【セットリスト(55-3)】2016/6/19 ここは帰る場所─ポーランド凱旋公演

今日も輝けるひとつの海をのぞいてくださりありがとうございます。




ポーランドの訪問は今回がはや3度目となります。

初回はQAL結成時の2012年初欧州ツアーの3日目で訪れたヴロツワフ
二度目は2015年欧州ツアー終盤、クラクフで凱旋公演を大成功させています。


下矢印その時のレポートがこちら。
おさらいのためにチラっと見るつもりがついつい、気がつけば最後まで観てしまいました。
(我ながら自分のレポートってほんとアダム一色…関心してしまったお願い)

この日のアダムはいつにも増して
キラッキラに輝いてました音譜



ステージも素晴らしいのですが、何が感動的ってポーランドのオーディエンスの方々の真っ向からウェルカムドキドキ温かい歓迎ぶりです。

アダムを見ているとそれは一目瞭然。
こんなに最初から最後まではしゃぐアダムはそうそう見れるものではありません。
ポーランドという地がそうさせるんですね。


そんなアダムにとって特別な地であるポーランド
3度目の舞台となるのは

「Oswiecim」(オシフィエンチム)
(また舌噛みそうな地名あせる)


前回スイス・ヒンヴィールからの移動距離約1121km




ポーランド南部の都市。
公用語はポーランド語
前回の来訪クラクフからは南西およそ60kmのところにある。

ポーランドの地名は複雑なものが多く今回も初めて聞く地名、そして調べ進めてみると意外な事実が判明しました。

ドイツ語名=Aushwitz’s(アウシュヴィッツ)

第二次世界大戦時、ポーランドはドイツに侵略され、1940年から2ヵ所のアウシュヴィッツ強制収容所が建設され、多くのユダヤ人が犠牲となった痛ましい歴史が刻まれた、あの地であったのです。


アダムにとっても…
今回の訪問は特別な思いがあったかもしれません。
いえ、これまでのポーランドへの訪問もそんな思いが心の片隅にあったのかなあと今更ながら思いを巡らせてしまいました。


さて3度目の今回は単独ではなくフェスティバルへの参加。
(ちなみに2012年も7月フェスティバルでした。)

「Life Festival Oswiecim 2016」

2010年から2018年まで行われたフェス。

場所はMOSiR Stadium

6月16日〜19日の4日間開催。



下矢印めちゃめちゃカックいいおーっ!キラキラ




下矢印こちらは19日当日の早朝撮影されたもの




18日のメインゲスト、エルトン・ジョンに肩を並べ

最終日19日の大トリにQALは名を連ねた

ちなみにこの時の観衆は約2万人
前日のエルトン・ジョンの時は15000人だったそうです。

結成から4年目、QALの急成長の勢いがこの数字に表れている。



下矢印チケット画像と座席表を入手



RED ZONEと呼ばれるエリアで248.00PLN(ズロチ)

現在のレート 1ズロチ=28.14円
換算すると約6979

安い…ステージ前方最前エリアでこの価格?

ちなみに2021年3月現在、偶然にもこの当時2016年6月の最安値に次ぐズロチの安値だそうです。


下矢印最前列をゲットしたファンの方のIG投稿を拝借



そりゃこんな席確保できたら大興奮ですよね!
それもこのチケット価格で!!



ヨーロッパ夏の風物詩
フェスティバル音譜
こんなに皆さん、テント隣り合わせで平気なの???
(今ならアウトですよねあせる)




そしてこの日6月19日は第3日曜日
Father’s Day

インスタグラムにてルーファスから父へのメッセージ。

“自分にとって師でありヒーローであり
一緒にツアーできること
あらゆる瞬間を大切にしている”

前回のスイス公演、悪天候の中でのドラムバトルで見た父の背中。
どんな言葉よりも父親としての役目を果たした姿でしたよね。


日の出 午前4時23分
日の入 午後9時6分(だいぶ東に移動したので早くなっています)
1日の平均最高気温 23℃ 平均最低気温 13℃

そしてやはりポーランドも6月が一番雨量が多い。

心配なのはやはりお天気☀️☔⚡


下矢印当日早朝5時50分

今回のフェスツアーでのツアートラックのお姿🚚
初めて確認できました。

今ツアーも2015年欧州ツアーと同じトラック会社「FLY BY NITE」にお世話になっているようです。
こちらに任せておけば悪天候でもひとまずは安心できますね。
頼りにしてます!

ツアー残り4公演ですが最終日イタリアまでよろしくお願いしますおねがい




下矢印午後2時36分
どんより曇り空ですね〜☁

QALは23時スタート(~0時55分終了)





さて前置きが長くならないうちにっと!
(えーっと…もう十分長いと思いますけど?ショック)


セットリスト発表しちゃいますあせる

【セットリスト(55-3)】2016/6/21 Oswiecim-Life Festival 2016


6/12 ワイト島
6/15 ブリュッセル
と同じセットリストになります。

そしてネタばらしになってしまいますが…
先に申し上げておきますね。

今回のツアー3日目から10日間続いた
“One Vision”からのオープニングは
この日が最後となります。

なのでしっかりと胸に刻んでおいて下さいビックリマーク

次回から終盤の3公演はまたとんでもないオープニング💡
となりますのでお楽しみに~ウインク


それでは開演いたしましょう!!


オープニング
1.One Vision

えーっとあせる

なんも聴こえませんよ…。
アダムの声もレスぺの音もロジャーのドラムも。
聞こえるのは声援…というよりは野獣の森のような…

うめき声滝汗

これ思い出します、2015南米ツアー笑い泣き
オーディエンスのうめき声と画面の揺れが激しかったあせる
あれ以来です。

どんな言葉よりこれを観ていただければ
ポーランドでのクイーン熱メラメラ
一目瞭然。

音ははっきり言って、、、悪いですショック

ブライアンも苦笑いニヤニヤ(3:30~)

正直こちらの動画、レポートとしては載せるつもりはなかったのですが、クイーンがポーランドでどれだけ熱い支持を得ているかの“記録”としてここに残すことにしました。

もうね、
笑うしかないです、この映像は。。。ゲラゲラ



今回がオープニングとしてのOne Visionが最後であると申し上げたのに、これでは余りにも呆気ないのでぼけー

今回は特別に二本立てにさせてください_(..)_

こちらもかなり騒々しいのですがww
先ほどよりはアダムの声も聴き取れます、ブライアンのレスぺも💦

そして特筆すべき点は…『応援グッズ』クラッカーはてなマークです。
手作りのハート形の旗のような…ドキドキドキドキ
よく見ると“I ❤️ QAL”と書いてあります。

そして2:54~
画面下の方よくご覧ください!
なんとカラフルな傘が開きました☂️キラキラ
雨ではないと思うんですがね。

このオーディエンスの“ノリ”はどことなく韓国に似ているような気もします。
ところ変われば…こんなに違ってくるものなんですね。




◆2.Hammer To Fall
◆3.Seven Seas of Rhye(3:04~)
◆4.Stone Cold Crazy(4:25~)

アダムくん💡
明らかに攻めのテンションに突入おーっ!

1:15~
モニタースピーカーに足を乗せるしぐさにご注目!!



ここまで感情をあらわにするアダムくんも珍しい。
サングラスの下、
すごいどや顔ですよ、きっと笑い泣き


そしてSeven Seas of Rhyeが始まってすぐのとこ(3:18~)

ドラムキットの小上がりから飛び降りただけで黄色い声が沸くチュー
アダムくんの動きひとつでワーキャーと一喜一憂するギャルたちラブ

この様子だとアダムも相当楽しんでると思いますよ!


Stone Cold Crazyでもアダムの暴走は止まりません。

腰をフリフリドキドキ大盤振る舞いビックリマーク
オーディエンスはもちろん大喜び~ラブ




◆5.Another One Bites The Dust

まあ~アダムくん!
キレッキレですね~グラサン

集中力が最後まで切れない。

この曲って曲自体はどちらかと言えば単調で、下手したらいつの間にか終わっている、そんなたった3分ちょいの曲です。

そんな掴みどころがない故、ライブでは難しい曲ではないかと思います。
そんな曲をここまで観る人を熱狂させる、のめり込ませることが出来るのはアダムの天性、得意とする分野です。

この曲はQAL始まった当初からアダムカラーを打ち出していた唯一の曲。
アダムも2012年欧州ツアーが終わったあと、“一番しっくりきた曲”と気に入っていました。

早い時期から自分の居場所だったこの曲はセットリストに定着し、2015年ツアーの復帰公演ミラノで一度だけリストアウトしたのみ。

アダムを陰ながら支え続けてくれている
大切な曲だ。




◆6.Fat Bottomed Girls

ここまでが序章になるがアダムのテンションは最高潮のまま終わりそうだ。

“おだてられると俄然はりきる”
タイプのアダムくん。

あの見せ場をファンも今か今かと待ち受けてます。

ところが、
また不可解な行動をするのがアダムなのよねショック

いつもなら花道の先まで進んで披露する例のパフォーマンス
今日は動く様子がありません。

これは…意図的ですね。
あえていつもと違うことをして
観客のみならず回りのメンバーをも刺激をする。

ブライアンもこの時ばかりはひとりの傍観者。
固唾を呑んで今日のアダムの着地点を見守ります。

アダムは無意識のうちにこういうことが出来てしまう。
ブライアンが見抜いた彼の才能のひとつです。




◆7.Play The Game 
◆8.Killer Queen/speech(3:26~)
◆9.Don’t Stop Me Now(6:42~)

今日はイレギュラーなことが目につく。
まだまだ何かが起こりそうな匂いがプンプンしていた。

Killer Queenのラストでブライアンがアダムに絡みに来るシーン。
今日は近づいてきたなと思ったら
てくてくとアダムを追い越し先へ行ってしまった。

そうそう!
アダムは前回スイスで、キセルの先を床に落とすお茶目なハプニングがあったけど、今回その小道具はさすがに却下したようですよにやり


そしていつものスピーチに入った。

“ポーランドに戻ってきたよ~!”
と嬉しそうにはしゃぐアダム。

あなたは…ほんとにわかりやすいわラブラブ
かわいいアダム!キラキラ

オーディエンスはアダムの僅かな動きにもいちいち反応する。
それをアダムもいちいち楽しんでいるのがわかる。

とMCの途中
アダムはKiller Queenで使用した椅子を
おもむろにズルズルと自分で動かし、端へ寄せた。

いつもこの椅子はドンストが始まってから、アダムがステージに戻ったタイミングで、わっせわっせとスタッフによって片付けられる。
通常ならそれまでそこに放置されていても気に留める様子はなかったが

何故だか今日は気になったのか、、、
ぶつぶつと“動かしちゃうよ!”とか呟いてるのかな。
自分で移動させていた。

もちろん初めて見るアダムの行動。
気持ちが高ぶっていることは
手に取るように伝わってきた。

それはもちろん曲にもあらわれる。

目一杯、エンジン全開のDon’t Stop Me Now


ちょうど4年前
ヴロツワフもフェスティバルだった。

QAL結成後初の2012年ツアーがスタートして
まだたった三日目のステージだったが
アダムはこの曲を披露した。

曲に呑まれて歌いきるのがやっとだった。
たぶん記憶もほとんどないだろう。

こんなアダムを成長させてくれたのは
ここにいるクイーンファンの、他ならない。

あの時の
みにくいあひるの子は
ブラックスワンへと姿を変え

その美しい羽を
自慢気に羽ばたかせた。

この曲はアダムを苦しめただけでなく
クイーンファンとの架け橋にもなってくれた。

簡単に手に入れたわけではない。

だからこそ
アダムにとってかけがえのない
宝物なのだ。




下矢印こちら2012年ポーランド公演での初披露の時のもの
載せておきます。



◆10.Somebody To Love

200回歌えば200通りのSomebody To Loveがある。
セットリストの中でも、その違いがいちばん顕著に表れている曲だと私は思っている。

今日のアダムは明らかにテンションが異常だ。

他のメンバーもそんなことは百も承知。
全力でアダムをバックアップする体制を敷いているのがわかる。

MCの時にロジャーやブライアンのレスぺが茶々を入れる。
アダムが嬉しそうにそれに反応していた。

しぐさにも言葉にも
特別感満載。

収拾がつかないくらいの高揚感。

またひとつ
極上のSomebody To Love
ここポーランドの人々の心に刻まれた。




◆11.Love of My Life

ここは英語圏ではない。
公用語はポーランド語だ。

そしてクイーン単独公演ではなく
フェスティバル会場だった。

そんなことも忘れるくらいの大合唱。
そしてブライアンのいつもの

“Beautiful…”

光の海はいつものように
ブライアンをやさしく包んでくれていた。

ギター1本とその歌声で会場をひとつにしてしまう。

ブライアンは─
正直に申し上げてしまうと…。


“声”としてはバッキングボーカルでも明らかなように
ロジャーの方が存在感がある。
ロジャーの声がコーラスに加わると一気に曲が締まる。

ブライアンの声はどちらかと言えば細い。
一度聞いたら忘れない、というような
インパクトのある声では決してない。

しかし、
Love of My Life
フレディの亡きあとを
ギター1本で務めあげることができるのは
ブライアンだけだ。

これだけは
ロジャーでもアダムでも無理なのだ。

そんなブライアンは光の海が大好きだ。

“Cell phoneの灯りをつけて”
といつもブライアンはオーディエンスに呼びかける。

“フレディが空から見つけられるようにね”
と言っているような

私はいつもそんな気がしている。





◆14.Under Pressure

ありゃ!?

うん?
メインステージにいる…この人たち。

なぜに?


この曲は花道でドラムバトルの後ロジャーがその流れでイントロを叩き出し、我らがアダムくんが今日もちゃんと遅刻せずに現れるかなあって花道を歩いてくるのを待ってるシチュエーションでしょ。

なぜしょっぱなからメインステージに?

ちょっと待ったー
だから、、、
もう!また遡るんかいおーっ!

何度も言うけど
遡り事項が多すぎるんだって
あーたたち!

行ってきます…


ドラムバトルでは花道にいるロジャーが
次のUnder Pressure
なぜかメインステージにいる事象

ツアー2日目 バルセロナ
ツアー8日目 スウェーデン

で確認できました。

前回の悪天候のスイスやケルンでさえ雨ざらしの花道だったのに、この2公演に限りステージで披露。
理由はわかりませんがとにかく今回もメインステージでのUnder Pressureとなりました。

アダムくんの衣装は前回スイス公演から、ヤシの木🌴スカジャンから黒のスタッズ付ジャケットに変わっています。
そして赤の革パンラブ
グローブは黒、そして赤のマイクとマイクスタンド。

かわゆいラブラブ
どこまでもかわゆいアダムくんラブラブラブラブ

と、と、

あらぁ!?
(また、今度はなんなん?)

あめ☔☔☔

雨降ってます!ガーン

いつから?
気づかんかった。

また遡ります…おーっ!


6曲目のFat Bottomed Girlsまでは☔確認できません。

次のKiller Queenのスピーチのとこで雨筋が微かに見える。
この辺りから雨が落ちてきているようだ。
カメラマンがフードを被りだしたが、オーディエンスが雨具を着用しているところは確認できない。
しかし腕などが濡れているのがわかる。

となるとこの曲で花道でなく屋根下のメインステージに移動したのは雨のせい?
でもこれまでの悪天候でも雨に濡れながらも定位置でこなしてきた。

もしや…ロジャーが風邪でも引いたか?
前回の豪雨のスイス、あのドラムバトルでは帽子も被らず雨に打たれていた。

見た感じはさほど悪いようには見えないが心配ですねショボーン




◆15.Crazy Little Thing Called Love

相変わらずのご機嫌お坊ちゃま音譜

オーディエンスとの距離を全く感じません。
ブライアンがアダムを紹介する声にも気合いが入り過ぎて、かなり上ずってますよ~ウシシ

(2:57〜)
ライトの点滅で雨筋がはっきり確認できます。

画面ではレインコートを着ている方がおひとりだけ確認できましたが、ポーランドの方は雨具をあまり使われない国民性なんでしょうか…。




◆17.I Want It  All

なんてことでしょうあせる
雨脚が急に酷くなってきました。
雨具を着られる方もちらほら見えますが、ほとんどの方はそのままです。

そしてなぜにはてなマーク
傘をさしてる方も見られますあせる

髪の毛からしずくがしたたり落ちるほどの雨の中、オーディエンスの熱気は全く変わらずアダムも集中しています。

6月がいちばん雨が多い…。
白夜の夏を楽しむ一方、そんな天候にも悩まされるフェスツアー。
今晩も無事に終わることを祈るのみです。




◆18.Who Wants To Live Forever

願いとは裏腹に雨は収まるどころか酷くなったいくような気がします。

それでも濡れた手でスマホを掲げ、アダムたちを映像に残そうとするオーディエンス。
もう日付は変わっている時刻、気温は10℃近くまで下がっているかもしれない。

アダムの集中力も切れることはなかった。

青いライトにはっきりと浮かび上がる雨筋。

何の動揺もせず何事もないかのように楽しんでいる。
ファンとはなんと有難い存在だろうか。




◆20.Tie Your Mother Down

ブライアンのギターソロからなだれ込む名曲、いや名リフが快感の定番曲だが、この曲を聴く度に感じる違和感…私だけだろうか。

これがあの文学性の高い詞を書く
ブライアン作だということに、だ。


“仮歌で口ずさんだサビ部分の“Tie Your Mother Down(お前の母ちゃんを縛りつけろ!)”をフレディが面白がって残すように主張。渋々ながら受け入れたそう。

~中略~

コンサートでは76年9月1日のエジンバラ公演で初披露されて以来、最後のツアーとなっ1986年の〈マジックツアー〉まで、ブライアンの胸中とは裏腹に一度もセットリストから外れることなく定番の人気ナンバーとなった。”

(石角隆行著『クイーン全曲ガイド』㈱シンコーミュージック・エンターテイメント 2019年10月2日発行 より引用)


そんなフレディとのやりとりをブライアンはたまには、いやもしかしたらプレイする度に思い出したりしているんだろうかと、そんなことをふと思ったりする。

またこの曲は全セットリスト中、ルーファスがドラムを担当、父親の大事な城に座らせてもらえる唯一の曲でもある。

アダムと同様、日々切磋琢磨する息子ドラマー。
この2016ツアーの翌年2017年までサポメンとしてアダムを支えてくれる、心強い同志だ。


さてアダムといえば─

アダムぅ~
今日のあなたはいちいちアクションが、激しいのおーっ!

いつもと勝手が違うぞっとルーファスも手に汗握っていただろう。

見所のエンディング─
ルーファスの座るキット前にブライアンとアダム、ニールが集まり、呼吸を合わせ見事なフィニッシュを決めた。

ひとつの曲も様々な角度から何通りもの切り口が見える。

それがツアーの、ライブのおもしろさかなと思う。




◆21.Bohemian Rhapsody

この曲に関してひとつ言えることは、アダムの歌が上手いとか素晴らしいとかのそんなレベルの話ではないと云うことだ。
(いきなりスミマセン…あせる)

そもそもこの頃のアダムはどんな形容詞を使っても追いつかない、他を寄せつけない威厳が少しずつだが感じられ始めていた。

クイーンの曲をカバーするということは、この曲がカバー出来るかどうかで大きく違ってくる。
極端に言えば他の50の曲を完璧にカバーできても、この曲が出来てなければそれはとても残念なことだ。

それほどこの曲はクイーンにとっての生命線。
アダムもそれは十二分にわかっている。

私はこのカバーという言葉があまり好きではなく、QALとしてのアダムには相応しくない言葉だと思っているのだが、他に的確な言葉がないので仕方なく使っている。(そもそもアダムは“カバー”しているのではない!)

本来のカバーの定義→“他人が発表した曲を歌い演奏する代役”

とはまったく違うレベルのところにアダムがいるということは、ここで説明し出すと終わりが見えなくなるので止めておきますショボーン

これに関しては以前から告知させていただいている、このツアー終了後に取りかかる予定の“Bohemian Rhapsody”に関する記事でまた詳しく書きたいと思っています。(こんな攻めの記事書くなんてほんとに私って正気?いや、正気では書けんか…)

今言えることは、このポーランドでの“Bohemian Rhapsody”を聴いてよくここまでたどり着いたなあと…そんな思いで胸がいっぱいだ。





アンコール
◆23.We Will Rock You
◆24.We Are The Champions(3:05~)
◆25.God Save The Queen(8:01~)

画面にもはっきりと
白い雨筋が幾重にも重なり映っていた。

空から落ちる雨粒が人々に打ちつける
鈍い音が
動画の音声でも確認できる。

空しくも願いは届かず
今日も雨のアンコール。

しかし、そんなことはお構いなし。
アダムはとても穏やかな笑顔だった。

茶目っ気たっぷりに
頭にある王冠を直すしぐさ…



いつもは見せない
エンディングで見せたことのない顔を
いくつものぞかせた。

そしてWe Are The Champions…


フィニッシュに入る直前
ジャケットのひとつボタンを…丁寧にしめた。
(6:23〜)

“アダムらしい”

これからフィニッシュに入るための礼儀だ。
客席に対して、そして曲に対しての。

前回スイスのエンディングでブライアンが客席にお辞儀をして花道から退席した話をしたが、そんなブライアンの精神をアダムはしっかり受け継いでいる。
いや、アダムは最初から持っていたのかもしれない。


何もかもが特別な夜。

初夏の夜更けに、二万人もの人々が集まり
大粒の雨に打たれながらも
暗黒の空に響き渡る大合唱。

ここはフェスティバル会場だったが
きっとクイーンファンで埋めつくされていただろう。

2時間前ここにいた
例えクイーンファンでなかった人たちも
このフィナーレにはきっと
両手を掲げ歌っていただろう。

アダムは─
最終日のトリの舞台を飾るにふさわしく
選ばれたその役目を立派に果たした。

そしてまたひとつ、クイーンの歴史を
ここポーランドに刻んだ。


すべての演目が無事終わり
役目を終えた彼らに向かって
どこからともなく沸き上がった感謝のことば─

“Dziękuję!”(ジェンクイエン)

日本語で“ありがとう”


アダムは前回のステージでこの言葉を覚え
今日はなんなく使っていた。

密かに…
私はこの事がいちばん嬉しかった。


ポーランドはアダムにとって

“帰る場所”になっていたのだ。






前回の豪雨のスイス公演からわずか2日後

無情な雨はこのポーランドにも降り注いだ。

私がひとつ
エンディングで驚かされたことを記しておく。


何の防護もせず雨に打たれながらも
人々はポーランドの国旗をかざしていた。

クイーンの母国イギリス国旗ではなく
自国の国旗を、だ。



ポーランドの国旗は上半分が白
下半分が赤に分かれている。

白は共和国の尊厳を
赤は自由を表すという意味がある。

自分たちの誇る国旗をかざし
クイーンを祝福してくれた。

最高の賛辞ではないか。

異国の地でありながら
凱旋公演のように
みたび温かく迎え入れてくれた。

2012年の初来訪
まだ右も左もわからない新米のフロントマンとして
ステージに立った、立たされたアダムを
この4年の間ずっと見守り、声援を送り続けてくれていた。

いろんな出来事があった
いろんな苦難に立ち向かい乗り越えてきた
4年間だった。

そんなアダムにとって

“帰る場所がある”


アダムはひとりで立っていられないほどの
誰も経験したことのない重圧の中過ごしてきた。

そしてこれからもそれは続く。

そんなアダムを支えてほしい。
あらゆるものが支えてほしい。

アダムは強く見えるかもしれない。

でもアダムはそれほど強くはないのだから。

ただ真っ直ぐなだけで
揺るぎない自身の一本の筋が通ってるだけだ。

どこまでも純粋で
寂しがりやのアダムが

これからも笑顔でいられますように。

私のいちばんの願いだ。







今日も最後までおつき合いくださりありがとうございます。


また雨のステージでした。
でも今日もそんなことはお構いなし。

アダムにとってまた最高の思い出がひとつ増えたね。

今日のアダムも
どれもこれも可愛かったキラキララブラブ


ところで今日のレポートで使わせていただいた動画。

お気づきの方も見えたかもしれませんが、オープニングの2本の内の1本とアンコールを除き14本、全て同じ投稿者の方からお借りしました。
決して意図的にではなく、いつも通りランダムに70本ほど選んだ中から再生しながらピックアップした結果、こうなってしまいました。

それが結果的に、同じ位置からまるでそこからずっと観ていたような感覚に陥りこれはこれで悪くないな、と。
いつもはいろんな角度からのアダムを見てほしいと思い、なるべく複数の投稿者の動画を選ぶようにしていますが、たまにはこういう極端な切り取り方もいいなと感じました。

投稿者のNorbert Sokolowski様に心より感謝申し上げます。


さてフェスティバルツアーも終わりがどんどん近づいて参りました。

次の開催地はルーマニア、次にブルガリアへ南下、そして最終地イタリアを目指します。

まだまだ先がある、と思ってましたがあっという間…
なんか寂しいなあ。

全15公演、最後まで無事終えられますように。
そして悔いのないよう私もしっかりとアダムを追いかけレポートを続けたいと思います。
どうか最終日までおつき合いくだされば嬉しいですキラキラ

取りあえずは雨はやめてほしいよねぇ
アダムくんぶー
あなたが滑って転ぶんじゃないかと
足元ばっかり見てしまう。。。

みんなの体調も心配です。
約2名のご老体(いや3名か…スパイクも…汗)

日程も詰まってるしちゃんと体を休めてくれることを
願いつつ…。










(画像・映像すべてお借りしました)





コメント

タイトルとURLをコピーしました