴り響き
ブライアンとロジャーはもう観念していた。
今日のアダムはどんなに誘っても
並んで歩くことはないだろう。
アダムはひとり、深々と頭を下げ
素早く列のいちばん端へと戻った。
予想通り、今日もまた
アダムは誰よりも先に
会場を後にした。
クイーンの歴史上
初めての訪問となった中国。
今回はアダムだけが自身のソロツアーで
すでに訪れているという状況だった。
どんな感覚だったのだろう?
と想像してみる。
QALとしてステージに立つ。
そこには初めて訪れる
ブライアンとロジャーがいる。
さらに奇遇なことに…
そこはソロライブをした時と同じ会場だった。
アダムは
素直に嬉しかっただろうと思う。
色とりどりに煌めくサイリウムの光は
きっとアダムの脳裏に残っていたはずだ。
ソロとしての彼を
同じ会場で観たファンにとって
そんなクイーンのアダムはどう映ったのだろう。
ソロのステージに立つアダムは
時に違う顔を見せる。
そんなアダムを知っている
ファンは言う。
“クイーンのアダムは
めちゃめちゃ頑張っている”
これほど…重い言葉はない。
QALの8年、228公演を追っていても
わからなかったことだった。
私の目にしてきたものは
ほんの一部に過ぎない。
クイーンのファン
ソロのファン
QALのファン
全てのファンに対して
同じ目線、同じ裁量、同じ思いで
接するということがどれほど難しいことか。
ソロのステージではもちろんひとり。
だがクイーンとしてのステージでも
彼はひとりなのだ。
“+アダム・ランバート”
のプラスとはそういうことだ。
孤独と引き換えに
アダムが手にしたものが
彼の人生を最後まで支えてくれるよう
私は願っている。
今日も最後までおつき合いくださりありがとうございます。
今回の上海公演の動画もなかなか思うように集められない中なんとか書き進めていたのですが、殆ど出来上がっていたタイミングで、これは!と思える動画に出会えました。
再生回数が極端に少なかったそれらの動画は、フィルターにかかりにくかったのでしょうか。
不思議に思いながら感謝しつつ、半分以上の動画を差し替える作業に追われた。
もちろん、そんな単純作業では終わらない。
かなりの行数を削除した空白に、再び記事を書き直した。
結果、それまで書いたものは無駄になった。
しかし、そこに長く留まることでアダムと過ごす上海の時間は増えた。
そこが大事だわ!とひとりで納得。
何事も前向きに捉えられるようになったのはアダムのお陰だ。
ありがとう!アダム
さて、いよいよツアーはセミファイナル香港へと駒を進めます。
香港、そして最終日バンコクまでしっかりと追っていきたいと思います。
どうかもうしばらくお付き合いください
10/20更新【日程&セットリスト】2016アジアツアーはこちら
(画像・映像すべてお借りしました)
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